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2013年6月

2013年6月29日 (土)

ロッキュー!【劇団赤鬼 岡本拓朗プロデュース】130629

2013年06月29日 神戸電子専門学校 ソニックホール

以前に拝見した時はいつだったかななんて思って、ブログを見返して、ついでに感想も見直したら、ほとんどその時と変わらないですわ。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/jumpin-juck-toy.html
専門学校の生徒さんなのか、スタッフの方々の丁寧な対応、舞台に出演されている方の懸命さ、揃った名役者さんのさすがの魅力、プロデューサーの岡本拓朗さんから感じる純粋な熱さ。
もう2年前の記事ですが、その時感じたことが、そのまま今日も再現された感じです。

また、好きな話だったからなあ。
父の人生をたどる息子の姿なんて設定が。
ご自分方の想いを作品を通じてぶつけてきているようで、熱く、そして面白く、そして感動するといった作品でした。
よかった。素敵な話だった。

<以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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バイト【カスガイ】130629

2013年06月29日 インディペンデントシアター2nd

緊張感漂う舞台に、役者さん方の惹きつける力。
強い刺激を感じる作品でした。
ただ、見たくない、避けられるならずっと避け続けたい人の嫌なところを露骨に描くような話であり、どこか嫌悪感が残る作品でもありました。

<以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

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俺ライドオン天使【がっかりアバター】130628

2013年06月28日 ロクソドンタブラック

あ~、面白かっ・・・
いかん、いかん。
こんなチンコやウンコやセックスだなんて言葉が飛び交う作品で楽しんだとなると、私の品位が疑われる。
全くけしからん問題作で、一度も頬を緩めることなく、ずっとしかめっ面で観ていたと記しておく。
何だったら、注意を促すためにも、もう一度、足を運びたいぐらいだ。
他公演の観劇スケジュールの都合上、それは無理なので、今回はこれで勘弁しておくが、次回公演は、必ず足を運んで、監視せねばなるまい。
今から楽し・・・、いや襟を正して公演情報を待つことにする。

<以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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林檎幻燈【劇団太陽族】130628

2013年06月28日 アトリエS-pace

死を身近に体験し、自分の生を見失ってしまったような少女が、かつての時代からつながる命を体感することで、その生を取り戻していくような話かな。
作品名どおり、幻燈を見るかのような舞台の雰囲気が出来上がっており、そこで人の生死が描かれ、自分たちもその命を体感して何かを感じるようになっているような作品でした。
生きるのは厳しい。でも、そこにある生は多くの死からつながって生まれてきたもの。
だから、厳しいからといってあきらめるわけにはいかない。何としてでも生きていけ。そう厳しく伝えているように感じました。

<以下、ネタバレ注意。う~ん、するかなあ。大丈夫な気がするけど、一応、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2013年6月28日 (金)

サイコロジカル・イリュージョン 五感の迷宮【アカツキサトシ】130627

2013年06月27日 カフェ+ギャラリー can tutku

メイド姿を拝みに行くというあまりにも不純な動機で伺った前回公演で、すっかり楽しみになってしまったドラマギと称されるdrama×magickの新しいエンターテイメント公演。
(前回の感想:
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/magick130323-58.html

これが本当に楽しいんだ。
わずか60分ぐらいなのだが、その間、どっぷりと独特なカフェの雰囲気の中でマジシャン、アカツキサトシさんの世界に入り込める。
何か、客もいつの間にか一体感が生まれて、みんなで一緒の時間を楽しんでいるという感覚がとても強くなる。
基本的に客いじりされるのが分かっている公演では、最前列には絶対座らないのだが、これだけは別。
ちょっと舞台にあげさせられて、不思議な体験を身を持ってしてみたいなんて思ってしまう。
私にとっては珍しい気持ちにさせられる不思議な魅力がある公演である。

次回は12月。
待ち遠しい・・・

<以下、種明かしなどは全く分からないのでしていませんが、どんなことが起こったのかをレポ調で書いてしまっています。重篤なネタバレになりますので、重々お気を付け下さい。公演終了まで白字にします。公演は土曜日まで>

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2013年6月26日 (水)

清水<長堀橋>

長堀橋から徒歩5分ぐらいのところ。
観劇する人しか分からないでしょうが、ウィングフィールドの近くですね。

ミシュラン一つ星を得ている名店だとか。
期待して伺いました。
まず、さすがに料理は見事なものであったということは記しておきますが、決定的な問題があると思います。

ここはカウンターじゃないとダメですね。
座敷が狭いのです。
6人と4人の席が用意されていますが、1人のスペースが狭い。
そして、その狭い構造上、料理を各々の盆の上に渡すことが出来ないので、どこかの飲み放題居酒屋にワイワイとみんなで行った時みたいに、奥に座った人には隣の人が料理を回していかないといけない。
これは私の中では懐石を食べさせる店で致命傷だと思うのです。
これなれば、店の採算の問題は当然あるにせよ、2名しか基本的にダメというようにするとか、座敷は一テーブルにするとかしないといけないと思うのです。

そして、客が座敷について、すぐに上着を預かったりしない。雨だったので、タオルとかも言わないと持ってこない。
要はおもてなしてという点では、とてもあのミシュランで星を取っている店だとは思えませんでした。
ミシュランは料理に対してだけ与えられるものなのでしょうか。それなら、どこかの親父がやってる汚い店で、飯だけやたらおいしいところとかでもいいわけですよね。
店自体に星が与えられるならば、もう少し、その誇りを持つべきだとずっと感じて食べていました。
その料理がやはり良かっただけに、バランスが悪いなあと。

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神田<梅田>

梅田茶屋町にあるそば割烹の店。
そば屋で日本酒を飲むのが好きなので、調べて行ってみました。

まあまあ、というか、お酒もまずまず豊富だし、料理もおいしいのですが、肝心のそばが・・・
少し置いただけで、固まってパサパサになるレベルでは、少しそば割烹を名乗るには問題があるのではないでしょうか。
たまたまだったのか。
どちらにせよ、最後の締めのそばまでは、これはいい店が見つかったと喜んでいただけに残念でした。

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東條<徳島>

おもてなしがしっかりしているということで、まずまず有名な店らしいです。
今回は、いつもお世話になっている徳島大学の先生方と打ち合わせも兼ねた食事会。

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8-eight- 130625

2013年06月25日 千日前TRIBE

トリイホールのビルの地下にこんなライブハウスがありました。
そこで、知らぬうちに、こんなアドシバのような8人の味のある役者さんたちのバトルが繰り広げられていたみたいです。

終始、和やかなムードで、大笑い、苦笑いしながら、過ごす楽しい時間でした。

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2013年6月24日 (月)

ブスサーカス【タカハ劇団×righteye プロデュース】130624

2013年06月24日 インディペンデントシアター1st

緊張感漂う濃密な作品。
頭を
休める間なし。
時折、挟まれるブスネタが少し緩むところか。
このあたりのバランスが絶妙。
舞台から、話から、惹きつけて離さない。
劇場の空気までをも感じることが出来る面白い作品だった。

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夕暮れ社、海のリハーサル【夕暮れ社 弱男ユニット】130623

2013年06月23日 元・立誠小学校 講堂

ずっと気になっていた劇団。
いつかとか言っていたら、ずっとタイミングを逃すことも多いので、今回は大阪で観ようと思っていた2劇団を切り捨て、こちらに足を運んでみた。

期待を高め過ぎたかな。
正直、それほど面白くなかった。
夏の海をテーマに10本のコント。
全てが当たりということはさすがに無いが、数本は笑いという意味で面白いものもあった。
役者さんの個性はかなり強く、面白キャラが多数、出来上がっている。
ただ、どうも公演全体として面白味はあまり感じなかった。
演劇としてコント公演をするという点で、その構成や演劇らしい魅力に欠けているところがあったのではないだろうか。

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2013年6月23日 (日)

オレンジのハイウェイ【月面クロワッサン】130622

2013年06月22日 元・立誠小学校 音楽室

ハイウェイで出会った男女。
夢もあるけど、不安もある。
それでも、前へと向かって走っている。
そんな各々の想いがある一つの形を創り上げていく。

作品名からイメージできるように、疾走するようなスピードとテンポで話は展開し、その中で、未来へ向けて成長しようとしている自分たちの想いを伝えているような話だった。

<以下、ネタバレ注意。パッと読んだだけでは分からないような稚拙な書き方なので大丈夫だとは思いますが。緻密に計算された構成もこの作品の大きな魅力の一つです。そのため、白紙状態で観た方がより楽しめると思います。公演が京都は月曜日まで、大阪で7/13・14とあり、戻すのを忘れるので、白字にはしていません。重々、ご注意いただくようにお願い致します>

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2013年6月22日 (土)

その十字路の先を右に曲がった。【ナントカ世代】130622

2013年06月22日 アトリエ劇研

閉鎖的に管理されているある農場を舞台に、そこで暮らす様々な人たちの姿が描かれている。
そして、その農場から、時折聞こえる外の声。
私たちは、どこへ向かってこれから歩んでいけばいいのか。
作品の原作が刊行されたイタリアの当時を思いながら、今、自分たちが置かれている時代を考えてみたくなるような作品だった。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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冷しちゃうか始めました【劇団ちゃうかちゃわん】130621

2013年06月21日 大阪大学豊中キャンパス 学生会館2階大集会室

以下の感想を全て書き終えて、最後にここを書いているのだが、もう疲れちゃった。
盛りだくさんなんだもの・・・
今年は残念ながら、4作品しか観れない。
残りの2作品もまた、色の違った楽しい作品だっただろうに。
残念だが、新入生の今後のご活躍を祈りながら、お楽しみの今年のオムニバス公演観劇を終わりにする。

<以下、問題ないと思うが、一応ネタバレの可能性があるので公演終了まで白字にします。公演は、土曜日に2回。どっちも観ないと全作品観れません>

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2013年6月18日 (火)

おぼろ≪月version≫【STAR★JACKS】130617

2013年06月17日 江坂スペース・シアター

星versionに続いて観劇。
(星versionの感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/starjacks130613.html

観終えて、何か複雑な気持ちになってしまった。
もう観ることはできないとか、もう一度ずつ、各versionを、せめて最初に観た星versionを観たかったとか。
日程調整を先週の初日の時点で、もっとうまく組めば良かったとか・・・
楽しくて最高だったという気持ちより、そんな悔いの方が心の中で大きくいるような感じだ。
観劇する人しか分からないだろうが、いわゆる祭りと称する同一公演で何回も観に行くということを決行された方も多いと聞く。
終わってさみしい気持ちは、きっと私よりも一際大きいだろう。

もちろん、最高だったことは間違いなく、ここにそう記しておく。
まあ、一期一会だから、仕方が無い。
たった2回しか観られなかったが、楽しい時間を過ごせたことに感謝するばかり。

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2013年6月16日 (日)

ミーツ【ロロ】130616

2013年06月16日 京都芸術センター

出会いと別れ。
恋愛の喜び溢れる部分と、経験せざるを得ないかもしれないつらく悲しい部分を、不思議なシュールな世界で描いているような作品。

相手のことを想う。
それが幸せな時もあれば、それが辛い時もあるだろう。
幸せな時はそれがどんどん膨らんでいく。
辛い時は・・・
想うことを辞める。
想う方も想われる方も辛く悲しい結末が待ち構えている。
そんな残酷な恋愛の一面を見せながらも、やっぱり出会って相手のことを想う楽しい時間の素晴らしさが伝えられているように感じる。

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虹の架け橋大作戦【演劇ユニット月の虹】130615

2013年06月15日 インディペンデントシアター1st

前回、拝見した時の印象から、こんな暑苦しい日が続く時こそ、元気いっぱいのここはいいんじゃないかと思って観に伺う。
何となく、こうなるんではと思っていたが、逆に暑苦しくなったか。もちろん、心地よさを伴ってだが。

感想は前回とあまり変わらず。
(
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/120609-8713.html)
ドタバタの中で愛を描く。前回はドタバタが過ぎて、その愛の形の焦点がぼやけてしまっている印象を受けたが、今回は比較的スマートにすっきりとしているように感じる。
盛り込み過ぎなのか、少々くどくて疲れるのは、ここの劇団の持ち味なのだろう。
相変わらず、びっくりするくらい濃いなあ。
最後までその濃さが、全く薄まらないんだから凄いものだ。

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2013年6月15日 (土)

ポート・エレン 左組【劇団六風館】130614

2013年06月14日 大阪大学豊中キャンパス 学生会館2階 大集会室

解釈が難しい。
戦後間もない時代の人たちが、色々な悲しみ、苦しみを背負って力強く生きていくという姿を、様々な視点で描いているような作品。
60分で淡々と描かれるので、単に観ているだけでは、その魅力は感じにくいかもしれない。
今の自分の生き方、今いる自分を創り上げたかつての人たちへの想いを馳せながら、しっかりと噛みしめる必要がある作品かもしれない。
描かれる様々な人たちの生きる覚悟から、生きる人たち全てへの激励を受け止めるような話のように感じる。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は土曜日にもう一つの右組として、別のキャストで行われます>

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2013年6月14日 (金)

おぼろ≪星version≫【STAR★JACKS】130613

2013年06月13日 江坂スペース・シアター

これは凄い、最高だ。 って書きたいところだが、控えておく。
もう一度、どこかでもう一つのversionを観に伺おうと日程調整中。
ここで最高って書いちゃうと、次の時に書けなくなってしまう。
ただでさえ、ボキャブラリーの限界を感じて、ブログに感想書くのに苦慮しているのに。

ゲキバカのDVDで拝見して、いつか生で観たいと楽しみにしていた作品だから、ハードルは自分の中でめちゃくちゃに上がっている。
それにSTAR★JACKSだから。
カッコ良くて当たり前、人情溢れる演技で泣かせれて当たり前だ。
もっともっと、声失うくらいに心震わされるレベルを求めても何も悪くない。
後半に向けてさらに色々なところがブラッシュアップするのは間違いないだろう。
だったら、今回はまあ普通でしたという感想にとどめておく方が賢明か。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで。売り切れ回続出みたいですが、当日券は一応出るみたいです。是非、この泣けて笑ってのお祭りの様な公演を体感していただきたいと思います>

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2013年6月13日 (木)

SQUARE AREA【壱劇屋】130613

2013年06月13日 シアトリカル應典院

舞台上で綺麗な空間を創るということでは、プロの目から見ても相当な定評があると思うが、今回は四方囲み舞台ということもあってか、これまでの中でも一際、その美しさが感じられる作品だった。
舞台芸術際 space×drama2013と称されて、今、この劇場で行われているプロデュース公演の中の一作品。
その名にふさわしい、見事な作品だと思う。

芝居とダンス・パフォーマンスを融合させた表現形。
この劇団らしい、コンテンポラリーダンスのようなダンス・パフォーマンスによる単なるエンタメに留まらない躍動性豊かな身体表現。そこに、演劇らしい仕掛けで、前半にばらまかれた数々の伏線を、ラスト繋げて、興奮させる。
最後に浮き上がってくるのは、自分たちが生きている空間が、色々な人によって出来上がる無限の可能性を秘めたものといった感じだろうか。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2013年6月10日 (月)

暮らしとゾンビ【スイス銀行】130610

2013年06月10日 インディぺンデントシアター1st

ゾンビから逃げてきた男女5人の密室コメディー。
まあ、個性的な5人が好きなように振舞うので、パニック状態。
そんな姿を楽しむのだが、始まって30分ぐらいから、あまり笑えなくなって、色々と考えながら観てしまった。
笑えなくなったのは面白くないからでは決してない。実際は面白過ぎるぐらいに面白い。
ただ、どうも、作品中のゾンビが、ある象徴に見え始めてしまった。
これは、コメディーの姿をした、痛烈な今の社会批判と同時に、被災者たちへの応援が込められた真剣に考えなくてはいけない作品なのではないだろうか。

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高間家 平井家 結婚お披露目パーティー【笑の内閣】130609

2013年06月09日 京都大学西部講堂

笑の内閣主宰、高間響上皇と、普通の方、平井ゆき枝さんの結婚披露宴に参加。
新郎新婦の招待客が先に食事会をされている中、一般の客が途中から合流する。

何か事件が起こりそうだ。
傲慢不遜な言動を普段からしてしまっている高間上皇。誰かに恨みをかっていてもおかしくない。
そんな恨みをもつ者たちが、花嫁を拉致したりしたら・・・
目の前にはなぜかプロレスのリングがそびえている。

以下、そのレポ。
感想は人の披露宴だからおめでとうしか言うことはない。
ただ、アホでかっこいい人たちが揃っている。素敵な人たちに囲まれての披露宴。
幸せな気持ちと共に、笑の内閣を中心にする京都演劇界の力強さを感じる。

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2013年6月 9日 (日)

ライト家族【劇団ガバメンツ】130608

2013年06月08日 道頓堀 ZAZA HOUSE

私の29本目の観劇作品。
そして、上手い具合に、今回は1229本目の観劇。1200本振りの再会でした。
お恥ずかしいことに、しっかり内容を覚えておらず、どなたが出演されていたのかも分からず。ただ、ライト兄弟が二人兄弟じゃなかったことだけ知識として残っていたという具合。
ただ、観ているうちに記憶が甦ってきました。
そうそう、あんな犬がいて、連作の小説みたいに、エピソードがうまくつながったりして、うまく出来た作品だなあと感動したのでした。確か好きな作家の伊坂幸太郎みたいだなあとか思ったんだっけな。

今回は演出が全然違うと思うんですよね。
記憶が定かじゃないのですが、前はしっかりと机とか舞台セットが組まれていたような気がするのですが。
感覚的には前回拝見したREADING REと似た感じでしょうか。回想しながら、そのエピソードをつなげていき、一つの家族を浮かび上がらせていく。
そこには、あんな偉業を果たした兄弟のいる家族なのに、何か普通のありふれた家族。
かしこまってもいない、普通に愛し合ったり、妬みあったり、助けあったり。
そんな姿に、そうそう、これが家族なんだよなって思わせられる、特に何も無いけど、嬉しい気持ちになる作品。

<以下、ネタバレしますので、ご注意ください。大阪は日曜日まで。東京は21日から公演があります。日が長いため、白字にはしていませんので、重々、ご注意願います>

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2013年6月 8日 (土)

中人二×七病にて、【インティファーダプロデュース】130608

2013年06月08日 シアトリカル應典院

自分が不幸だ、認められない、恵まれていないなんて、世の中に対して反抗する心を持ってしまう人間が、そんなこと関係なしに、何かに立ち向かうという勇気を手に入れる成長を描いたような話。
中二病をテーマにしていますが、そこに固執せず、あらゆる弱さを持つ人たち全てに向けたメッセージが込められているように感じます。
いわゆる反抗期になるとか言われる中二病では、妄想なんて形で症状が現れるのでしょうが、大人は、逃げたり、支配欲を異常に出したり、流れに身をまかせたり、拒絶したりといった症状で世を否定しているような気がします。
そんな人たちも含めて、反抗期を卒業して、一歩成長した戦うことに向き合える人間になってみよう、なってみたいといった想いが伝わる作品です。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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趙雲と関羽【中国国家京劇院】130608

2013年06月08日 NHK 大阪ホール

勉強のためと思って、京劇というものを初めて観に行ってみたのだが、正直、こんなものなのかあとがっかり。
もちろん、同時通訳は字幕であるものの、言葉が分からないとか、伝統芸能として最低限持っておかないといけない知識が無いといったこちら側の問題も大いにあるのだろうが、何といっても見どころがよく分からない。
教科書をただ華やかな衣装を見せられながら、なぞってもらっているだけみたいな感じで、登場人物の心情とかに全く、心が揺さぶられない。
初めて歌舞伎を観に行った時の感動と比べたらあまりにも差がある観劇でした。

恐らく魅せるというポイントが違うのかな。
華やかな衣装や、雑技団みたいな動き。これを魅せるために物語が付随しているみたいで、三国志として楽しむことがどうも出来なかった。
まあ、凄いなあとは思うのだが、凄いだけで心を震わすことは出来ないと思う。

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2013年6月 5日 (水)

イーッ!!【劇的☆ジャンク堂】130605

2013年06月05日 シアトリカル應典院

昨日のオゾケ・ストロベリィ・ドォルズに引き続き観劇。
(オゾケの感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post.html

むかしむかしで、はじまる話はキュートで、あほで、ちょびっと、切ない。
オゾケ同様、この言葉に偽りは無い。
でも、やはりけっこう切ない。

両作品とも観ると、切ないというか、綺麗事が通じない現実の厳しさを、残酷に提示しながらも、一人の人間の失われた心を取り戻すために、奮闘する純粋無垢な人間で無い者たちの優しい姿が浮き上がる。
チラシの言葉はよく出来ており、オゾケではキュートなドールたち、こちらではあほな怪人たち。
自分が男だからだろうか。女はそんな純粋であるわけないという人生で植え付けられた固定観念のせいだろうか。
純粋さはよりこちらの作品の男の怪人たちに感じられ、そこがとても切なく哀しい。
あほな怪人たちのおふざけで、かなりカモフラージュされているが、滲み出てくる怪人たちの悪を貫くという自分が背負った使命感、一人の少女を救うという優しき使命感が、たとえ周囲に認められなくても自分のため、そしてたった一人の相手のためにという男としてのポリシーみたいなものを強く感じさせられる。
たった一人の少女が、生きる幸せをまた取り戻してくれた。
それだけで、怪人として不遇の時を過ごし、誰からも悪と蔑まれ、そして最後に正義に殺されても、
死して悔いなし。そんな怪人たちの最後の姿が誇らしい。

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2013年6月 4日 (火)

オゾケ・ストロベリィ・ドォルズ【劇的☆ジャンク堂】130604

2013年06月04日 シアトリカル應典院

むかしむかしで、はじまる話はキュートで、あほで、ちょびっと、切ない。
チラシの言葉に偽りはない。
強いて言うなら、けっこう切なくはあるが。

キュートな欠陥ロボットたちと人間のクリスマスの日の物語。
そこには悲しい現実が待ち受けるが、純粋で真摯な想いが人間を大きく成長させるような話。
切ないながらも、相手を想う気持ち、人間の強い力を感じさせる作品です。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は明日まで>

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梨の礫の梨【宮川サキ+Sun!! サキトサンズ 二人芝居】130603

2013年06月03日 南国風食酒BAR 73波

昨年に引き続き、観劇。
(昨年の中崎町公演での感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/sun120607-9908.html)
読み返すと、ずいぶんと偏った視点で見ているような・・・
まあ、精神状況がそんな感じだったんだろうな。
原因もよく分かっているが、プライバシー過ぎるので恥ずかしいから書かない。
不思議なことに、今回はその真逆の精神状態での観劇となる。
でも、感じたことはやはり似ているかもしれない。
不遇の人生で死を見詰める女性。そんな女性がどうか生を見詰めて歩みを進めるようになって欲しい。そんな願いが私は込められているように感じます。

今回は、岸和田の本当のバーでの公演。
この作品にぴったりの雰囲気で、二人の名女優の圧巻される会話劇が繰り広げられました。

<上記リンクはあらすじを書いていませんが、今回は少し触れています。まだまだ武者修行と称して、この公演は続くようです。大きなネタバレはしないように書いているつもりですが、重々お気を付けください>

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ケタ魂【MousePiece-ree】130603

2013年06月03日 Black Boxx

見るたびに、元気になっていく役者さん。
いわゆる中年層であるのに、その勢いは止まりを知らないようです。
よく感想で書かれている大人の悪ふざけは最適な言葉でしょう。
面白いどころじゃないです。
観終えて、爽快、すっかり元気になります。
全力でぶつかってくる姿が、かっこよく、気持ちがいいですね。

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2013年6月 1日 (土)

屍ドール【劇団_BIRTHDAY CAKE_】130601

2013年06月01日 インディペンデントシアター1st

倒錯した感情が渦巻いており、気味の悪い世界。
屍ドールという、人形の無機質な雰囲気がそれに拍車をかける。
少々エロい姿のドールによるダンスなど、エンタメ要素も交えた形で話は展開する。
見えてくるのは、人の愛の形かな。
本当に人を愛する、愛されるということが、歪んだ世界を通じて描かれるような気がする。

<以下、読んでも多分理解できないぐらいグチャグチャな文章になっていますが、キーワードがネタバレしているので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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マンサク【みかさ同盟】130531

2013年05月31日 イーヴァ別館

とてもいい作品でした。

シェアハウス、マンサク荘での出来事を、時間軸をずらして描きながら、その謎を解き明かしていく。
個性的な面々のコミカルな会話の掛け合いを通じて、楽しく笑いながら、その時を超えた謎がつながる時を期待して待つ。
しかし、時がつながれ、浮き上がった真実は、私たちが今だからこそ、もう一度、思い返して頭に刻み直したいことでした。

失われた命が、この世に存在していた証を大切に想う優しい気持ちに溢れている。
そして、死への慈しみ。
時と共に忘れていく失われたものたちへの想いをもう一度、思い起こさせ、いつまでも大事に思い続けたいと感じさせられる。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

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