趙雲と関羽【中国国家京劇院】130608
2013年06月08日 NHK 大阪ホール
勉強のためと思って、京劇というものを初めて観に行ってみたのだが、正直、こんなものなのかあとがっかり。
もちろん、同時通訳は字幕であるものの、言葉が分からないとか、伝統芸能として最低限持っておかないといけない知識が無いといったこちら側の問題も大いにあるのだろうが、何といっても見どころがよく分からない。
教科書をただ華やかな衣装を見せられながら、なぞってもらっているだけみたいな感じで、登場人物の心情とかに全く、心が揺さぶられない。
初めて歌舞伎を観に行った時の感動と比べたらあまりにも差がある観劇でした。
恐らく魅せるというポイントが違うのかな。
華やかな衣装や、雑技団みたいな動き。これを魅せるために物語が付随しているみたいで、三国志として楽しむことがどうも出来なかった。
まあ、凄いなあとは思うのだが、凄いだけで心を震わすことは出来ないと思う。
あらすじは、これである程度知っていました。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/vol3-121008-5a6.html)
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/vol4-121104-bd0.html)
昨年、ユニット美人という劇団がシリーズでやっていた三国志。
こんなところで役に立つ日が来るとはねえ。
2幕になっており、1幕は長坂坡。
趙雲が、曹操軍がひしめく敵地に勇敢に入り込み、足を怪我して取り残された後の劉禅を抱いた糜夫人を助けます。夫人は足手まといにならぬよう、劉禅を趙雲に託し、自らは井戸に身投げします。
そして、趙雲は懐に劉禅を大切に隠して、迫る敵と戦いながら劉備の下に帰るまでを描いています。
2幕は漢津口。
迫り来る曹操軍に対して、張飛は橋の上で仁王立ち。敵を一喝。
その迫力、そして後ろに控えているであろう孔明の策略を恐れた曹操はいったん兵を引きますが、すぐにそれがはったりだと見破り、再度、攻め込みます。
劉備を逃がし、自らが最後の砦となって曹操軍に対峙する関羽を描きます。
上記したように、もどかしいくらいに話は淡々と展開し、どうしてこんなに時間がかかるのかと思うぐらいです。
恐らくは、趙雲と関羽の劉禅に対する忠義が描かれているのでしょうが、どうも観ていても、その忠義の人といった姿が浮かび上がってこない。
こういうことがありましたという史実の勉強だけをした感じですね。
まあ、役者さんの動きとかは凄いのですが。肉体を鍛えているのだなあといった感じで。
あらすじを知っていたことが逆に災いだったのでしょうか。
初めての京劇だというのに、新鮮味が感じられず、とても退屈な観劇となってしまいました。
残念・・・
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 【決定】2016年 観劇作品ベスト10 その3(2016.12.31)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その2(2016.12.30)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その1(2016.12.30)
- メビウス【劇団ショウダウン】161209(2016.12.09)
- イヤホンマン【ピンク地底人】161130(2016.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント