ごんべい【ゲキバカ】130211
2013年02月11日 HEP HALL
初日に引き続き、千秋楽を観劇。
(初日の感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/130208-24a2.html)
あ~、困った。
筆が進まない。
面白かった、楽しかったしか書くことない。
大阪来てくれて、ごんべいをまた公演してくれて、楽しい時間をいっぱいくれて、ありがとう、ゲキバカ。
上記したように書くことないから、役者さんに一言コメントして、この感想記事は終わりにする。
それでも、かっこいいとか、面白いとか、味があるとか、可愛いとか、綺麗とか、素敵とかしか書くことはないのだが・・・
役名の説明は省くので、初演DVDを購入して確認しましょう。多分、変わってないはず。
ごんべい、西川康太郎さん。2011年に拝見した時のごんべいは石黒圭一郎さんだったので、生舞台では初。初演のDVDは何回も見ているので、違和感は無い。とにかくかっこいいに尽きるよね、この方は。たぬきの姿で踊って泣かせるなんて、この方ぐらいじゃないか。
まとい、上野みどりさん。初日、当日チラシでキャスト表を確認して、失礼ながら名前を全く知らなかったので、誰、この人と。DVD、2011年の公演でのまといとはもちろん違う方。この役は女優さんによって各々異なる魅力が醸されるので、作品の色を決める重要な役なのだと思っています。実は初日は非常に違和感があった。外面に出る威勢の良さに秘める女心みたいなキャラはこれまでと変わらないのですが、そのバランスが微妙に崩れているような気がして。回りくどいので、失礼を承知ではっきり書くと、下手だなと思ったのです。でも、千秋楽は全然違いました。初日を拝見しているので、見慣れたという点もあるのでしょうが、誰よりも自信に溢れたまといになられていたような気がします。何か声も堂々とした感じがして、その響きがとても心から出てきた綺麗な声に聞こえ、あ~、この方素敵だなあと。
龍、中山貴裕さん。お~、やっぱりなといった感じ。この方、好きなんですねえ。かっこいいのはもちろんなのですが、味があるんです。ごんべいやまといを見る優しい表情がまたぐっときます。ちなみに、この方の魅力にもっと触れたい方は、WILD TURKEYというDVDを購入しましょう。
五代目、野村侑志さん(オパンポン創造社)。この方も、初日に見たキャスト表で、この役にしては線が細過ぎやしないかいと思っていましたが、最初の登場シーンから一瞬、あれっと思わすぐらいの迫力ある親分さんになっていました。女が惚れる男像を好きなだけ描かれます。何か、もう歩いているだけでかっこいいなあと。
拳、渡辺毅さん。何回も拝見しているので、ネタを知ってても、やはり面白い。緊張と緩和のテクニックでしょうか。でも、緊張の時点で既に笑わせる力がありますからね。観終えた後、友達と飲みに行って、何かあっても全部、ごめん、俺、不器用だからと言って誤魔化す。
恋太郎、菊池祐太さん。一緒に観に行った友達が、女の子かと思ったって。そんな風に見えるのか。鍛えぬいた男らしい裸とか今までに拝見しているから、そんなこと感じたことなかったけど。中性的なオーラも発散させれているのかもしれません。殺陣ですね。あまりの堂々たる動きに会場から拍手が自然と沸きました。
おりん、楠見薫さん。ベテラン女優さんのさすがの魅力。客を鷲掴みする数々の演技。観劇仲間の方からも常に絶賛される女優さんだけあって、その力を存分に楽しませてもらいました。
花吉、野田裕貴さん。女形はお得意のところなのでしょう。万人受けする可愛らしい姿に驚き。本当はハイレベルのダンスをしっかり見ないといけなかったのでしょうが、キャスト多過ぎて、目移りして、その雄姿を焼き付けることができませんでした。
おふね、谷野まりえさん(劇団PEOPLE PURPLE)。これまた可愛らしい町娘姿。この方は掛け合いのテンポが抜群にうまいですね。ちょこっとボケたり、絶妙なタイミングでツッコんだり。場を盛り上げるうまさを見事に発揮されていました。
海えもん、maechang(ブラック★タイツ)。山えもん、中尾隆史さん(ブラック★タイツ)。観てないと分かんないだろうな。お二人の面白過ぎるゲイネタ。凄く人気のある方々なんですよね。巧みな話術に、うまい掛け合い。maechangさんの大きな体を活かした迫力あるダンスに、中尾さんのダンスはよく分かりませんが、レベルの高い難しそうな動きを盛り込んだダンス。登場されると、わ~、出てきた、出てきたって感じでテンション上がります。
九尾狐、コロさん。宝塚みたいなお綺麗な容姿で、凛としたたたずまいの中、飄々と面白いことして笑いも取ってしまう怪女優さんというのはこれまで拝見して知っていましたが、ここでは輪をかけてその魅力を発揮。独断場になるぐらい。どなたかのTweetでこの作品は女優の魅力が全て。それを支える男優陣のカッコよさの味付けが最高の魅力を創り出しているみたいなことが書かれていましたが、確かにそうだなあ。この方はじめ、女優さん方が本当に各々の個性を出したキャラで大活躍ですものね。
金の助、伊藤今人さん。前説の方が印象に残ってしまった。作品中でも、そのキャラで登場されたりするから。ダンスバトルなども盛り込んで、会場を沸かせまくっていました。初日、DVDを購入した時に、売り子さんされてた。間近で見たけど、でかい。迫力あるなあ。
銀の助、鈴木ハルニさん。突き抜けそうなハイテンションで暴れ回って、いやダンスされてた。何でも思いっきりやられるので、見ていると凄く楽しい気分になる。この方の更なる魅力はジプシーというDVDで観てみてください。引くようなお姿で、心情表現豊かな演技をされています。
稲荷じい、セプテンバー酒井さん。キャストパレードでもう笑いを取られる。そりゃあそうですね。セプテンバーが前説じゃなくて、作品で何かを演じるんですから。関西小演劇界では画期的なことです。小ネタを盛り込んで、気の弱いじいを面白おかしく演じられていました。でも、最後、ちょっとじいらしい、優しく真摯な姿を見せて泣かせたりします。
イタジ、石黒圭一郎さん。甘いマスクをそのまま活かした悪い男。女形もお得意とされるので、仕草がいちいち綺麗だったりします。九尾狐の子供ですが、イタチとの子なので愛情を他の兄弟のように受けずに育ち、でもみんなのために必死に頑張るというけなげな設定になっています。おりん、花吉を襲う時に、かばい合う親子の姿を見つめる時の表情が素敵だったあ。この劇団は単にかっこいいとか面白いとかじゃなくて、魅せる時の一瞬がとても素敵です。
鶴屋南北、立花裕介さん。いい役もらってますとか、公演前にメールいただいており、楽しみにしていました。本当にいい役だあ。始まりと締めで重要な役。独特のいい加減なおちゃらけたキャラに、テンポのいいセリフ回しで、最初しっかりと客を掴みます。あと、ちょこちょことアンサンブルキャストと一緒に面白いことされてました。
もへじ、海野デカさん。南北の立花さんとの大小コンビ。うまく出来ています。いわゆる気は優しくて力持ちみたいないい人キャラなんですね。癒しオーラを同じく発揮される立花さんとの掛け合いはとてもなごむ時間でした。なめこネタはどうかと。
地蔵、柿ノ木タケヲさん。この方が主宰で、作・演。本当にいい作品、創られますよねえ。公演の数週間前、たまたま、少しだけお話しさせていただく機会があったのですが、ご丁寧で紳士的な方だったなあ。こんな皆から好かれる雰囲気がそのまま、この劇団の雰囲気となっているんでしょうね。このブログも読んでるとか言っていただき、まあ社交辞令かと思っていたら、会話をした限りでは、本当に目を通していただいているみたい。嬉しくて、俺のブログ、ゲキバカの主宰も見てるし、と自慢をしたいところですが、通じる相手が非常に少ない。ゲキバカ?何それってなりますからね。もっともっと、演劇が根付いて欲しいですね。こんな素晴らしい作品が梅田でやってたんですよ。
アンサンブルキャスト。
お顔をはっきり認識できた方。
一瀬尚代さん(baghdad cafe')。この方、あんなに楽しそうに笑われるんだあ。素敵な笑顔だった。いや、普段、拝見する限りでは、基本的に不機嫌そうな役が多いので。かなり衝撃でした。あんみつを独り黙々と食べるシーンがあるのですが、何かホラーチックで怖かった。
一明一人さん。この方も女形の名手。いいところで、艶やかな姿で登場。もっと王子様キャラをたくさん見たかったな。
山本大樹さん(イッパイアンテナ)。何かめちゃくちゃ楽しそうにされてた。自劇団の公演やイベントでも盛り上げ上手でいつもノリノリの方ですが、いつも以上に舞台を存分に楽しまれていたみたい。見ていて、一緒になって嬉しい気分になる。
あとが分からない。実は名前ははっきり覚えている方が2人いるのですが、お顔がはっきりせず、確認できず。申し訳ない。
楽しかった。
その一言。感謝。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんばんは♪
楽しかったですね。誘ってくださってありがとうございました(゚▽゚*)
投稿: まゆ | 2013年2月16日 (土) 00時03分
>まゆさん
ここまでのレベルの劇団・作品はなかなか出会えないけど、匹敵するところなら、まだまだあるからね。
また、一緒に行きましょう(゚▽゚*)
投稿: SAISEI | 2013年2月16日 (土) 10時19分