たびたま~SNAKY SPIRIT~【舞道ダンスシアター&超人予備校 KIX】130505
2013年05月05日 一心寺シアター倶楽
お~、一心寺にブロードウェイがやって来ましたよ。
見たことないし、どんなものか全然知らないけど、そう言うのが一番伝わるんじゃないだろうか。
ニランジャンさんとクールでかっこよくも、可愛らしくも、セクシーでもある数々のダンサーさんと共に巡る世界、いや宇宙までの旅。
時を越え、あらゆる地をまたぐ楽しい旅の時間を過ごす。
この企画は凄い。
ダンサーさんにより醸し出されるエンターテイメントの迫力と、役者さんが創り上げるしっかりした話の構成が見事に融合して最高の舞台作品となっている。
6月にはシアトルで公演があるらしい。
この素晴らしい作品の大成功を祈る。
ジョニー・パイソン。
シアトル暗黒街の蛇と呼ばれる悪。
今日も町のチビッコたちを集めて、悪っぷりをアピールしている。
ちょっとダンディーなタップダンスを披露。
チビッコが駆けつけて言う。何、ポリスが私たちを捕まえようとしているだと。
冗談じゃない。踊っている場合じゃないではないか。逃げなくては。
車で逃げるぞ。誰か運転しろ。えっ、未成年だから無理だって。
仕方ない。じゃあ列車だ。
向かった先の列車乗り場。
おばちゃんたち集団に邪魔されて乗り過ごしてしまった。
どうしよう。
ちびっこが言う。港に行けば。船がある。
Good Idea。
港に向かう。ちびっこたちは家に帰ってしまった。
お腹がすいたからと言って。仕方ない。
乗り込んだのは日本への密航船。
船をジャック。と思ったら、逆にやられてしまった。銃を突きつけられる。
弾丸をヒラリとかわし、海の中へ逃げる。飛び込んだその先は鮫の口。
気付くと目の前には天使が。
死んでしまったか。
天国入国管理局。こんなところがあるのか。
横暴な係員に、下手に出て、入国を申請。
No。
日本の海域で死んだから、申請は日本の入国管理局へ行かないといけないらしい。
仕方ないので日本へ。
言葉が通じない。
通じてないのに、分かったふりして愛想笑いばかりしてくる。日本人の悪いところだ。
めんどくさい奴だな。もう生き返らせてしまえ。
日本の役人の事なかれ主義の犠牲となり、再び現世へ。
いじめられること間違い無しの姿は大人のままの小学生、犬公方時代の神様扱いされる犬、インドのマハラジャに進呈されるホワイトタイガー、アイルランドの森の妖精、地球侵略を企てる宇宙人の一味。
生まれ変わっては、不遇の死を遂げ、再び日本の天国へ。
アメリカの神に会わせろと毎回言っているのに、言葉が通じないので、すぐに現世に吹き飛ばされる。
何かもうどうでもよくなり、少し生まれ変わりを楽しめるようになった頃にようやく、アメリカ人として生まれ変わる。
みんなから慕われるママ。
何か長い夢を見ていたみたい。
ギャングになったり、犬になったり、虎になったり、・・・
前世をたどっていたのかもね。
そんなママも最期の時を。
今度は何になるのかしら。
私の名前はジョニー・パイソン。
暗黒街の蛇と呼ばれる悪だ。
手下のチビッコたちと共に、お得意のダンスを披露しよう。
OK、カット。
いいよ、いい出来だ。
ありがとうございます。
はい、次のダンスの準備をして。
そう、私は今、日本で活躍するニランジャン。
実際のシーンに合わせて、英語と日本語の二か国語で行われる。
字幕も出る。
生まれ変わるたびに、その地に合った色でのパフォーマンスが繰り返される。これが華やかでとても楽しい。少し興奮気味に観てしまうぐらいの迫力がある。
また、単なるパフォーマンスだけでなく、ちょっとした話が盛り込まれ、場合によっては少しいい話に感動してみたり、あまりのバカバカしい展開にあ然としたり。
天国での一時は、役者さんたちとニランジャンさんとのとぼけた掛け合いが楽しめる仕組み。
最後は、人の人生はその魂の旅。
今いる自分が、かつて過ごした経験が魂の中に刻み込まれているようなことを伝えている。
そして、締めで披露される祭りをイメージしたパフォーマンスダンス。
はっぴ姿での最高に楽しく見ごたえのあるものとなっている。
同時に、生命への感謝や祈りだろうか。そして死への慈しみ、再生への願い。
楽しさの中にも、魂、人の生死への厳かな気持ちが引き起こされる。
大変素晴らしい公演でした。
GWなので、子供たちももっともっと観れば良かったのに。
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 【決定】2016年 観劇作品ベスト10 その3(2016.12.31)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その2(2016.12.30)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その1(2016.12.30)
- メビウス【劇団ショウダウン】161209(2016.12.09)
- イヤホンマン【ピンク地底人】161130(2016.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント