今年の観劇を振り返る 2012
ちょっと振り返るのは早いけど、例年、勝手にやってる観劇作品ベスト10選出が時間かかりそうで、仕事の行事も多くなる年末の慌ただしい時に振り替えるのも嫌なので。
この記事を書くと、あ~もう今年も終わりかあといった感じになるようになりました。
観劇4年目が終わろうとしています。
今年は、現時点で420本観劇。まだ、あと数本観る予定です。
そう。今年は本厄なので420本観たら面白いかなあと思って、それを実現することにしてみました。
しかし、何で、こんなに観たんだ・・・
今年は仕事が順調過ぎましたね。
癌の治療など、いわゆる再生医療の研究をしているのですが、こんなに、自分のやっていることが形になったのは、社会人になって17年目で初めてのことです。
仕事がうまくいっているから、時間が自由に使える。その時間を利用して、観劇をしているうちに、たくさんの作品と出会えることになりました。
と言っても、仕事柄、休みの日は無いので、はしご観劇の合間に仕事をしたり、土日はだいたい徹夜で作業しないといけなかったりと、それなりに苦労はしているのですが。
そんなことも、やはり仕事がうまくいっていると、精神的に安定しているので、けっこう平気でした。
昨年末、好き嫌い問わず、難しそうな苦手なジャンルの作品も積極的に観るぞと決めたように今年は、そんな作品ともいっぱい出会い、好き放題に頭を悩まされました。
いまだ、何だったのか全く理解できない作品も多々あります。
でも、観ているうちに、そんな作品も何か漠然としたものを感じれるようになった気がして、演劇を観る面白さに幅が出てきたのではないかと思っています。
映画、美術館鑑賞、歌舞伎、狂言、落語も観るなんてことも目標に掲げていたのですが、落語だけは無理でした。もう、観劇にいっぱいいっぱいで。映画も前半だけで、後半は全くでした。
4年前に観劇を始めた頃に比べ、確実に公演数は増えていますね。
きっと、演劇を盛り上げようと努力されている方々の想いが実りつつあるのでしょう。
だって、公演が0の日は、2、3日ぐらいしかなかったのでは無いでしょうか。
おかげさまで、膨大な公演日程を表にして、毎週にらめっこしながら、仕事のスケジュールを加味しながら、最適な観劇スケジュールを組み上げるのが、もはや日常の業務のようになっていましたから。
今では手慣れたものです。紙が無くても、頭の中で組み上げることも平気で出来ますから。
そう、そう。そんなスケジュールを組み上げれるのも、DFG_Osakaという公演情報をまとめていただける方がいらっしゃるから。HPに全て、公演情が記載されていて、かつ、Twitterでは、当日の朝にその日の公演情報が告知されるのです。まだ、中の人にはお会いしたこと無いのですが、これ無しで観劇は出来ません。
感謝しても感謝し尽くせないありがたさですね。この場を借りて、感謝の意を。ありがとうございます。
夏にはHPFという高校演劇を拝見する機会をいただきました。
そして、大学生の劇団も色々と観に行ってみることにしたので、ずいぶんと若い学生さんが頑張る姿を拝見することになっています。
これは、今年の観劇の一番のポイントですかね。
そもそも、何でこんなに観劇にはまっているのかは、自分でもよく分からないのですが、一つ思うのは、頑張っている人を目の当たりにして、自分を奮い立たせたいなんて気持ちがあるのは確かだと思っています。
自分が冷めているからか、昔から熱い想いを持った人が好きなんです。
そんな若い方達が創り上げる作品は、とてもまっすぐで真摯な想いが伝わるものが多かったように思います。今の社会を見据え、それを演劇という表現形で伝えようとする。
その素敵な姿は、自信に溢れていると同時に、これからの不安も感じさせる青春時代の葛藤を感じさせ、自分の心も何か動かされたように思います。
twitterとかで、皆さんのつぶやきを拝見してると、試験やらバイトやらで本当に大変そう。急に悩みだしたりもしてて。でも、楽しく過ごしているみたい。
きっと、来年になれば、入試、卒業、就職やらのつぶやきもあるんだろうな。
色々あるんだろうけど、素敵な作品を拝見させていただいた者として、幸せな日々を過ごしてくれればなあなんて、親みたいなことを思ってみたりしています。そんな人の心配しているような状況でも無いけど。
お知り合いになった方も増えたかなあ。
今年のことだったか、よく分からなくなってきましたが、いつの間にか、会えば少しお話出来るようになった役者さんや同じ観劇客の方。
いまだ、こちらの正体は知らないでしょうが、ネット上でご挨拶させていただいている方々。
そんな出会いも観劇の大きな魅力なのです。
様々な表現物に触れて、そこから得たことを自らの経験に組み込んでいく。それと同時に、その同じ空間で出会えた人たち。私にとっては、とても大切なものなのです。
娯楽から始めた観劇が、こんな自分にとって大事な時間を創り出すようになったのも、演劇という特殊な表現形の大きな魅力の一つでしょう。
さて、来年はもうこんなには観れないでしょうが、それでも出来る限り、たくさんの作品に触れ合い、そこから多くの人と出会えればと思います。
観劇という素敵な時間。
たくさんのそんな時間をいただいた方々への感謝とともに、来年、そしてこれからの期待を込めて、今年の残りの観劇を最後まで楽しみたいと思います。
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