松尾の凛【THE GO AND MO'S】121202
2012年12月02日 壱坪シアタースワン
ベトナムからの笑い声時代からのファンだとか言っておきながら、結局なかなか伺えなかったな。
2回目の小野の陣しか観ていない。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/the-go-and-mos1.html)
今回が6回目の公演。いったん区切りをつけるみたいです。
まあ、今回の感想はどうでもいいや。
それよりも、2013年3月30日~31日 ウィングフィールドにて、これまでのコント作品を抜粋して公演が行われます。
ホームが大阪だと、そう遠くないとはいえ、京都はなかなか厳しいですよね。
でも、心斎橋のウィングフィールドなら、話は別。
是非、足を運んで欲しい公演です。
最初は前説も兼ねた吹き出し2。
彫刻物、絵画、壁画、偉人・・・。
黒川猛さんの手によれば、そんな誰もが知る有名な像もすっかり面白い言葉を発するキャラに変わってしまいます。
コント「ブレーンバスター」
脳内にチップを埋め込まれた男。人体実験の報酬目当てで安易に参加してしまった。
センター長の音声案内に従って、他の被験者と争うことになる。
いったい何の実験かも分からず、不安からセンター長に色々と質問するが、噛み合わない回答が返ってくるだけ。
それもそのはず。他の被験者もみんなそんな状態でセンター長はまとめて適当に答えているだけ。見えない被験者の姿を想像しながら、そのバトルは始まる。
後ろのスクリーンには、彼の脳内で浮かぶ像が映し出される。
バナナ、パンダ、タモリ、・・・
自分はどうもバナナみたい。各々が何かに対応するシステムみたいだ。
そして、それが潰れてしまえば、ブレーンバスト。きっとひどい目に合うのだろう。
相手を潰したものは、ブレーンジャパン。なにかめでたそうだ。
男は、数々の他の被験者をブレーンバストに追い込み、最終予選にまでたどり着く。
そして、・・・
オチはありません。この不条理な脳内世界での焦り、必死にうろたえる男の姿を楽しみます。
電話。
小野の陣でも拝見した形式の作品。
ずっと続けていたのだろうか。お得意のネタみたいだ。
要は、携帯に電話が掛かってくる。それに対応する一言を繰り返していくだけ。
今回は時事ネタ。選挙も近く、数々の政治家から電話が掛かる。
誰もが思っているのかもしれないが、バカらしいので言えないような言葉を平気で発して笑いを生み出します。
ドキュメンタリー「北銀馬早苗」。
これも、まだ続けていたか。
恐らく、第1回の劇団太陽族の森本研典さんの当たり屋に絡めたネタ。
今回は当たり屋Gメン。正体は、あの劇団Ugly Ducklingの樋口ミユさんである。
設定だけ本人に伝えて、後は密着取材の中で全てアドリブで対応するという当たり屋Gメン役の役者、樋口さんのドキュメンタリーとなっている。
樋口さんのイメージがこんなバカなことするとは夢にも思わない方なので、声を出すくらいにびっくりする。
さすがは名女優。見事ななり切り具合。
贅沢過ぎる作品である。
そして、3月はこの両者が対決するドキュメンンタリーも上演するらしい。
スペシャル中のスペシャル作品になるだろう。必見。
休憩をはさんで、落語「夢眼鏡」。
3年前ぐらいに創作した作品らしい。
何でも見える眼鏡を求めて店にやって来た男。
いかがわしい店の、怪しい店主に色々な眼鏡を薦められる。
男のロマン眼鏡。説明はいらないだろう。
悟り眼鏡。これも同様。
バックトゥーザフューチャー眼鏡。いや、過去は見れないのでバックトゥーザフューチャーⅡ眼鏡。これも、同様。もちろん、悲しい姿が映し出される。
ドリームカムズトゥルー眼鏡。夢と言っても所詮、妄想。AKBの子たちと好きなように生活する実現不能な姿が映し出される。
死後の世界が見える眼鏡。真っ暗。そんなものなのだろう。
どれも、ダメ。気に入らない。
店主は男に自分の眼鏡を渡す。現実が見える眼鏡。
こんなもの要らない。バカにされているのか。夢ばっかり見てるバカな奴は現実をもっと見ろとでも。
いやいや、そうではない。
最近の若い人は現実ばっかり見て、夢なんか見ない。
お前は違う。しっかり夢を見ていると。
夢を持てない時代に、それでも夢を追い求める男。
そんな姿自体が、もう夢眼鏡を掛けていることに等しいなんて、ちょっと皮肉なオチ。
コント「身体~元世界王者~」
いい体した現王者と元王者の対決。
昭和、ポケモン、コマネチ、痴漢などをお題に、身体を使ったマイム対決を繰り広げる。
現王者は両膝の皿を割った満身創痍。元王者はもう54歳。
両者の命を削る必死のバトル。
不条理すぎる二人の不可解な動きとその巧みな解説で笑いを生み出す。
しりとり。
何かお化けジュースとか訳の分からない言葉を創り出し、それでしりとりを繰り広げる。
最後は幽霊提灯で「ん」が付いてあっさり終わり。
???
アンケート「もしもシリーズ」
あらかじめ、客から集めた言葉を使って出来上がる文章をうまく説明する。
もしも象が整形外科医だったら、森本はボインだろうとマイケルジャクソンは言った。
象が森本の胸にボーンと鼻をぶつけ、パーンとボインにして、フォーとマイケルが叫ぶ。
うん、やむを得まい。そもそも、初めから無理がある。
こんな感じの90分。
黒川猛ワールドを存分に楽しむ。
3月にまた楽しみに行きましょう。
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