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2013年5月 6日 (月)

筋肉少女【石原正一ショー】130506

2013年05月06日 common cafe

前回、同作品を拝見していたので、あらすじを軽く確認してから観に行こうと、自分のブログを遡ったが、出てこない。
観劇日が2009年09月15日。初観劇から98本目。まだ、ブログを始める前だった。もう3年以上も前になるのかあ。
覚えていることは、あの小学生の頃にはまったキン肉マンがあんな形で甦るとは。
当時は少しでも早く読みたくて、週刊少年ジャンプを塾をさぼって、遠くまでわざわざ買いに行っていた。
火曜日発売だったかな、月曜日にはだいたいどこでも置き始めるんだけど、内緒で土曜日に置いてくれるところがあって、そこまでよく行ったものだ。
ちなみに中学受験を滑り止めのところまで含めて3校、全滅したのはこれも原因の一つだと思っている。後悔はしていないが・・・

この2009年の観劇が初めての石原正一ショー。
当時はまだ、石原正一さんを知らず、キン肉マンのパロディーという興味と可愛い女優さんが出るからという理由だけで観に行ったはずだ。
観終えて、漫画と同じく、次どうなるのとどんどん前のめりになってしまう自分、少年誌レベルのちょっとしたエロにドキっとしてみたり、あの技まで再現するんだと驚愕したり、キャラ立たせ過ぎだろと苦笑いしたり・・・
とにかく、これまでに無い楽しさを醸し出す作品に観劇することへの喜び半分、戸惑い半分といった感じだったように覚えている。
そして、この石原さんとかいう人、凄いんだなあと。
今から思えば、関西で観劇してて、この方の名前を知らないという方が驚きだが。

今回の感想もその時とさほど変わらないだろう。
いい作品は時を経ても色あせないものだ。
役者さんはキラキラと輝きながら熱い姿を見せる。
そんな姿が楽しくて仕方が無い。
演劇って楽しいなあ。だから観に行くんだよなあ。
当たり前のことだが、そんな気持ちが心から沸いてくる。
語り継がれるべき名作だろう。
また、いつの日か観たい。
・・・、ではなく、7月5~8日にインディペンデントシアター1stにて同作品の公演がまたあるので、観に行く。

(以下、その時に見返せるように自分で分かるあらすじを書いています。特にネタバレにはなっていないと判断していますが、お気を付け下さい。白字とかにはしていません)

普通のスケ番女子高生、高野ひろみ。
ある日、黒いマスクを被った人に襲われる女の子を助けたことから、おかしなことに巻き込まれる。
闘いの一部始終を見ていたミートと呼ばれる人から、キン肉星の王家の血を引く者だと見込まれる。
キン肉マンが地球で作った隠し子だとか。
親の顔も知らず、気付けば一匹狼のひろみ。怠け癖はあるものの、天性の強さを持っている。困っている人を見たら放っておけない優しさもある。牛丼へのこだわりが凄い。興奮すると額には肉の文字が浮かぶ。どう考えても、あの人の娘だ。
そんな二人を見ていたバッファローマンの娘が現れて、二人はお手合わせ。
超人である娘と互角の勝負。確かに強い。

ミート、バッファローマン曰く、超人女学園が今、何者かによって危機にさらされているらしい。
今の黒いマスクの人も恐らくはその手先。
入学して、共に学園を救って欲しいと。
困っている人に頼まれて断ることは出来ない。お手合わせして芽生えた友情も裏切ることは出来ない。
ひろみは学園に入学することに。

学園では、ロビン先生の下で、生徒達が日々、鍛錬を積む。
バッファローマンの娘もここに通っている。父親譲りの圧倒的なパワーに、闘いに対する冷静な判断。女の子らしく、ちょっとバレエダンサーのような繊細さも。
先日、助けた子もいる。テリーマンの娘らしい。あまり闘うことは好きじゃないみたいだが、これまた父親の性格を引き継いだか、真面目で優しい子だ。
クラスには、優等生らしい学級委員、アパッチの雄叫びがやたらうるさいジェロニモの娘、因縁のラーメンマンの妻のラーメン屋でバイトをし、取り憑かれたように鍛錬を積むブロッケンjrの娘。
最近、学校をずっと休んでいる子やカンフー留学している子もいるらしい。
そして、ひろみと同じく、最近、転入してきたクールで人を寄せ付けないウォーズマンの娘。彼女が転入した頃から、学園に問題起きるようになった。

そんな超人たちとの学園生活。それは普通の高校のように、至って平和だ。
学園を脅かす魔の手は、いまだ姿を現さない。
来週には学園一強い者を決めるオリンピックも開かれる。
そんな時、ウォーズマンの娘が学級委員の子の腕を怪我させる事件が起こる。
不慮の事故。いや、ウォーズマンの娘は、学園トップの座を汚い手を使ってでも手に入れて、学園にクーデターを引き起こそうとしてるのだろうか。
影のある奴だが、彼女のまっすぐな目を見たらそんなことをするわけないとひろみは思う。
真犯人は別にいる。
超人女学園オリンピックの日、その正体が遂に明らかにされる。
全ては、あいつらの策略だった。
学園一の座を手に入れるため、そして学園に平和を取り戻すため、ひろみたちは悪の集団と闘う。

この日は乳幼児同伴可能デーの公演ということで、三幕に分けて、休憩を十分挟んで行われる。
一幕で序章と女学園生活、二幕でゲストを交えたプロレス談義と悪組織の全貌、三幕でオリンピックでの悪との対決みたいな形で描かれる構成。
基本的に熱くてバカなノリで突き進むが、キン肉マンを読めば分かると思うが、ところどころで感動するように、この作品でも随所に心を揺さぶられるところが出てくる。
キャラたちに感情移入して、話の展開にワクワクしながら、その結果に一喜一憂するのは、本当に漫画を読んでいる時と同じ感覚であり、このあたりはここの独自のスタイルなのかもしれない。
一緒になって楽しむ。ある意味で、体感型を突き詰めている作品だ。

皆さん、個性的なキャラを巧みに表現されており、その感想を全員にコメントしたいところだが、誰がどの役をしていたかが一番のネタバレになるように思うので、今回は避けておく。
また、7月の公演を拝見した時に、余裕があれば。
ただ、ベスト3ぐらいは挙げておこう。
西分綾香さん(壱劇屋)、永津真奈さん(Aripe/ブルーシャトル)、丹下真寿美さん。
西分さんはキャラ立たせ過ぎ。出てくるたびに何かしてやろうとする熱い姿。本当に超人が乗り移ったのではないかと思うくらいに一挙一動が面白くてたまらない。
永津さんは、あの美しい姿で、善悪の両極を切り替えて演じられる。じっくり心情を見せるような演技でイメージしているので、あまりの姿に目を覆いたくなるくらいに弾けていた。
丹下さんは貫録の姿。エンタメ作品のご出演では関西トップクラスの役者さんと言っていいのだろう。多彩な雰囲気を醸して、輝く演技を魅せる。とても魅力的だった。

まあ、ごちゃごちゃ書いているが面白かったということ。
7月はさらに磨きをかけて、その魅力は高まっていることだろう。
楽しみに待ちたい。

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