サイコロジカル・イリュージョン magick【アカツキサトシ】130323
2013年03月23日 シアターカフェNyan
ちょっと芝居要素も絡めたマジックショー。
お手軽にと軽く観るつもりで行ったけど、けっこう面白くてがっつりはまって観てしまった。
Nyanの独特な空間に妙にマッチした不思議な感覚が味わえて、なかなか面白い時間でした。
(以下、マジックのタネは全然分からず書いていませんが、どんな結果になるかとかを書いてしまっているので、その点、ネタバレに重々ご注意ください。公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで)
元々、ここはこういうマジックなんかが実はお似合いの場所なんだろうな。
テーブルにろうそく台、ワイングラス、フルーツを盛り合わせた皿などが置かれ、何やら雰囲気を出している。
この宴の主、アカツキサトシさん専属メイド、水木たねさんがいかにもっていう宝箱と共に現れ、諸注意を兼ねたこれから始まるショーの説明を、姿とは、真逆につっけんどうにされる。いわゆるツンデレキャラに扮しているのか。
主のアカツキサトシさんが登場。もちろん、姿はマジシャン。
指をはじけば、コインがどこからでも出てくるみたいなテーブルマジックを披露。
京都のGEARでも見たな。定番なのかな。よく見たけど、どうなってるのかよく分からない。どう見ても、やっぱり空間からいつの間にか出てくる。私の耳たぶからも出てきた。
次は輪と球を使ったマジック。球が勝手に浮いたりします。こちらは、角度によって、タネが分かってしまう。
でも、あらかじめメイドさんから、無理に分かったりしようとしない。そうしないと、明日、指が全部ささくれになったりとちょっとした不幸が訪れるらしいので、見ない振りをする。
今回のマジックのテーマは心理学のコンステレーションらしい。
星の付置、つまりは星座のことを意味しているらしく、バラバラのものが、星座のように全体的に意味のあるまとまったものとなる。そんなことに気づくことができるようになることを言うらしい。
そんな説明の後、客席から5人が舞台に上げられる。
正当なジャッジをする人、そして椅子取りゲームをする4人。
反射神経の良さそうな人、頭の良さそうな人、勘の良さそうな人、普通の人。
ちなみに私は頭の良さそうな人ね。
ゲームの勝者は先ほどの宝箱の中身がもらえます。
実際にゲームをして、最終的に勝った人は普通の人。私は2回戦で敗退。
ジャッジをする人にはあらかじめ手帳が渡されています。中に入っているカードを見ると、勝つのは・・・
予言成功。
と言うことで、お宝は普通の人に。
でも、宝箱にはカギがかかっている。
3つあるカギの中から1つを選ばされ、開けてみる。開かない・・・
では、もう1つを。今度は開いた。
でも、中からはまたカギのついた宝箱。
残念でしたなんて言っていたら、封筒が。その中のカードを見ると、カギが開くのは2回目に・・・
これまた予言成功。
主の祖父の話が語られます。
同じくマジシャンだったらしく、部屋を覗いたりして、見つかっては部屋に入れてもらってマジックを見せてくれていたらしい。
そんな祖父は超能力に興味があったらしく、祖父には絶対見るなと言われていた手紙なんかが。
アメリカ超能力協会からの手紙。
結局、死後、部屋の整理の折に開けることになるのだが、そこには超能力マジックのことが色々と書かれている。
と、そんなわけで、そんな超能力マジックとしてテレパシーを披露。
封筒に入ったトランプカードの色、マーク、数字をある客にテレパシーで伝えて答えさせる。
あらかじめ渡されていた封筒に好きな物を客全員に描かせて、舞台に投げ込ませる。その中から選んだ封筒の中に描かれた物を見事に的中させる。
う~ん、どうなってるのかさっぱり分からないが、とにかく当たったことは事実。
最後に、さっきの宝箱。
やっぱり、きちんと開けて勝者に渡してあげないと。
でも、カギがついている。4つの数字を合わせるタイプのカギ。
そう言えば、さっきのゲームの時、最初にそれぞれカードを1枚選ばされて持っている。それは、まだこちらの手にあるまま。
最初に負けた人、次に負けた人・・・
順番にカードを返して、その数字を合わせていくと、カギが・・・
中にはリンゴ。
そう。今回は万有引力の話なんかも絡んでいたのだ。
そして、いつの間にやら、テーブルのフルーツ盛り合わせの皿からリンゴが消えている。
これは途中に気付いていたんだけど、一体いつの間に宝箱の中に入っちゃったんだ。
メイドか。見惚れさせている間にやったのか。
よく分かりません。
最後に開いた宝箱。
そのカギを開けるための数字。
それはそのカードを引いた私たちによるものである。
それも、どの順番に負けるかなんかも決まっていた。
そもそも、いくらかの客から選ばれた。
さらに言えば、この公演にやって来た自分。
今週は体調悪く、本当ならば他に観ようと思っていたものもあったのに、まずまず気楽に1時間ぐらいで観れるから、メイド姿見てみたいからといったやましい理由も兼ねてこれを選んだ。
体調悪くなったのは、数週間前の出張でしんどい接待仕事をしたから。
そんな仕事があったのは、ある仕事がうまくいって・・・
たどっていくと、一つの宝箱が開いたのは、はるかかなた昔から決まっていたかのような感じがして、何とも気味悪い感じです。
同時に、コンステレーションたら何かは知らないが、そんな大きな運命のような力が自然界で働いているなら、一つ一つの事柄にくよくよしてても仕方ないか。何事も思いっきりやればいいんじゃないのといった感じでしょうかね。
最後の最後まで気が抜けない構成にうまくなっているマジックショーで、なかなか面白かったです。
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コメント
先日はご来場ありがとうございました!
知人にブログに書かれてるよと教えて頂き、ご感想読ませて頂きました!
公演終了までネタを隠して下さったお心遣いにも感謝です。
またどこかでお会いできたらと思います!
投稿: アカツキサトシ | 2013年3月25日 (月) 11時30分
>アカツキサトシさん
コメントありがとうございます。
とても楽しかったです。
個々のマジックはもちろん、その公演全体が一つの大きなマジックみたいになっている構成が、普段、演劇を観る者にとって馴染みやすかったように思います。
シリーズ化されるみたいですね。
また、お会いできるのを楽しみにしております。
投稿: SAISEI | 2013年3月25日 (月) 17時52分