祭!vol.1【足一】130128
2013年01月28日 かつおの遊び場
以前に拝見したことのある足一というダンスカンパニーの主宰、井上大輔さんという方が企画したお祭り企画。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/5120401-239e.html)
歌とダンスを中心に一押しの方々を集めた公演のようです。
お気に入りの役者さんが踊るということで、観に行ってみようと思ったものの、どう考えてもライブハウスでのこの公演はアウェー感が強い。
友達を無理やり連れて、伺ってみました。
どうしても普段が芝居中心なので歌やダンスを観るのは苦手と言えども、登場される方々は自分のしていることに強く誇りを持つ魅力的な方々でした。
そんな方々の力一杯の表現を楽しむ。そんな公演だと思います。
会場は、宗右衛門町通りのパイの実ビルとやらの2階。
ライブハウスになるのかな。ステージはありますが、4人並べばいっぱいぐらいの狭い空間。
お店自体はフードも豊富で普段は飲んで食べてと若者たちが盛り上がっていそうな感じです。
普段の芝居観劇で知っているところで言えば、千日前のPLACEBOといったところでしょうか。
順番に感想を。
・YURINA
フリフリのアイドルのような服を着て登場。
と言っても、可愛いというよりかは、美人さんの感じ。
大学で演劇とかもしていたらしいですが、それも歌に活かすという気持ちからだったみたいで、今はバンドなどもしながら、歌手活動を中心にされているようです。
普段、拝見する演劇での役者さんもそうですが、それに対する意気込みが凄いですね。好きだからといったものを超えて、そのために頑張るという強い意志が。
観劇理由にそんな魅力的な人を観たいということもあるので、この方は歌ではありますが、私にとっては観たい人ということになると思います。
そもそも、この企画がそういう人を集めているのでしょう。
4曲歌われましたが、オリジナルである2曲目が上のような強い意志が感じられて良かったですかね。
同じく4曲目もオリジナルでしたが、自分を支えてくれる人達への感謝も込めたとても素敵な歌詞だったように思います。
・ルワンジュ
よく路上で見かけるようないでたちの若いお二人が登場。
ブレイクダンスというジャンルになるのでしょうか。
あの狭い空間を目一杯使って、バトル形式でのダンスが披露されました。
何か色々な技がたくさん出てきましたが、全部、凄いなといった感じでしか観てあげられないのが申し訳ないところ。
体、どうなってるんでしょうね。物理的な自然の力に明らかに逆らって動いている不思議な世界が創り上げられます。
関西福祉大学だったかな。そこにいらっしゃるみたいで、文化祭とかでも踊ったりされるとか。
お忙しいみたいで、踊られたらすぐに違うところに向かわれてしまいました。
まさに通りすがりに、人が集まってるから、ちょっと踊ってやったみたいな感じでした。
・にしのあず
この方は、以前にカメハウスやらで拝見しており、覚えている方です。
昨年も星屑企画のyellow sunrise ~それでもボらはココにいる~に出演されていました。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/yellow-sunrise-.html)
今は地下アイドルなんですって。
googoleで検索したら、あずにゃんとか呼ばれてライブとかされているみたい。
これまた、強い意志ですね。
アイドルなのに、普通のシックな恰好で登場。
歌もじっくり聞かせるみたいな雰囲気でした。
2曲歌われましたが、2曲目が上記した作品のテーマソング。
観劇ファンにとっては、思わぬ特典でした。
・ダンスカンパニー足一
今回は西田美咲さんのソロのコンテンポラリーダンスでした。
いつものようにダイナミック、かつ繊細な動きで魅せてくれます。
と言っても、やはり解釈は難解です。
雨でしょうか。
部屋で一人寝そべっている女の子。ふと外を見ると雨が降っている。
雨を初めて見るかのような不思議そうな女の子。ちょっと怯えもあるみたい。
落ちてくる水にびくついたりしている。
空を見上げるとそこから落ちてきている。
濡れないように狭いところを手探りで進んでいく。
雨が止んだのかな。
でも、どこかを突いたりすると、水がバシャーと落ちてきてびっくり。
地面には水たまり。ピョンと跳ねながらよけて進む。
ポタポタと落ちている滴を手を伸ばして集めてみる。
また、雨が降って来た。
自分の上着をかぶり、雨の中を歩く。
雨の景色に溶け込む自分の姿をみる。
思ったままだとこんな感じ。
感覚的には、生まれてきた赤ん坊が外の世界を初めて見た時に思うであろう好奇心と恐怖心を重ねたようなものを感じます。
この世界はいったいどうなってるんだろう。自分は今、この世界にいるんだな。これからどうなるんだろう。楽しいのかな。いや、怖いこともいっぱいあるのかな。でも、自分を覆う物を身に着けると不思議と安心するなあ。
そんな感じの純粋無垢な雰囲気が、役者さんの地で醸されるオーラと共に表現されているようでした。
何かちょっと申し訳なかったなあ。
客層からは完全に浮いているので、お気づかいのお声を掛けてもらったりして。
いらぬ気づかいをさせてしまった。
にしても、友達を連れて行ってよかった。一人ではやはり不安だ。
この公演、しばらく第4月曜日だったかな。毎月されるみたいです。
色々な企画を準備しているようなので、これぞというものがあれば、軽く飲みがてら観に行くと面白いと思います。
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コメント
ご来場ありがとうございました。
観に来ていただけて本当に嬉しかったです‼
どんなジャンルの方も明確かつ高い意識をお持ちの方ばかりで、私個人としてもとても勉強になる場でした。
楽しんでいただけたようで何よりです。
ご友人の方にもよろしくとお伝えください。
ありがとうございました。
投稿: 西田美咲 | 2013年1月29日 (火) 10時46分
>西田美咲さん
コメントありがとうございます。
お気遣い、色々といただいて申し訳ない。
いつもと空気は違ったけど、楽しく観ておりました。
そう、夢に向かって走っているなあといった方と同じ時間を過ごすことの喜びが大きい公演でしたかね。
皆さん、それぞれの分野でご活躍いただきたいと願います。
また、劇場で。
ジャンク堂かな。ダブルキャストが日程的に厳しいのでお会いできないかもしれませんが。
投稿: SAISEI | 2013年1月29日 (火) 14時12分