馬耳豆腐【毛風】121111

2012年11月11日　カラビンカ

これ、どうしたらいいんだろう。
観劇感想ブログ書き泣かせの作品である。
TWITTERなら、面白かったの一言ですませれるけど、こちらではそれだけでは寂しすぎる。
どうにかせねば・・・

で、色々と帰りの電車の中で考えたのだが、結局、観た感想はそんなものどうでもいいわいってことになるかな。

舞台はリングになっている。
その周囲には何やら色々な小道具が。
川上立さん（suptnik.）と繁澤邦明さん（劇団うんこなまず）がその中に入り込んで、ゴング音と共に姿勢を正して、シーンを展開していく形で話は進む。
設定としては、あまりにも恥ずかしい言動が多いので、二人は宇宙人に操られていることになっている。

豆腐が売り切れだったらしい。
何故なのか。ダイエットブームなのか。それとも、豆腐を使うイベントが開催されるのか。
男の腹からアヒルが出てくる。痛い。
太っている女性で胸が小さい人はいるのか。女子プロレスラーは？　胸は脂肪、筋肉？　パッドは？
自分の胸でいいのでは。けっこう気持ちいい。
取調室では、尋問が行われる。
筋肉を付けようとしたのか、ビリーズブートキャンプのDVDにクレームをつける男。
タケさんは固い髪の毛をとかしながら、胸について語る。
殿と家来も同じく。
スーパーでは発注ミスで豆腐が売り場に無くなっていることに気付く。
おっぱいについてクレームをつける男。
やってきたアドバイザー、安達綾子さん（壱劇屋）。
単なる素人がそんな胸について何を言える。元々、そんなに大きくないし・・・

おっぱいとは。本当のおっぱいを求める男の本能。
宇宙誕生、遥かなる太古の時代から続く問題。
それは宇宙から男に発信されるOPPAIの合言葉。

殿に逆らってでも、自らのおっぱいの考えを語る家来。
男たちのおっぱいへの信念は時代を超えても変わらない。
パッド、豊胸、うまく寄せる姿勢など、騙しがはびこる現在でも、その本当のおっぱいを求める信念は変わらず、全世界、宇宙を彷徨い続ける。

観たままなら、こんな感じだと思います。
ラストは、冒頭の豆腐を絡めてオチをつけます。

こうして見ると、ちょっとsundayっぽいですね。
シーンは場所、時間軸と無茶苦茶に描かれ、それがパズルのように組み上がっていく。
そして、ラストに出来上がった作品は、個々のシーンに関係を持たせるようになっている。
今週はまた公演が激戦で、最優先候補でありながらも、ABCホールでのsundayを観れなかったのでちょうど良かったかも。
とても残念だったのですが、きっと、変わらなかったかもしれません。
な～に、sundayは観れば、息を飲みながら、巧妙な創りに感心して、感動して劇場を後にする。
こちらは、笑いながら、おかしな創りにあきれて、多少の妙な腹ダチを感じて劇場を後にするだけの違いですから。

理解に苦しむ数々の不条理な会話や展開。
要はこれで楽しければそれでOKでしょう。
ただ、観終えて未だ理解に苦しむのは、安達さんがなんでこの作品に出演されたのか・・・