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2012年9月

2012年9月29日 (土)

贋作・罪と罰【すごい劇団】120928

2012年09月28日 京都精華大学 水上ステージ

水上ステージなんて言葉に惑わされて、ついフラフラと観に行ってしまいました。
精華大は遠いですなあ。
だいたい、叡山電車に乗ると、山奥に向かうような感じで、しばらく下界とはお別れみたいな気分になってくる。

で、作品は野田秀樹さんの話らしく、罪と罰を幕末の時代に置き換えて創られたものでした。
話自体はもちろん面白かったですが、期待どおり、水上ステージの魅力もたっぷり。
やっぱり、演劇は生で観ないとね。

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2012年9月28日 (金)

田舎の侍【劇団鹿殺し】120927

2012年09月27日 HEP HALL

ロックオペラ。歌や踊りを盛り込んだ時代劇。
一人の田舎の侍がもがき、あがいて戦国時代に翻弄されながらも、必死に生きた数奇な人生を描いています。
多彩な魅せ方で楽しませる大迫力の魅力は、もはやこの劇団は最高水準を超えてしまっているので、凄いとしか書けませんが、今回はその話の内容も見事でしたね。
非常に巧みだなあと感じます。
主演のオレノグラフィティさんはじめ、多くの面白キャラが舞台で暴れまわる姿を見る楽しみは相当なものでした。

(以下、前半部分のあらすじを書いているためネタバレします。大阪は日曜日までですが、その後、東京で10/21までのロング公演です。戻すのを忘れるので、白字にはしませんので、ご注意ください。
東京の方はいいですねえ。これだけ長ければ、2回観に行けるでしょう。話の筋を分かってから観ると、役者さんの動きにより注目出来て、絶対さらに面白いと思うんですよねえ。羨ましい限りです)


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2012年9月27日 (木)

星の時間【SSTプロデュース】120926

2012年09月26日 船場サザンシアター

また、別役実さんの戯曲。
今回は、もりのくるみさん×長橋秀仁さん(ThE 2VS2)の二人芝居です。

シュールで的を外した不条理な会話劇というのは、これまで拝見した招待されなかった客、眠っちゃいけない子守歌と同じか。
(招待されなかった客:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/sst111011-9bfa.html
(眠っちゃいけない子守歌:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/sst111221-9918.html ・http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/sst111223-c47b.html)

二人芝居で片方が支離滅裂なことばっかり言って、もう片方が訳が分からず困っているというスタイルはまあ共通するところでしょうか。
これまではジオラマを使って何かするようなシーンがありましたが、今回はレストランで食事。これがままごとみたいな印象があり、箱庭療法のように心理的にどこか問題がある部分を解消していくようなところも似ているように感じます。。
孤独や漠然とした不安感を最終的に持たせるところも。
ただ、前2作に比べると、会話はそれほどスレ違っている感じではありません。露骨なコミュニケーション不全みたいなものを見せてはいないような気がしました。
それよりも、見た目の貧乏さも相まってか、二人の中の共通する価値観のようなものが見えてきそうでした。
まあ、見えそうになっては消えてを繰り返したので、結局、見えていませんがね。

感想の締めくくりはもちろん難しかった。
この別役実さん×当麻英始さんの組み合わせで出来上がった作品はこの言葉に尽きます。
ただ、少し慣れてきたのか、今回はこれはこれでけっこう面白いなという気持ちも芽生えてきました。

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2012年9月26日 (水)

『ブラスター!』【関西学院大学文化総部 演劇集団関奈月】120925

2012年09月25日 アクタ西宮東館6階 西宮市大学交流センター大講義室

観終えて、色々と感じるところはあるのですが、始まって10分ぐらいからずっと思ってたこと。
ものすごく丁寧だなあということ。
セリフ一つ、倒れ方一つ、ハモるの一つ・・・、何か全部意識してとても丁寧にされている。
いわゆる、ブラッシュアップというのでしょうかね。皆さんでいいものに仕上げようとした痕跡をとても強く感じました。

で、それで作品に満足できたかと言ったら、残念ながらそれは違う。
正直、ただ淡々と観るだけになってしまいました。
厳しく書くと、心を揺さぶるだけのものは伝わってきませんでした。
私は素人なので、何でそう感じるのかは自分でもよく分かりません。
話自体に起伏が無いような気もするし、役者さん方が真面目過ぎるんじゃないのかなと思ったりもする。演じて作品として成立させることに集中し過ぎて、遊び幅が全く無くなっているような印象を受けます。

(ネタバレ、大丈夫だと思いますが、一応、公演終了まで白字にします。公演は水曜日まで)

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2012年9月25日 (火)

水平線の歩き方【vol.-produce】120925

2012年09月25日 イカロスの森

感動したなあ。
脚本が成井豊さんで、素敵な話であるのはまあ間違いないと思って観に行ったけど、それを役者さん方がとても素敵に演じられていた。

いわゆる再生物語ですが、心情をどこまでうまく感じさせることができるかが大事そうな作品。
主人公の男が周囲の想いを受け入れるのと同じく、私たち客も同様にそれを受け入れないと面白味が無くなりますからね。
一人じゃないよな。
そんな気持ちになって、少し今の自分を見つめてみたくなる温かい作品でした。

(以下、あらすじがネタバレしていますが、有名な作品で調べたらもっと詳しく出てくるので、白字にはしませんのでご注意ください。公演は水曜日まで)

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2012年9月24日 (月)

はだかの王様【地点】120924

2012年09月24日 京都芸術センター講堂

対象年齢5歳以上の60分公演。
いつもみたいに難しくて半泣きで帰路につくなんてことないから、安心だね。
・・・なんてことは全く思って観に行っていません。ある意味、子供の絵本ほど難しいものはないですもの。
しかも、はだかの王様は色々な解釈できるし、大人になってもたびたび比喩として使いますものね。
あいつは結局、裸の王様だよ。基本、上司の悪口とかでしょうか。

今回は失礼ながら、存じ上げませんが、芥川賞候補になるような小説を書かれる戌井昭人さんの脚本、チェーホフの四大戯曲を舞台化したりする活動なんかにも取り組まれている三浦基さん演出の作品。
託児サービスを設け、子供たちにも積極的に見せようとする舞台。
いったい、どんな作品に仕上がっているのか興味津々で劇場へ。

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広くてすてきな宇宙じゃないか【キャラメルボックス】120923

2012年09月23日 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティー

昨年、大阪教育大学の劇団の公演で拝見した作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/freedom-infinit.html

当時は脚本がキャラメルボックスの成井豊さんということも知らず、ただ素敵な作品だったという印象が残っている。
あらためて観たら、あのとき以上に感動しましたね。
これは名作ですわ。
素晴らしかったです。

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2012年9月23日 (日)

アクアリウスの囀リ【劇団有馬九丁目】120922

2012年09月22日 ロクソドンタブラック

とりあえずは、思ったことや感じたことを整理するのが大変な作品だな。
こうして、感想を書こうとして、はや数時間。実質、仮眠を入れましたが、5時間を超しましたね。
この文章は下記を全て書き終えた後に書いています。ようやく終えれます。
そんな時間かけて、これだけかよと言ったところですが、まあ観れば分かりますよ。
演劇論とか勉強している人じゃないと厳しいわ。ましてや、作品創りなんぞ一切したことない素人が書くのですから。
反芻を繰り返しているが、まとまったものは出てこず。
苦しい記事になりました。
そして、少しだけ、有馬九丁目が嫌いになりました。

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2012年9月22日 (土)

八犬伝外伝 ~疾風勁草~【演劇空間無限軌道】120922

2012年09月22日 インディペンデントシアター2nd

八犬伝を一度も読んだり、観てないんですよねえ。
その割には、演劇で八犬伝を題材にした作品は幾つか拝見しており、パロっていたり、ベースとして扱われいたり。
今回は、少々変わった感じで、八犬伝のその後を描いているような話でした。

(以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします)

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幕末スープレックス【子供鉅人】120921

2012年09月21日 HEP HALL

ポップな時代劇、歌って踊っての音楽劇、幕末を舞台にした群像劇なんてチラシには書いているけど、まあ要は何でもござれのお祭りですな。
侍、花魁はもちろん、外人、忍び、幽霊、普通のおじさん、はては人じゃない何かまで、とにかくけったいなキャラばかり登場して、暴れまくっていました。
もう何でもいいだろう、楽しければみたいな感じかな。

と言いながらも、最後はちょっとホロリとさせられたりする。
この感じが、祭りの終わりの寂しさとオーバーラップして、楽しかった時間をより心に残している。

この日はプレビュー公演。情報掲載をしなくてはいけません。
まず、公演時間は140分超えています。それとこんなこと書いて申し訳ありませんが、客入れをもっとしっかりキビキビとしないと、本公演ではもっと混雑するのでしょうから、短気な人は少しイラっとすると思います。
肝心の話の内容は下記を読んでもらえば、少しはイメージできるでしょうが、結局、この魅力は観ないと分からないと思います。写真でも撮影しておけば少しはイメージしやすいのでしょうが、面白いのでついついそんなこと忘れて見入ってしまいました。
お薦めはもちろん十分できる面白い作品です。
ただ、もう大阪は全日満席で、当日券狙いしかありません。座れるならいいですが、立ち見はいくら集中して観れるといっても、140分はきついでしょう。その覚悟が出来るならという条件でお薦めです。
まあ、歌・踊りのウェイトは大きいので、MCが芝居仕立てで面白いことするコンサートと割り切れば、立ち見でもいいかもしれませんね。そう考えることは可能だと思います。

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2012年9月21日 (金)

ミチヅレ【Origin Waste プロデュース】120919

2012年09月19日 インディペンデントシアター1st

重く苦しい気持ちが残る話だった。
想像の中で掻き立てられる死や影が恐ろしく、どうしようもない悲しみを感じる。
でも、それを感じたからこそ、得られる生や光の部分なんてものもあるのかもしれない。

自分の記憶をたどりながら進んでいく話。
そこには多くの人との関わり。それがたとえ悲しいものであっても、今の自分を形成する大切なこと。
そんな大切な記憶をもう一度思い起こしながら、強く生きていきたい、生きて欲しいという祈りを感じる作品のように思う。

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2012年9月19日 (水)

月光夜想曲【浪花グランドロマン】120918

2012年09月18日 大阪城公園 太陽の広場内特設銀色テント

昨年に引き続き、テント公演を観劇。
やっぱり、野外公演は楽しいなあ。
ネタバレだから書かないけど、あんなことやこんなことや・・・
生舞台は直に伝わる迫力が魅力の一つだけど、これを最大限活かした舞台でした。

話は古代王朝形成の歴史をみるかのような大作。
少し、設定説明が多過ぎる感は否めませんでしたが、個性的過ぎるぐらいの役者さんが演じるキャラがうごめく舞台を楽しませてもらいました。

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2012年9月18日 (火)

この海はどんなに深いのだろう【A級MissingLink】120917

2012年09月17日 ウィングフィールド

あの3.11をテーマにしているのは確かであろうが、それを前面に押し出した感じではない。
起こった出来事、被害者をはじめ、距離の遠近はあるものの関わりのある私たち。
それを深く掘り起こしてみて、様々な出来事のつながりを確かめているような話だった。

あまりにも大きな震災という事件は、巨大すぎていまひとつ感じにくい。
それを分解して、一つ一つのもっと小さな出来事レベルにまですると、とたんに身近に感じられ、多くの気持ちを理解していけそうな気がする。
例えが分かりにくいだろうが、素因数分解しているみたいな感じかな。大き過ぎる数字はピンとこないけど、分解のある段階までいくと、大きい小さいなどが感じれるようになるみたいな。

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2012年9月17日 (月)

「ON LINE / →NEXT→」【T-Alive Collective】120916

2012年09月16日 中崎町ムーブファクトリー

二面性というテーマの下に、現実と非現実の世界が絡み合う話が描かれる。
ネットやあの世という世界で、見えない誰かの存在に気付き、自分と人とのつながりを再認識させるような話だった。
コミカルに話を展開しながら、最後は心温まる話になっている。

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「トリイトークフェス!」 120916

2012年09月16日 トリイホール

他公演の絡みで、三部構成の真ん中だけ観に行く。
元々、話し上手な役者さん方が集まってますからね。
楽しい時間でした。

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やりたいからやっちゃいました!【劇団しかもしか】120916

2012年09月16日 音太小屋

さすが、劇団と名乗るだけあって、単なるコント作品ではなく、演劇らしい趣向が凝らされたものとなっており、面白かった。
きっと笑わせたかったのだろうが、話の構成のうまさの方に感心して、そちらの方はちょっと・・・

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2012年9月16日 (日)

一角仙人異聞【歩の会】120915

2012年09月15日 大槻能楽堂

今年の決め事。
観劇においては、難しそうな作品にも果敢にチャレンジする。
歌舞伎、能、落語などの伝統芸能の舞台も経験する。
美術館、写真展にも足を運ぶ。

一応、目標にしているのですが、なかなか時間が・・・
ちょうどいい機会に能舞台がありました。しかも、初心者が楽しく観れて、これからも観ようと思えるような作品創りをしているという。
知っている役者さんも出演されるし、これはチャンスと足を運んでみました。

初めてはやっぱり楽しいですね。
もう、今となっては通い慣れてしまった小劇場。あの頃は、初めての劇場がどんなところかと不安と期待でいつも足を運んでいた。そして、狭さにびっくりしたり、妙な形にびっくりしたり。
今回は能の舞台。写真で観たままの姿。ほ~っと感動しながら、作品を観ていました。
初めての人に気遣いたっぷりの公演で、かなり甘えて楽しめる感じでした。
きっと、実際の能はこんなもんではないのでしょうが、楽しさや魅力は十分伝わりました。
後は気軽に観に伺えるような機会がたくさん増えればいいなと思います。

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2012年9月15日 (土)

Cavalleria Rusticana ~神よ、この愛に罰を下さい~【劇的集団まわりみち】120915

2012年09月15日 ロクソドンタブラック

詳細は下記に述べているが、話は昼ドラのように分かりやすいものなのだが、その展開はかなり違和感が残る作品であった。
と言っても、原作からあえて重要な部分をカットして再構成してみるという試みは非常に面白く、魅力的な作品に仕上がっているように感じる。

感極まった複雑な心情を役者さんが迫真の演技で表現される。
マイムも多用され、たった4人の役者さんで様々なシーンをスマートに創り上げるところは、とても見ごたえがあった。
破滅へと向かう悲劇を固唾を飲んでただ見守るしかなく、その最後の瞬間まで目が離せない舞台だった。

(以下、あらすじがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は明日、日曜日まで)

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PANDORA -Op.1 風の章-【Project UZU】120914

2012年09月14日 インディペンデントシアター2nd

美しいファンタジー作品を堪能。
基本はRPGみたいであるが、その設定は少々、変わった面白いものとなっている。
滅びた世界を再生する勇者の長き物語の始まり。
今回は1章で、毎年公演して5章まで行われるらしい。
今後、5年観劇を楽しむための一つとして、観ておかねばなるまい。

(以下、ネタバレ部分ありますが、許容範囲と判断して白字にはしませんのでご注意ください。話の内容よりも、まず美しい舞台が創り上げられているところに感動すると思います)

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2012年9月14日 (金)

廃墟の嘘人Ⓡ【カンセイの法則】120914

2012年09月14日 芸術創造館

初日に待ち構えていたように観に行く。絶対に観逃せない理由があった。
この作品は2009年の11月28日の10デシリットルの公演で観ている。
このブログを書き始めたのが同年の2009年11月26日で、それ以後は全作品の感想を書くようにしている。
が、一本だけ書いていない作品がある。
それがこの作品。
当時は、観劇ペースもゆったりで、観終えてからしばらく時間をおいてブログを書いていた。それで、何とどんな話だったか全く思い出せなくなったのである。
観た人なら、この話が思い出せなくなるなんて頭おかしいんじゃないかと思われるかもしれないが、恥ずかしながら本当にそうなったのです。

始まって5分ですぐに思い出した。
確かに観ているし、どんな展開なのかもだいたい思い出した。
記憶の道筋のどこかに何かが詰まっていたのだろう。
よかった、よかった。

で、とてもうまく出来ている話。
今となっては、異なる3つのグループの話を綺麗に収束させるありがちな構成であることも分かる。
分かりやすく、面白く、とても観やすい作品だ。何で、記憶が飛んだのか・・・
ただ、当時にそんな深読みが出来ていたとは思えないが、時間軸を勘違いさせるような部分、劇中劇なのかと思わせるような部分が含まれており、下手な観方したら、確かに混乱するかもしれないなと。
でも、実際は難しいことは何もせず、きちんと着々と話を理解させながら進んでいく。
演劇らしいし、その面白味を感じやすいしで、とてもいい作品。

(以下、昔は書けなかったあらすじを書いたのでネタバレします。公演終了の日曜日まで白字にします。とてもよく出来ているトリッキーな展開の楽しいコメディー作品です。)

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ニューヘアースタイルズグッド【壁ノ花団】120913

2012年09月13日 元・立誠小学校 講堂

独特のユーモアにあふれて、個々の話はとても楽しいのだが、全体的には何か鬱蒼としたものが漂う。
それは、島という閉鎖空間を思わすものであったり、そこで周りの時間と異なる流れを感じながら生きていることへの不安やら、あまりいい感情は得られない。
観終えて、どこか不安を煽られたような複雑な嫌な気持ちが残る。

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2012年9月12日 (水)

都道府県パズル【北京蝶々】120910

2012年09月10日 芸術創造館

観劇ではなく、討論会の傍聴。
道州制をテーマに地方問題から、今後の日本まで。
県民性豊かな個性的な日本人が、その想いをぶつけ合う、貴重な討論の場に居合わすことができた。

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2012年9月 9日 (日)

ハナキン探偵局リターンズ!【TRITSCH TRATSCH】120909

2012年09月09日 シアターカフェ Nyan

何て読むんだろう、劇団名。
チラシがかわいいというだけで観に行ってみた。
で、これが大当たりだった。
面白い。バカバカしいぐらいに・・・

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定点風景 劇場版 森の灯台と、赤の広場の夜【大阪大学劇団六風館】120909

2012年09月09日 シアトリカル應典院

昨年、彗星マジックが1年間の毎月公演の集大成として行った作品。
大好きな劇団で、その中でも、この作品はピカイチ。
六風館も注目している劇団で、この作品をされるのを知った時は嬉しかった。
そして、期待したどおりの素敵な作品を観れて、とても幸せだ。

(彗星マジック公演2回目観劇の感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-0e15.html

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The Believers ~ナナイロ町解放戦線~【ちゃかさん】120908

2012年 09月08日 アトリエS-pace

とても好みの作品でよかったなあ。
分かりやすく、難しくなく、面白く、エンタメっぽくて、熱いのが好きなんですね。
全ての要素が、乱雑ではありますがきちんと入っている作品です。

どこの世界に、我らナナイロ町解放戦線なんて言って、熱く決めポーズする人がいますかね。
でも、日常の大事な勝負事の時、心の中ではそんなことをしている時もあると思うんです。
現実では心の中だけですが、こういう演劇の世界では表にそういうものを出してくれます。
ある意味、恥ずかしい一面もありますが、自分のそんな大事な時とオーバーラップさせて、その熱い気持ちに奮い立たされることも往々にしてあると思うのです。
だから、虚構だと分かっていても、のめり込んで芝居を観るんだということにつながるような気がします。
この作品はそんなことを思わせてくれるようなものでした。

(以下、ネタバレしますが、まあ許容範囲と判断して白字にはしませんので、ご注意ください)

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2012年9月 8日 (土)

泥の子と狭い家の物語【テノヒラサイズ】120908

2012年09月08日 ロクソドンタブラック

テノヒラサイズの~という作品名じゃないし、公演時間も長めの110分だし、衣装はつなぎっぽいけどちょっと違うしで、これまでとは少々変わった作風。
こんな感じの作品も創るんだな。
有名劇団がロクソでは、絶対、満席になって当日で観れないじゃんと思っていたが、なるほどHEPとかでやったらちょっと違和感がありますね。そんな作品でした。でも、やっぱり思ったとおり、全日満席みたいですがね。
とりあえず、観れてほっとしました。

(以下、少しネタバレしますが、もう予約した人しか観れないぐらいの厳しい状況らしいので、白字にはしません。)

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弱法師【dracom】120907

2012年09月07日 京都芸術センター 講堂

ぽか~ん、はあ~っ?
・・・ってなるから、観に行って。
私はぽか~んで終わったけど、表現に携わる人や感性鋭い人は、とんでもない凄い何かが降りてくるかもよ。
私は、こんな演出や感覚で作品が出来上がるんだとただただ驚きました。
観劇好きとしては、とてもいい経験になったと思います。
日曜日までやってるから。1時間15分。
普通に芝居観ようなんて気持ちでいったら、打ちのめされると思う。

じゃくほうしじゃないのね。よろぼし。
能の同名作品が原典。三島由紀夫が仏教思想なんかも取り入れて創作した戯曲です。
蜷川幸雄演出、藤原竜也主演の作品が有名らしく、それはもう鬼気迫る迫力で圧倒されるらしいです。
第二次世界大戦の空襲で視力を失った男。空襲までを共に過ごした実の父母、盲目になってから育ててくれた養父母の養育権の取り合いを調停員を交えて繰り広げられる会話劇。
男はほとんど狂人。誰にも心を開かず、双方の両親を冷酷に罵る。両親もただ振り回されるだけ。感じ的には愛があってといった風でも無い。調停員との腹を割った会話も、男の目に焼き付くこの世の終わりの風景という言葉の前では歯が立たない。
孤独や終末思想みたいなものが感じられるんですかね。
予習していったんだけどね。
こんなもの何の役にも立たなかった。

(以下、公演終了まで白字にします。あらすじではなく、後から自分がどんな公演だったかを思い出すために特殊な演出のキーワードを書いてしまっています。これを読んで観に行くとネタバレで面白くなくなると思いますので、お気をつけください)

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2012年9月 7日 (金)

LOOSER~失い続けてしまうアルバム~【同志社小劇場プロデュース 劇団テトラポット】120907

2012年09月B07日 同志社大学新町別館小ホール

TEAM NACSの作品が観れるとはねえ。
5人だけで、幕末の話を分かりやすく進め、かつ笑わせて感動までさせてしまう名作だと思っている作品。
NACSの中では、HONORの次に好きかな。
これを観るにあたり、久しぶりにDVDで軽く鑑賞した。
当日チラシには、熱血を隠し、ひねくれたさせたと書かれていますが、かなり忠実に再現しているように思うけどなあ。
もちろん、NACSと比較してしまえば、そりゃあ格が違うってものだろうけど、学生という若い人たちが役の想いを感じ取り、隠しようがない熱い気持ちを溢れさせたいい作品に仕上がっているように思います。

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2012年9月 3日 (月)

中野金属荘、PK戦【桃園会】120903

2012年09月03日 ウィングフィールド

いや、普通に面白かったな。
分かるとか分からないとかは別にして。

何かプロの劇評家ですら、分からんと唸らせるような話だと聞いていたので、こりゃあ、私なんぞが観に行ったらどうなるものかと楽しみにして伺いました。
どれだけボコボコにされるかなあなんて、期待して。
でも、まあ20周年記念公演として、再演希望ランキング上位になるだけあって、やっぱりこれぞ桃園会であると思わすだけでなく、面白くないと選ばれませんわな。
往年のファンの方々が魅力を感じた作品だけあって、本当に面白い作品でした。

ただ、上記したように分からんのは確か。
でも、こんな感想も、色々と思い巡らせての分からんは立派な感想だと思っています。
きっと、そう創っているところもあるように思いますから、ある意味ではきちんと作品の意図を捉えているのでは・・・

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彼女が落ちてこなければ【大阪大学劇団ちゃうかちゃわん】120902

2012年09月02日 神戸アートビレッジセンター KAVCホール

ぱっと感想を書くと、非常に一致団結、まとまった感があってしっかり見応えのある作品に仕上がっているように思います。
荒廃した世界にヒーローと言うと、どうも年初に拝見したDEW PRODUCEの作品とオーバーラップするところがあって、その時のことを思い出すのですが、舞台セットは負けじと立派なものが出来上がっている。
作品のスマート感は格段に上。プロデュース公演よりかは、当然、一つの劇団なのでまとまりやすいのか、ごちゃついたところをあまり感じません。

ただ、また、役の意味するところが分からない部分がある。
帰りの電車の中でつなぎ合わせてみようと、手帳に相関図を書いてみる。
う~ん、やっぱり分からない。

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2012年9月 2日 (日)

yellow sunrise ~それでもボらはココにいる~【星屑企画】120902

2012年09月02日 芸術創造館

一年半、待たされたなあ。
めるてぃ・すのうを拝見して、また観てみたい劇団だなあと思ってから。
プロデュースされている星村彰さん、五味たろうさんとも、当時は初見でどんな方なのか全然分からなかったけど、あれから客演などで拝見して魅力的な役者さんだということを知り、お気に入りの役者さんも出演されているので、とても楽しみに期待膨らませて観劇。

パフォーマンスは劇場の広さも活かして、前回とは比べ物にならないレベルで圧巻だった。
その代わり、話の構成はずいぶんと単純になっていた。
重みがなくなったといった感じかな。
前回は話の流れの中でどっしりした重みを感じさせながら、コミカルなところも楽しませるといった感じだった。だから、大事なテーマを感じさせるところが大きかった。
今回は、単一のエピソードだけで重くしている感が強く、全体の雰囲気にまでその重みは効いていない。どちらかというと軽い話で、コミカルなところが際立つ。
まあ、今回は話のテーマ自体が青春、若さで色々なことを吹き飛ばせ、仲間と共に突き進むぞみたいな話だから、これでいいのかもしれない。

色々と書いても、一番心に残っている感想は一言。
役者さんが輝いていた。素敵な表情を見るだけで、幸せな気分になる。

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まいる【stand flower】120901

2012年09月01日 堂山小劇場

杮落し公演。二人芝居三本立て。
とても楽しい空間である。
三作品とも、役者さんの力もあってか、非常に熱い。
作風は全く異なるが、コミカルな面白さの中に、人の想いや熱さを感じさせる作品となっている。

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2012年9月 1日 (土)

夜の帳と瞼がおりて【手のひらに星】120901

2012年09月01日 梅田カラビンカ

作品名から想像できるように、幻想的で美しい作品。
じんわりとあたたかくなっていく。
田中瞳さん(魔法のチョコレート)、イトウエリさんによる幻想的な世界がとても心地よい。

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死にゆく血統【物忌み団】120831

2012年08月31日 同志社大学新町別館小ホール

同志社大学は初。
新規開拓しようと、軽い気持ちで観に行ったら、ずいぶん奇妙な作品だった。
精神的な世界が描かれているよなうな感じかなあ。
正直、難しくてよく分かりませんが、
何か一昔前の演劇ってこんな感じだったんじゃないのかなと思ったんだけど。
雰囲気や、話の展開、構成がどうも今まで観てきたものと異なって、とまどいました。

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