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2013年1月 6日 (日)

第3回 企画外企画劇場 IN京都 130106

2013年01月06日 元・立誠小学校 自彊室

最近ではお馴染みになった元・立誠小学校だが、初めて入る部屋。
畳が敷かれていて、ステージみたいなところもあり、旅館の宴会場みたいな感じになっている。
新年会らしく赤じゅうたんに金屏風で雰囲気がある。
そこに少々いかがわしい若い役者さん方がたくさん勢揃い。
どんな感じだったかは書くまでもないだろう。

MCは作道雄さんと小川晶弘さんの月面クロワッサンのお二人。
私の中では、今、一押しの劇団だ。
いつもながらの人の良さそうな小川さんに、少々テンパり気味の作道さんの挨拶で開始。

・コント:月面クロワッサン+ジャンギネス岡村さん
正統派神社の前に、何やら怪しい神社を建設するらしい。
プロデュースする人たちが集まり、今日も神主と言い合う。
動く歩道、ユルキャラ・・・
のってくる巫女さん。

・・・、オチ分かんない。グダグダで終わったので。
大丈夫か、月面クロワッサン。
まあ、お気に入り女優さんが出演されていたので良し。

・一人コント:飴玉エレナ
一人の男。最近、好きな子に告ってフラれたらしい。
そんなことを幼馴染の女の子に指摘される。
恥ずかしい。それは、もう顔から火が出るくらいに。
そして、本当に顔から火が出る。
そんな男が町に出て、火が消えるまでのお話。

発想が奇抜で付いていけないところがあるが、テンポも良く、動きもキレる。
これが一番の収穫。いい役者さん見っけ。山西竜矢さん。
あさってから始まる一人芝居の本公演。アトリエ劇研で遠いし、どうしようか迷っていたが、時間を作って行く価値あり。

・即興作劇:合田団地さん(努力クラブ)、ボブ・マーサムさん(THE ROB CARLTON)、山西さん(飴玉エレナ)、丸山交通公園さん(月面クロワッサン)
客からのお題をテーマに4人の役者兼劇作家が話を綴る。
テーマは「お寺のテディベア」。こんな公演だから、少々、客もおかしな人が来ているみたい。

合田さん→人形供養の寺があるように、ぬいぐるみを供養する寺もある。これは全国から熊のぬいぐるみ、テディベアが集まる寺の話。本堂はもちろん、地下室までもテディベアでいっぱい。ある日、住職はそんな地下室から話し声を聞く。
ボブさん→住職が地下室へ向かうと、そこには黒ずくめのアメリカ人。CIAだ。テディはルーズベルト大統領の通称。世界のどこかに機密情報が埋め込まれたテディベアがあると言う。それを探しにやって来ている。CIAの仲間たちも多数やって来る。囲まれる住職。
山西さん→こっちだ。助けにやって来た青年サトル。身を呈して助けに来た青年に住職は感動。涙を流す。生まれてこのかた一度も泣いたことが無かったのに。住職は言う。あの中に、本当の熊が紛れている。そいつを目覚めさせれば。
丸山さん→熊が動き出した。ひるむCIA。社会風刺の絵によくあるように、熊と言えばロシア。アメリカがすくむのも当然か。優位に立った。でも、住職は自分がロシアのスパイであることを暴露してしまう。撃ち殺される住職。目に涙はもう無い。それでも、CIAは撤退し、危機は去った。こんな寺の跡を継ぎ、いつまでも見守るサトル。

最後でグダグダになってしまった。いい感じだったのに。
でも、文字通り、即興でこんなによく膨らませるものです。
起を担当する合田さん。話を膨らませやすそうな見事な設定を描いた序章。
さすがは、劇作をされるだけあって、知識豊富なボブさん。テディから国際問題にまで話を展開する。
転という意味では、いい感じに話を転換した山西さん。住職の泣かないエピソードはどこから出てきたのか。
最後は丸山さん。締めきれなかったが、これまでの熊、アメリカのキーワードからとっさにロシアを出してくるところはさすがか。

・漫談:菅原タイルさん
現役自衛官らしい。
多分、笑の内閣だろうか。お名前は何度も聞いたことがあるのだが、しっかり意識して拝見するのは初めて。
戦車で高速道路。ゲリラ戦練習での自衛隊vs機動隊のエピソード。自衛官仲間の豆まきバトル。
だったかな。本当に普通に話すだけだった。
このために、わざわざ広島から来られたらしい。京都、ここで得た仲間が好きなんでしょうね。
安倍内閣になって活躍の場も増えるでしょうから、またネタを仕込んで来られることでしょう。

・大喜利:Aチーム→合田さん(努力クラブ)、ジャンギネス岡村さん、稲葉俊さん(月面クロワッサン)、バケツさん(バケツエンターテイメント)
Bチーム→丸山さん(月面クロワッサン)、太田了輔さん(月面クロワッサン)、古藤望さん、無農薬亭農薬さん(努力クラブ)
A、Bチームに分かれた対抗戦。
MCは玉木青さんと小川さんに変更。
審査員はボブさん、山西さん、作道さん、菅原さんが持ち点2点で一回一回評価する。
各々3つのお題が用意され、8分の間で自由に選びながら、回答していく。

面白かった回答。
Aチーム。
「昨日から無一文だが、○○」
文は平成の世では使えない(合田さん)
「マジシャンたちの新年会の一風変わったルール」
別室でハトたちも(合田さん)
「斬新ななぞなぞ」
選択されず。

Bチーム。
「あほあほニュースキャスターの伝えるあほなニュース」
アメリカ?うん、好き(古藤さん)
「大流行中の全力美容法の詳細」
通夜中でもコアリズム(丸山さん)
「馬の耳に念仏みたいな言葉」
選択されず。

個人賞トップは古藤さん。2位がバケツさん。
総合勝者はBチーム。

全て安定した回答のバケツさん。
キレる面白さを次々に出してくる古藤さん。
波が大きいけど、当たりはでかい丸山さん。

・コント:努力クラブ
努力クラブの面々がケンカ。
悪の大王とか出てくる不条理劇。

不条理劇過ぎて、よく分からん。
存在自体が不条理ということか。

・ミュージカル:THE ROB CARLTON
トリオ漫才と思いきや・・・
漫才システムを歌にのせて熱く語る。
確かにミュージカル。
少し感動する。
ここも要注目だ。

110分の宴。
正直、面白かったかという質問には苦笑い。
でも、こんな面々が京都演劇を盛り上げているという魅力は十分伝わる公演だった。

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