スイス金鉱 #3【スイス銀行】121212
2012年12月12日 十三シアターセブン
#2に引き続き観劇。
盛りだくさん過ぎるぐらいのコント公演。
面白さはもはや疑う必要も無いので、安心して観に行く。
で、やっぱり面白かったと思って帰路につく。
自然過ぎる流れの中で得られる安心感みたいなものも、この公演の魅力の一つだろう。
あまりものコント詰め合わせに、前回は覚えきれなかったので、今回はとりあえずメモを取る。
でも、暗闇の中で書いているので、読めないところもチラホラ。
記憶をたどりながら。
スイスレディーの憂鬱:スイス銀行
スイス銀行の久野麻子さんと嶋田典子さんをアニメ化。とっても可愛らしいアニメキャラに扮する。スイスレディー。
普段は普通のOLで、まともな旅行にも行けないような貧乏人みたい。
ピップエレキバンとジョイントすることになる。条件がPの文字を名前に入れないといけない。
スイスPPレディー。お腹の調子が悪いみたいな感じ。
でも、これでバリ島にでもまともな海外旅行に行けそうだ・・・
お二人のアンニュイな雰囲気が強烈に心に残ってしまう作品。
ノーサプライズ、ノーサプライズ2、サプライズ:テノヒラサイズ
何をされてもびっくりしない人(でも、どっきりはする)、どっきりもびっくりもしない人、びっくりし続ける人が登場する、テレビ紹介番組のスタイル。
クラっッカー鳴らされて、肩をすくめてしまう木内義一さん、どっきりしただけと言い張る。
本当は一切、身動きしてはダメだけど、条件反射で動いてしまう田所草子さん。
オチでびっくりを一切動きで出さないびっくりしたと言い張る湯浅崇さん。
先生と生徒:テノヒラサイズ
これはどこかで拝見したかな。
立って言って下さい。立っ。なんてふざけた会話を繰り広げながら、難しいことには一切答えれない先生の照れ隠しみたいなものを笑う。
可愛らしくも憎たらしい生徒の湯浅さんと、強がるようにごまかす木内さんの微妙な表情を楽しむ。
告白:スイス銀行
ディズニーランドでバイトする娘とその母親。
娘が告白してしまう。自分はミッキーのぬいぐるみに入っていると。
言ってはいけないことを言ってしまった。恐らく、この家に、自分達を消すための追手がやって来るだろう。
娘を逃がさねば。サンリオ。いや、キティーちゃんは何もできない。
太秦。暴れん坊将軍がきっと助けてくれる。
娘を逃がした母親。ミッキー、今となっては単なるネズミ男を迎え討つ。
都市伝説をうまく活かした作品。
新人研修:ABCアナウンサー
先輩アナウンサーの上田剛彦さんが新人アナウンサーの柴田博さんを指導する研修模様から、初本番までを描いた物語。
まさかの下ネタ。
飄々としたとぼけを醸す柴田さんの面白さ。
もしもシェークスピアがM-1に挑戦したら:スイス銀行
ファミレス店員に扮し、戯曲舞台のようなコントを演じる。
セリフの言い回しだけでなく、単語も中世風になっている。注文頼む時のベルは賢者の音色みたいに。
なんなん?:テノヒラサイズ
なんなんと人に言わせる男、湯浅さん。三連発。
つい、観ている側もそんなツッコミを入れたくなるような、ボケっぷり。
モテたい:テノヒラサイズ
モテたい女。先輩女性のアドバイスで、それを実行。
あだち理絵子さんからは香りを使え、田所さんからは小さい物を拾って飼え。
それに対して、ゴマ油とアリを。
わざとらしいアピールを平然とやってのけ、なおかつピントのズレたバカなところを見せる川上愛さんの魅力。
加えて、もう、今や見かけることの無くなったあだちさん、田所さんの昭和のツッコミ演出。
ヒーロー:テノヒラサイズ
悪者が女性をさらう。さっそうと登場するヒーロー。
彼女を離せ。
今すぐ、そこに行くぞ。トォー。そのまま逃げる。
待ってろ、今すぐに行く。悪者の妹を人質にして、女を助けるヒーロー。
醜態をさらす、正義か悪か、よく分からないヒーロー、湯浅さんの二連発。
校長先生とわたくし:スイス銀行
生徒たちに公開で、校長先生とわたくし、先生が話し合い。これも教育の一環。
校長先生より、先生にお言葉。
遅刻は減らしてください。分かりました。でも、減らせではダメ。無くせと言わないと。
では、遅刻は辞めて下さい。努力します。はい、分かりました。ダメ。具体的なことは何も言ってない。
キャバクラに勤めているという噂があるのですが。面接で落ちました。
生徒から借金をしているとか。はい、してます。でも、それは不良債権のシステムを教えるためです。
何を言ってもびくともしない、強靭な精神の持ち主を嶋田さん、軽くいなされて惑わされている校長を久野さんが演じる。
10大ニュースで2012年を振り返る:ABCアナウンサー
中之島文化祭などで見かける鉄板ネタ。
ニュース原稿の言葉尻を捉えながら、二つのニュースを混ぜて笑いに変える。
言葉を巧みに操るアナウンサーらしい見事な作品。
スイスPPレディーの困惑:スイス銀行
今度はあの、正露丸からオファーが。
そしたら、ローマにでも。もう空港で寝泊まりしなくてもホテルに泊れる。日本からお弁当を持っていかなくても、レストランで食事できる。
ただ、決めポーズの後にラッパを吹かないといけない。
とりあえず試しにやってみるが・・・
スイス銀行のお二人は、相変わらず強烈だなあ。濃いというのか、何というのか。
テノヒラサイズは、遊び感覚のおふざけ感が楽しい。
テレビでよく拝見するアナウンサーが、この道ではプロの役者さんと肩を並べて奮闘するだけの潜在的な力を持っているところもなかなか凄いものである。
お手軽に楽しめる公演。
また、次回も観に行こう。
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