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2012年9月19日 (水)

月光夜想曲【浪花グランドロマン】120918

2012年09月18日 大阪城公園 太陽の広場内特設銀色テント

昨年に引き続き、テント公演を観劇。
やっぱり、野外公演は楽しいなあ。
ネタバレだから書かないけど、あんなことやこんなことや・・・
生舞台は直に伝わる迫力が魅力の一つだけど、これを最大限活かした舞台でした。

話は古代王朝形成の歴史をみるかのような大作。
少し、設定説明が多過ぎる感は否めませんでしたが、個性的過ぎるぐらいの役者さんが演じるキャラがうごめく舞台を楽しませてもらいました。

トの国王、第二王女、侍従、兵士は密偵が占い師から聞いた情報から、行方をくらました第一王女の姫を探しにやって来る。調べたところ、崖に姫の白いスカーフが。きっと海に落ちて・・・
一行は自国に戻る。
国王は悲しみのあまりか、一時的に頭がおかしくなってしまう。
侍従、兵士はクソ真面目で国の今後を憂う。
第二王女は自分がじゃあ姫にとお気楽ムード。
密偵は責任をとらされて、首に。

姫は生きていた。海を彷徨い、気付いたらある土地にいた。ショックで記憶が無くなっているようだ。
そこで、盗賊と出会う。
どこからか屋敷へと向かう階段が現れる。盗賊は宝を奪いにその屋敷へと向かおうとする。
ところが、力強い男とその側近が現れ、盗賊は打ちのめされる。
ここはモの国。モの国王、王子、侍従だ。
国王は、姫の目の力強さから何かを感じる。そして、盗賊を教育係にして、その姫を自国で育てることに。

そんな一部始終を隠れて見ていた密偵。
急いでトの国に戻り、国王に報告。
姫をモの国に奪われたという大義の下、モの国を滅ぼすことに。
トの国は武力で世界を制圧する意思があり、逆に良いチャンスとなったようだ。

このことを今度は姫に伝える密偵。
記憶を取り戻した姫は、何とか戦争を止めようとする。
元々、モの国には領土を拡大する意思は無いし、戦う気も無い。
しかし、そんな想いは通じず、両国の戦争が始まる。

かいつまむとこんなあらすじ。
実際は、話が進むにつれて、トの国とモの国の歴史的な関係なども明らかにされていきます。

武力で国を統一するという至上主義のトの国王やそれに絶対的に従う侍従、国を守るにはトの国とモの国が親戚になればいいと考える第二王女、兵士と盗賊の間の過去の因縁。
平和の下で自分達が生きることが出来る場さえあればいいという考えのモの国王やそれを信じる侍従、そんな国作りをしていくために神々との儀式を深めようとする王子。
各々の立場で、国というものに対する意思を見せる面々。
考え方の違う国に対する想い。そこから生まれるそれぞれの行動。そんな中で、国を作るということを見据えていく姫。
古代における武力と宗教的な要素が絡み合った国家形成の成り立ちを描いているような感じでしょうか。

昨年拝見した灼熱恐龍と同じく、役者さんの個性が非常に強い。
キャラ設定のブレの無さが際立っています。
互いに考えは真逆だが国に対する信念を貫く、トの国王、つげともこさんとモの国王、めりさん。
固い、考え方が固すぎだろ、幅が無さ過ぎるよと言いたくなるぐらいにブレないトの侍従、関角直子さん、モの侍従、古川智子さん。
新しい考えを国に持ってきて、これまでとは違う新たな時代を築くことができるのではと希望を抱かせるトの第二王女、渋谷美和さん、モの王子、中谷仁美さん。
自らの意思達成と国の発展を同調させながら生きようとしているトの兵士、昇竜之助さん、モの巫女、あまのあきこさん。
トの国とモの国の対比されるキャラが同調していると感じる部分があります。
これを中立的な立場で見る盗賊、萩原慎さん、そしてトの姫、細原愛美さんが、この考えの相違の中でも実は真の部分が同じであるところを見出して、新しい時を世界にもたらすのかなというイメージでした。
緩和剤なのか、実は二つの国を結び付けるきっかけになっているトの密偵、本多信男さんが緩いキャラで、話の進行にところどころで休息を与える面白い役どころで笑わせてもらいました。

古代というちょっと馴染みのない時代設定もあり、ところどころ説明を加えたセリフをもって、話を進めているところは、2時間が少々長く感じるところがあるように思いました。
まあ、このあたりは、舞台の大掛かりな迫力ある仕掛けのエンターテイメント部分や、ところどころになぜか入れ込まれるコントタイムみたいなもので相殺は出来ているとは思いますが。
さすがはテント公演を長年されているだけあって、野外を活かした迫力ある舞台でした。

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