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2012年12月

2012年12月31日 (月)

【番外編】2012年度 観劇作品ベスト10 その5

これで今年の振り返りおしまい。
長々とすいませんでした。

幾つかの劇団から構成される公演、LINX'Sに代表されるようないわゆるショーケース型公演はベスト10選出の対象外にしたので、少し見直して、幾つかの作品をピックアップ。

あと、最初の202本の絞り込みでなぜか消えてしまったお気に入りの作品を、各月毎に1本ずつ、12本。

そして、いまだ、何だったのか分からない頭を混乱させられた奇怪な作品を7本。

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【決定】2012年度 観劇作品ベスト10 その4

最後まで残った50本。
もう後は、あ~でもない、こ~でもないと言いながら、私の好みで順位づけするだけ。
その3に加えて、私の基準で10点満点でさらに加点して、最終評価とします。
ただし、この点数はあくまで参考とし、単純に点数で決めるのではなく、判断材料の一つにしています。そのため、点数が上回っていても、下位になっている作品もあります。
自分の生き方とかに影響を与えたなとか、頑張ろうなんて勇気づけられたとか、これが観劇の醍醐味なんだよなあなんて感激したりしたことを、思い出しながら決めました。

自信を持って、誰にでもお薦めできる作品たちです。
でも、この他の作品も私にとっては、ご縁で出会えた大切なもの。
一期一会の素敵な作品たちです。まあ、完全に記憶から飛んでいる作品も多々ありましたが。
そんな作品たちと共に、この一年を振り返る至福の時を過ごすことに、本当は意味があるのだと思っています。
楽しい時間を今年もたくさんいただいたことに深く感謝します。
ありがとうございました。

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2012年度 観劇作品ベスト10 その3

101本まで絞り込めました。

あとは、一部項目を追加しましたが、昨年とほぼ同じように、下記のように点をつけて、総合点でベスト10を決定します。

①話の内容
感動したり、あっと驚く展開だったら加点します。
単調だったり、ありきたりの話だったら減点。
3点を基準に5点満点。

②テンポ
全体のスピード感、話の展開のスムーズさを評価します。
ぐだぐだした感じがあると減点
3点を基準に5点満点。

③構成
公演自体の演出として面白かったり、意外性があると加点します。
多重のメタフィクション構造とかは私が理解できない場合が多いので、分かりにくくても、何か凝った演出をしているなと感じたら加点。
減点は素人は判断しにくい項目なのでしません。
2点を上限に
加点。

④エンターテイメント性
ダンス、映像、アクションなどなど。楽しくおかしければ加点。
要は私を楽しませたかです。
2点を上限に
加点
減点は基本的にしませんが、ただバカ騒ぎしているだけみたいな感じだった場合は実施します。(今年度は該当作品ありませんでした)

⑤芸術性
④以外の、文学的な魅力や戯曲としての魅力を感じたら加点。
2点を上限に加点。

⑥制作
受付の対応が悪いなどの場合に1点減点します。と言っても、これは、開場したのにきちんとそれを言わなかったという時だけです。
あと、公演時間が90分より下回る、120分より上回るのに、その情報告知に難があると判断した場合に1点減点します。これは、公演数が多くなって盛り上がっている演劇界において、はしご観劇の計画を立てにくくさせていることへの叱咤です。

⑦コメント
公演に関わる方が、ブログ・Twitterで私にコメントを公演後にしていただくだけで、1点加点しています。

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2012年12月30日 (日)

2012年度 観劇作品ベスト10 その2

202本まで絞り込めました。
それでも、まだまだ・・・

次も、その1と同じようなことをしますが、もう少しじっくりと考えて、判断します。
見た瞬間にあらすじが思い出されて、かつあの時の感動が甦るかというところがだいたいの基準です。

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2012年度 観劇作品ベスト10 その1

今年は425本の中から。
こんな数からベスト10選ぶなんて、かなり無謀で意味の無いことのようにも思いますが、一応、例年の私の楽しみですので。
ワースト10ならば、すぐに選ぶことが出来たりするのですが、それは辞めておきます。

まず半分ぐらいまで絞り込みます。
作品名を見て、直感的に面白かったかどうかです。
ランダムに作品を並べて、○か×をつける。
これを、並べ方を変え、少しだけ時間をおいて、2回繰り返します。
2回とも○がついたものを次に進ませます。

歌舞伎、幾つかの劇団から構成される公演(LINX'S、スイス金鉱、INDEPENDENT一人芝居、中之島文化祭、伊丹想流私塾、サクゴエラボラトリー、京都学生演劇祭、C.T.T. Osaka Trial、ねをぱあくなど)は選考外。
一劇団によるオムニバス公演は対象とします。
複数回観劇した作品、同一劇団による再演、ダブルキャスト・ダブルエンドの作品は、良かった方を代表としています。

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前略、ママ上様【夢ノ島企画Rプロデュース】

2012年12月29日 人間座スタジオ

今年の観劇納め。
これで本当に良かったのだろうか。
奥深いのだか、単なるバカなのか、非常に微妙なラインで攻めてくる作品。
豊富なネタと個性的すぎる役者さん方の力で豊富に笑いを盛り込みながら、演劇らしいテーマを巧妙に追及している。

(以下、あらすじ書いていますが、多分、読んでも分からないと思うので白字にはしません。本日、千秋楽です)

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2012年12月29日 (土)

ギア -GEAR-【ノンバーバルパフォーマンス】121229

2012年12月29日 ART COMPLEX 1928

素晴らしい。
ずっと、今年やっていたのは知っていたが、こんな楽しいことをしておったのか・・・
何はともあれ、来年、もう一度観に行こう。
2月まで。
いつでも観れると思って、ずっと先延ばしにしていたことが悔やまれる。
まだ間に合う。観に行くぞ。

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おひっこし【関西学院大学文化総部 演劇集団関奈月】121228

2012年12月28日 ステージプラス

濃い。
キャラの創り方がかなり個性的であり、それが各役者さんにはまり過ぎていて、観ていて疲れるパターン。
相当うまく、話を展開させないと、その濃い雰囲気に後半ダレるが、そこは非常にうまくしている。
舞台での魅せ方の追及がかなり練ってあるのだろう。

話は、個々の想いがぶつかり合う人間臭さを、優しいタッチで綺麗に描いている。
なかなか、面白い作品だった。

(以下、あらすじがネタバレするのでご注意下さい。公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで)

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2012年12月28日 (金)

ロミオとジュリエット 希望バージョン【伊藤えん魔プロデュース】121227

2012年12月27日 ABCホール

・・・。
千秋楽のこの公演、最高に客席は盛り上がっていたみたいだが、私は興醒め。
絶望バージョンを初日に観ており、この日、一緒に観に行ったお友達と後輩には、痺れるよ、凄かったんだから。もう、いつもながらの笑いを交えながら、いつの間にか引き込まれ、最後は感動してるんだからなんて、鼻高々に言っていたのですが・・・

(絶望バージョンの感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/121224-dc00.html

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太陽 THE SUN【神戸大学演劇研究会はちの巣座】121227

2012年12月27日 尼崎ピッコロシアター中ホール

相当、力あるなあ。
見応えのある役者さんの心情表現にかなり圧倒される作品だった。
人として生きることの意味合いを追及するような話。
強ければいいわけではないし、弱いことがダメなわけでもない。
有限の時を経て、成長していく人間の人生の魅力を語っているように感じる。

(以下、ネタバレ注意。有名作品みたいで、検索すればあらすじは出てくるので白字にはしません)

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2012年12月25日 (火)

今年の観劇を振り返る 2012

ちょっと振り返るのは早いけど、例年、勝手にやってる観劇作品ベスト10選出が時間かかりそうで、仕事の行事も多くなる年末の慌ただしい時に振り替えるのも嫌なので。

この記事を書くと、あ~もう今年も終わりかあといった感じになるようになりました。
観劇4年目が終わろうとしています。

今年は、現時点で420本観劇。まだ、あと数本観る予定です。
そう。今年は本厄なので420本観たら面白いかなあと思って、それを実現することにしてみました。
しかし、何で、こんなに観たんだ・・・

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ロミオとジュリエット 絶望バージョン【伊藤えん魔プロデュース】121224

2012年12月24日 ABCホール

いつもながらの、ネタをふんだんに盛り込んでの、緩急つけたうまい話の展開。
笑いながらも、最後はやはり感動してしまった。
さすがは名作。
個々の役者さんの持ち味もたっぷり味わえる楽しい作品となっていました。

(以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は木曜日まで)

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2012年12月24日 (月)

朝日のあたる家【DanieLonely】121223

2012年12月23日 カフェ+ギャラリー can tutku

チラシにも、当日チラシにも、Twitterとかの感想にもどんな話なのかの情報が全く無く、始まるまでどんな作品なのかさっぱり分からないまま観劇。
男4人。
どこか愛らしく、それでいて力強さを感じる男たちが織りなすちょっと心温まり、勇気づけられる様な話だった。
演技が巧みで、味わい深いものを感じさせながら、楽しくおかしく進むストーリーに魅入った。

(以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで)

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2012年12月23日 (日)

SANTA×CROSS 2012【劇団SE・TSU・NA】121223

2012年12月23日 HEP HALL

2009、2011年に引き続き観劇。2008年はDVDで拝見しています。
(2011年の感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/santacrosssetsu.html
(2009年の感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/santacrosssetsu.html
(2008年DVDの感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/dvdsantacross-2.html

今年度の感想を書くにあたり、過去の感想を読み返してみましたが、こういうのを残しておくのもいいものですね。
その時の自分の状況が、作品の感想を通じて蘇ってくる。
2011年度の感想なんて、これは自分の思い悩んでいることを作品に救いを求めるかのような感じになっている。
そうだね。そんな時だったね。あれから一年後には、もう立ち直ってるから大丈夫だよと過去の自分に声をかけてあげたいですわ。

今年の作品は、少し設定が変わっていますが、基本的な部分は同じ。
ただ、サンタの悲しい宿命がより自然に浮き上がるようになっている感じがします。
その中で、かけがえのない優しい想いに溢れた心温まる話となっています。

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ら抜きの殺意【近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻23期授業公演】121222

2012年12月22日 近畿大学10号館8階演劇実習室

気になって文章が書きにくい。
現にこのブログの少し前の記事を見直したら、当たり前のようにら抜き言葉を使っている。
この作品はそれだけでは無い。
「・・・て言うか」など、これまでを否定するような言葉の多用の弊害や、まわりくどく意味の分からない文章表現などにも言及している。
この点でも、「・・・と言うか」、「・・・、いや」などをよく使うのは自分でも気付いている。
殺意は芽生えないにしても、やはりイラっとされる方もいらっしゃるのだろうか。
される方がいらっしゃる・・・この書き方も、おかしいのではないか。
不安がどんどん溢れてくる怖い作品である。
ただ、非常に面白い。
ちなみに、「ただ、・・・」とか「まあ、・・・」もよく使う。
心理学的には、自分はこう考えていますなんて、他人の異なる意見を受け入れるような表現だが、実はバリアを張って自分の意見は曲げない意志が働いているとか聞いたことがあるが・・・

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True True True【DACTparty】121222

2012年12月22日 インディペンデントシアター1st

圧倒されて、かっこいい、セクシー、可愛い、怖い、優しい、エロい、妖艶、純粋、面白い、楽しい、痛い、萌え・・・なんて色々思いながら観てたら、もう終わってた。
で、結局、この方々、素敵。

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ワナビガ!【大阪大学劇団ちゃうかちゃわん】121221

2012年12月21日 大阪大学豊中キャンパス学生会館2階大集会室

少々、都合のいい展開でラストにもっていっている感はあるが、軽快なテンポでうまく作品のメッセージを伝えている。
きっと優しい子が創ったんだろうなと思わせるような、夢を描いた作品。
その夢は、愛する人から受け継いだ、仲間と共にみんな幸せになって欲しいという願いから生み出されている。

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2012年12月22日 (土)

はじめてのメリークリスマス【演劇グループSomething】121221

2012年12月21日 関西学院大学 旧学生会館2階 ママ上ホール

Atelier THANK-Xの大好きな作品なんですね。
そして、観劇を始めるのが遅くて、生では観れなかった作品。
だから、DVDで何度も鑑賞しています。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/dvdatelier-than.html

ここは、以前にずっと観たかった飛龍小学校も拝見させていただいており、非常にありがたい劇団。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/something120311.html
過去の素晴らしい作品を、もう一度、若いパワー溢れる方々の手で再現していただけるのは、本当に感謝の気持ちで一杯です。

ただ、今回は、DVDでよく見ているだけに、ちょっとハードルが高くなってるかなあ。
手放しで良かったですとは、ちょっと書けないところが・・・

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2012年12月20日 (木)

Osaka光のルネサンス2012

昨年は行かなかったイベント。
ちょっと精神的に病んでたからね。
光、消えろってぶつくさ言いながら、北新地に飲みに行っていたことを覚えています。

で、今年のこのイベント、おととし、2010年に比べるとすいぶんと規模が小さくなってはいまいか。
節電の影響かな。

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2012年12月18日 (火)

strange【ニットキャップシアター】121217

2012年12月17日 アトリエ劇研

とりあえず、観劇して、一晩寝てみた。
食べ過ぎた時に、休息して、時間が経てば消化されるように、過剰に、かつ混乱して入り込んできた情報が、寝たら頭の中で勝手に整理されるんじゃないかと思って。

そんな都合のいいことは一切起こらない。
むしろ、一部、忘れてしまった。すぐに書けばよかった。
仕方ないので、振り絞って書いた感想。
ただ、分からなくても面白いという典型的な作品であると思う。

(以下、ネタバレ注意。東京では来年2月にも公演があるみたいです。期間が長過ぎるので、白字にはしませんので、ご注意ください)

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2012年12月17日 (月)

JUKE BOX【ThE 2VS2】121216

2012年12月16日 インディペンデントシアター1st

いつもどおりのコントオムニバス。
今回は初登場の役者さんがお二人参加。その代りと言ったらなんだけど、いつもの客演の方がいらっしゃらなかった。ご都合がつかなかったのか。残念。

今回もアイディア豊富な作品に溢れています。
もう定番になった下ネタコントやら、意味分からん不条理作品から、心温まる優しい話まで。
楽しい時間を過ごしました。

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SWORD OF SPIRITS【STAR★JACKS】121216

2012年12月16日 HEP HALL

王道の殺陣エンターテイメント。
それに加え、男、女問わず、時代の流れで揺れ動く人の姿も丁寧に描いている。
その中で、人の美学を追及しているような作品。
本当の幸せとは。それを迎えるために私たちはどんな信念を持たなくてはいけないのか。
なんてことを考えるような話でした。

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MISSION_101【関西大学劇団万絵巻】121216

2012年12月16日 芸術創造館

2003年の劇団赤鬼の作品。
ちょうど、同じ週にその赤鬼が新作を公演。それにぶつけてくるとはなかなか度胸がある。

赤鬼の作品の魅力は、シーンをめまぐるしく切り替えながら、スピーディーにテンポよく進む話の展開。ライブシアターと銘打った照明・音響を駆使した迫力ある舞台。
笑いの要素を盛り込んだエンターテイメント色を濃く見せながら、最後には感動して心震わせて涙するような、熱く真摯な心情の表現。
この点で言うなら、同等と評価しても文句は無いぐらいに立派な仕上がりだと感じます。まあ、所詮、素人の判断ですが、本当にそう感じます。少なくとも、前日に赤鬼の公演も観てますからね。同じ土俵で比較は出来てると思います。

脚本の力か、卒業公演ということで、経験豊富なメインの卒業生の役者さん方に、それを盛り立てる後輩の役者さん方、そしてスタッフの皆さんのチームワークがいつも以上に発揮されているのかはよく分かりませんが、非常に力強く、凄いと思わせる作品でした。

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2012年12月16日 (日)

ウィンドミルバレー 最後の三日間【林遊眠一人芝居】121215

2012年12月15日 船場サザンシアター

劇団ショウダウンPRESENTS。林遊眠さん一人芝居の第二弾作品。
劇団史上に残る最高傑作だと唄われているだけあって、圧巻の名作だった。
観終えて、言葉無くなる・・・

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WHITE UNDER PLANET【劇団赤鬼】121214

2012年12月14日 ABCホール

この劇団らしい、深いメッセージがこめられた力強い作品です。
まっすぐで真摯な想いがぶつかりあっても、人は隔たりを生み出す。
でも、そんな不器用なところも、きっと人間。
大切な人たちと過ごした大切な時間を想いながら生きていく。
そこにはきっといつの日か素敵な時間が訪れるはず。
なんてことを感じさせるどこか勇気づけられるような話でした。

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2012年12月15日 (土)

ナッチョナリズムⅡ【プラズマみかん】121214

2012年12月14日 CAFE SLOW OSAKA

3作品のオムニバス。
ほのぼの、ブラック、社会風刺といった感じか。
劇団員の方々、各々が創られた作品だけあって、多種多様である。

(以下、ネタバレするので、公演終了まで白字にします。公演は土曜日まで)

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2012年12月14日 (金)

カメヤ演芸場物語【学園座】121214

2012年12月14日 関西大学千里山キャンパス内 凛風館4階小ホール

けっこう思い入れの大きい作品で、生で観れる日が来るとは思わなかった。
2009年の1月にHEP HALLで観劇して以来、もう今や1000本を越えるぐらいになりましたが、そもそも急に観劇するようになったのには、少し前段階がありまして。
水曜どうでしょうで大泉洋を見て、彼の所属する劇団TEAM NACSにも興味を持ち、この作品は、その中で同じく札幌で名を馳せる劇団イナダ組に客演していたものです。
DVDを購入して鑑賞し、涙ながら演劇っていいんだなあ。いつか、生舞台とやらも観たいなあなんて思ってたわけです。
今となっては、もう生舞台の感激など、薄れてしまうぐらいに観過ぎてしまいましたが、あの頃あこがれた大切な作品をこうして生で観れるということがとても嬉しいわけです。

というわけで何回もDVDで観ている作品。
おのずとハードルは上がります。
感想は、正直、そりゃあプロの仕上がりに比べれば見劣りするなと言うところがありますし、半分以上は脚本自体の魅力だなとは思います。
でも、この作品の大切なテーマを、時代があまりにも違う若い方々の視点で、丁寧に描かれているようには感じます。
実は、最初、観始めてすぐは、これはダメだと思いました。世代ギャップ以上に、役としての心情表現に違和感があり過ぎるように感じたのです。
でも、この感覚は中盤から完全に消え始めます。演芸場の面々、その周りの人たちのこの時代の想いをきちんと捉えて、それを今の若い歳の方々が各々の形で変換していることが理解できるようになったのだと思います。
イキイキした演芸場の人たちの姿が話の流れで浮き上がってきて、その力強い時代に生きた活気ある人の姿に心を打たれた感じです。

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バードウォッチングダイアリーズ【イッパイアンテナ】121213

2012年12月13日 スペース・イサン東福寺

通常の公演とは異なり、大崎けんじさんに代わり、クールキャッツ高杉さんが作・演の作品。
ワンシチュエーションコメディーの王様といったイメージとは大きく異なります。
散りばめる伏線を、あっと驚く計算高さで回収するところは似ているかな。

話としては兄弟の恋愛話を語った半生記です。
ただ、その語り方は奇抜で、大げさに言うと人生論や宇宙論になんか行き着くような壮大な感覚を得るようになっています。
その中で、バカらしいくらいの小ネタもふんだんに散らしていますが。

(以下、筋は分からなくとも、ネタバレ要素があるので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで)

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アンダー・ザ・ロウズ【劇団六風館】121213

2012年12月13日 大阪大学豊中キャンパス 学生会館2階 大集会室

いじめというテーマを中心に、異なる考え、物を排除する動きを描きます。
ここ20年くらいで、日本では容易に想像できないような事件が起こってきました。最近では、東北の大震災でしょうか。
そんな事件の中でメディアに制御されるかのように、一つの考え方以外を持ってはいけないような風潮が生まれたようにも思います。
その考えは、もちろん正しく、守っていかなくてはいけないものですが、それに反するなら排除するという危険な意識も同時に根付かせてはいないでしょうか。
今の日本と異なるパラレルワールドを用いて、その世界で起こる悲劇と、そこから今の世界をどう捉えていくかを問いかけるような作品でした。

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2012年12月12日 (水)

スイス金鉱 #3【スイス銀行】121212

2012年12月12日 十三シアターセブン

#2に引き続き観劇。
盛りだくさん過ぎるぐらいのコント公演。
面白さはもはや疑う必要も無いので、安心して観に行く。
で、やっぱり面白かったと思って帰路につく。
自然過ぎる流れの中で得られる安心感みたいなものも、この公演の魅力の一つだろう。

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2012年12月11日 (火)

この世とあの世は旅籠から【カン劇CockPit】121210

2012年12月10日 インディペンデントシアター1st

申し訳ないが、あんまり面白い話ではなかったな。
ドタバタコメディーとしては、十分期待できそうな設定で、面白そうなキャラがワイワイと掛け合って楽しそうではあったのですが。
どんどん笑わせたいのか、ちょっと泣かせたいのかがすごくあいまい。
テンポが単調なのだろうか。
色々な物が積み重なって膨らんで、最後を迎えることが出来ず、高揚が十分高まらなかった感じです。

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旅行者感覚の欠落【努力クラブ】121210

2012年12月10日 元・立誠小学校 音楽室

興味を惹き付けられながらも、それにきちんと応えてくれないような感じの作品だった。
前半、どうなっていくのかと、期待を膨らませて観ていたが、後半でだれる。
正直、退屈感が残る。

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2012年12月10日 (月)

嵐山花灯路

京都水族館に行ったので、そのついでに。
中之島や神戸とは一味違う、やはり京都らしい情緒あるライトアップがされているのですが、寒くて・・・

軽く散策した後、湯豆腐を食べましたが、これをおいしく食べるために、寒さの試練を乗り越えるといった感じになりました。

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京都水族館

久しぶりに、観劇以外の目的で京都へ。
一時は色々と話題にあがった京都水族館。
もう人少なくなっているのかと思ったら、けっこう混雑。

まあ、手軽に楽しめるところではありました。
それほど、じっくりは見ていませんが、結局4時間弱滞在。
館内の飲食店でちょっと休憩なんかしてたら、一日潰すのは余裕そうですね。

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2012年12月 8日 (土)

東京ブラストーリー 青組【神戸大学演劇部自由劇場】121208

2012年12月08日 神戸アートビレッジセンター

祝、今年度400本目の観劇。
う~ん、記念観劇だから、シェークスピアだとかチェーホフだとか、頭良さそうな作品を観てかっこつけたいところだったが、こんなのになってしまった。
印刷ミスなんじゃないのと思ってしまうような胡散臭い作品名に、実際のストーリーも下着会社同士が、本当に新型ブラジャーを付けて戦争するという頭おかしいんじゃないかと思えるようなもの。

と言って、バカにするのは早計だ。
この作品は、こんな奇怪な設定の中で、パロった元ネタの純粋な恋愛ストーリーをしっかり踏襲しながら、ふんだんに笑いを組み込んでコメディーとしても十分過ぎるものとして仕上がっている。
単なるおふざけにしないきめ細やかなストーリー展開に、それを演じる魅力的な役者さん方。
クオリティーの高さでは定評のある、この劇団、そして力ある所属されている役者さん方によって見事に創り出された画期的な秀作である。
演劇じゃないとこんな作品は出来まい。そして、向上心・冒険心を豊富に持ち合わせた力ある劇団でないと公演は出来ないだろう。
素晴らしい作品だと思う。
満足な記念観劇となったことに感謝。

(以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は明日まで。これと同じ、青組の公演があります)

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2012年12月 7日 (金)

これまでの時間は【空晴】121206

2012年12月06日 HEP HALL

劇団10回目の記念公演。
これで6回目の観劇なので、けっこう観てるな。
DVDも2本ほどあって鑑賞した覚えがあるので、ほぼ全部観てるのか。
それだけ、お気に入りの劇団。
それは、いつ観ても、必ず期待を裏切らない心温まる作品であること。

この日は、この観劇の前にも、なかなか素晴らしい心温まる作品を観劇。
心ポカポカ。優しい気持ちになっている自分が嬉しい、素敵な一日となった。

(以下、ネタバレ注意。公演が東京もあって、12月中旬まで続くため、白字にすると戻すのを忘れるのでそのままにしています。ご注意願います)

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今度は愛妻家【劇団青ノ社】121206

2012年12月06日 大阪大学豊中キャンパス 学生会館2階 大集会室

大阪大の劇団、劇団六風館と劇団ちゃうかちゃわんの合同演劇ユニット。
私の中では、もうお馴染になってきた劇団。勝手に静の六風館に、動のちゃうかなんてイメージにしているけど、共に魅力的な作品を創り出すところとして、観に行けないことも多いけど、公演をいつも楽しみにしている。
そして、こうしたプロデュース公演も、現役生だけならず、卒業生の方々たちも含めて、積極的にされており、関西の学生演劇界をしっかりと盛り上げる一役を担っているところが、とても頼もしい。

困るよな。
若い学生さん達が客席を占める中で、おっさんが泣くわけにはいかないだろう。
しっかりした原作に、あれだけの見事な役者さんの演技をされたら、心揺さぶられずにはいられなかった。
切なくも心温まる傑作に仕上がっている。

(あらすじを書いていますが、映画化もされており、検索したらすぐ出てくるので、以下、ネタバレありますが白字にはしていませんのでご注意ください)

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2012年12月 5日 (水)

メルヘン【ロクソドンタブラック×TACT/FEST】121205

2012年12月05日 ロクソドンタブラック

柿喰う客の七味まゆ味さんの一人芝居。
グリム童話の千色皮という話を脚色しているみたいです。
観終えてから、原作を調べてみましたが、かなりの脚色。基本設定だけ残して、完全に七味さんワールドに変えているみたいです。

何とも楽しい60分。
遊園地のアトラクションみたいに、数々の工夫された演出があります。
観劇というかは、本当に一つのアトラクションだと思って、ロクソに楽しい気持ちで入場して、夢の世界に連れて行ってもらえばいい感じです。

(以下、あらすじ、演出がネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は金曜日まで。とても楽しい作品なので気軽に足を運ぶといいと思います)

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當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 六代目中村勘九郎襲名披露 121203

2012年12月03日 京都四條 南座

3回目の歌舞伎観劇。
今回は、ずっと行ってみたかった南座。
毎回、毎回、色々と勉強になり、歌舞伎の魅力を味わえる観劇です。

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2012年12月 3日 (月)

松尾の凛【THE GO AND MO'S】121202

2012年12月02日 壱坪シアタースワン

ベトナムからの笑い声時代からのファンだとか言っておきながら、結局なかなか伺えなかったな。
2回目の小野の陣しか観ていない。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/the-go-and-mos1.html
今回が6回目の公演。いったん区切りをつけるみたいです。
まあ、今回の感想はどうでもいいや。

それよりも、2013年3月30日~31日 ウィングフィールドにて、これまでのコント作品を抜粋して公演が行われます。
ホームが大阪だと、そう遠くないとはいえ、京都はなかなか厳しいですよね。
でも、心斎橋のウィングフィールドなら、話は別。
是非、足を運んで欲しい公演です。

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幻想忌憚【劇団蒲団座】121202

2012年12月02日 人間座スタジオ

一言で言うと、難しい。
都市伝説という嘘と、現代社会にはびこるコミュニケーション不全のような問題が、作品中に盛り込まれ、それらを一つに収束させて捉えれなかった。
パフォーマンス部分は、エンターテイメント性がとても高く、見ごたえがある。
感じとしては、壱劇屋みたいな感じかな。
ただ、話の展開とそのパフォーマンスがうまく連動していないように思う。

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2012年12月 2日 (日)

妖怪探偵くまげら【しろみそ企画】121201

2012年12月01日 芸術創造館

共存共栄みたいな話。
相容れられない宿命を持った人と妖怪が共に生きれる世界。
難しいけれど、やはりそこには互いへの想いが必要になってくるんだろうなといった感じの作品。
妖怪探偵という、ちょっと風変わりで味のあるキャラを主人公に置き、絡み合う人と妖怪の関係をほぐしながら話を進める。
ほぐした後に残る物は、きっとそんな世界もやってくるかもしれないという希望みたいだった。

(以下、一応ネタバレ注意。あらすじを書いていますが、悲しいことに読み返してみてもほとんど意味が分からないので、白字にはしません)

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地獄のアニキ ~命短し恋せよ極道~【よろずやポーキーズ】121201

2012年12月01日 一心寺シアター倶楽

罪人を裁く地獄という場所で、人の弱き心を描くような話でした。
憎しみから罪を犯してしまう人間。
それを裁き、罰を与えるのも地獄ならば、それを救うのも地獄。
人間は愚かだから、人への憎しみは連鎖し続け、罪人が消えることは無い。
でも、自分が想われていることを知った時、その憎しみは消え、いつの日かそんなことから人が罪を犯すことの無い平和な世の中が出来るのではないだろうかという希望を感じるような話です。

(以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。日曜日まで)

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2012年12月 1日 (土)

旅の途中【Nana Produce】121130

2012年11月30日 東大阪市立男女共同参画センター イコーラム

8月に十年希望を拝見して、またすぐに観れるとは思わなかった。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/nana-produce120.html

この作品は、以前、公演数が多い週にぶつかり、観逃してしまった作品。
二度も観逃すわけにはいかない。今回は最優先で初日に拝見。

やはり、ここは上手いなあという感想になるな。
完璧とか上質とかスマートとか。
どこがどうだから上手いなんてことは書けないのだけど、きっと細かなところまで気を配った演出をしているんだろうな。
そして、役者さんの存在感が大きい。
かなりむちゃくちゃなキャラでも、それで目立ってるのではなく、やはりしっかりした演技で魅せているように感じる。

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