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2012年7月11日 (水)

INDEPENDENT:12 トライアル 120710

2012年07月10日 インディペンデントシアター1st

いきなり失礼なことを書いて申し訳ありませんが、決してレベルの高い公開プレゼンではありませんでした。
一昨年から、公開プレゼン、本選と拝見していますが、一番魅力が薄いように感じます。
3組がこの二次審査通過で最終の三次審査へと向かわれますが、このままのレベルでは本選で楽しめるかなあというのが正直なところです。

一応、私の評価基準。
①役者の凄さ:観ていて圧倒されたり、オーラあるなあと感じたか
②話の魅力:話として、発想が面白いなあ、又は何て芸術的なんだろうと思ったか
③分かりやすさ:話の筋、伝えようとしていることが理解できるか(15分ということと、私の能力不足があるので、漠然とでもいいから、何か感じれば良しとした)
④世界観:15分の間、舞台がその作品独特の世界を創り出しているか
⑤本選への期待:30分拡大版として観たいなと思うか
⑥演出:巧妙な演出を味わえたか
全部、○がつかないと、投票用紙にも○を付けていません。

・「あたまやま!~ゲコクジョウの夜明け」 大牧ぽるん(激団しろっとそん)×亀井伸一郎(カメハウス)
①○ ②○ ③- ④○ ⑤○ ⑥○
落語の頭山をベースに、嫉妬する女の子のちょっと狂気な愛情を表現しているみたいです。
内にこもって妄想を膨らませやすそうな、少々イタイ女の子の揺れ動く様を、音楽やパフォーマンスでかなり視覚的に訴えてくる作品でした。
心に響いてくる衝撃具合はかなりのものだったように思います。
大牧さん、亀井さんともに自劇団の本公演のオープニングなどでガツンとインパクトを与えることをお得意とされているので、そんないい部分に焦点が当たっているように思います。
ただ、逆にそこだけに焦点が当たり過ぎており、これは別にこの話でなくてもいいようなものに感じました。
大牧さんという役者さんの魅力は十分伝わりますが、この作品の話の魅力が全く伝わってこなかったのが残念でした。

・「和哉とムクロ」 江本祥(ミジンコターボ)×片岡百萬両(ミジンコターボ)
①- ②- ③○ ④- ⑤- ⑥-
<二次審査、2位突破おめでとう>
人の不幸をネットで見ては自分に安心して生きるようなひきこもりのネットオタクの男。自殺サイトで発見したネット上の彼女だった女性を救いに現実世界へ飛び出していきます。
昨年までの私なら、間違いなく投票用紙に○を付けていたと思います。話が分かりやすいから。
でも、色々な作品を観てきたので、この話がかなり演劇では定番の自己脱却、閉鎖空間からの脱出であることが分かります。
それだけに、かなりの役者さんとしての魅力、あっと驚くような演出、話の展開が見れないと普通だなと感じてしまうのが正直なところです。
現実世界への飛び出しが安易に感じる。そこに至るまでの閉鎖空間での引きこもりの深刻さが十分に描かれていないからのように思います。それは話としてではなく、役者さんから発するオーラによるものだと感じます。
失礼ながら、異常なぐらいの低評価になりました。
まあ、でも2位通過だから、大多数の人には評価されているということで良かったのでは。

・「洋子さん」 上田耽美
①○ ②○ ③○ ④○ ⑤○ ⑥○
以前にねをぱあくのイベントで拝見した作品です。
(ねをぱあくの感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/virgin7-vol6120.html
どこがどう変わったのかはよく分かりませんが、その時でも十分良かったのに、さらにブラッシュアップされていました。
単に狂気を押し出して気味の悪い話にしておらず、そこに潜む愛情を大切に扱っているような気がします。
私の中では、ダントツで1位でしたので、通過ならず残念。

・「安土町歌集」 林裕介(劇団自由派DNA)×谷口はるか(悲願華)
①○ ②○ ③○ ④○ ⑤- ⑥-
<二次審査、3位突破おめでとう>
三十一文字で綴られる妻、子供への想い。
多分、それだけではないのだと思う。私の能力不足である。きっと、語られた歌の中に色々なキーワードが潜んでいたに違いない。そこは全く分からない。
何も分からなくても美しく紡がれていく綺麗な話だった。
その時、その時に写真のように刻まれる人生の一瞬が、優しい言葉とともにある。言葉の魅力を感じさせる作品。

他の観劇客から伺った話では、この方はトライアルに何で出てるのというくらいの有名な方らしいですね。
どうりで登場した瞬間から舞台に漂う雰囲気が半端じゃないはずだ。

・「死神博士」 岸★正龍×にへいたかひろ(よこしまブロッコリー)
①- ②- ③○ ④- ⑤- ⑥-
ガイコツだらけの博士の部屋を訪ねる男。最近、起こっている連続殺人事件を調べている。男にガイコツが憑りつき、その死神たる所以が語られていく。
最初の3分ぐらいは、役者さんも妙な味があり、かなり面白くなりそうでものすごく期待したんだけどな。その後は、その期待が縮む一方でした。
大きなどんでん返しもないし、ホラーチックにゾクッとするオチでもない。
この奇怪な設定で、淡々と話が進めば、評価が低くなるのは仕方がないように思います。
ただ、全体がある事件をモチーフにしているのではないかという意見を一緒に帰った観劇客から聞きました。人の意見なのでここでは書きませんが、前半に笑いのネタのように組み込まれたオウム真理教が関係しているとか。
なるほどなあとも思いますが、そうだとしてもそれほどの評価アップにはつながらないです。

・「皮膚と心」 辻野加奈恵(チャイカ)×外輪能隆(evkk)
①○ ②○ ③- ④○ ⑤- ⑥○
太宰治の同作品をモチーフにして、ふきでものに苦しむ女性の姿を描いています。
自意識の崩壊みたいなものをイメージすればいいのかな。
痒い、痒い。人の心とつながって、外界との境界である皮膚にそれが現れる。醜く、理不尽に痒みを与えるものが、自分の心から表面に現れる。自分の醜さ、ダメなところを人に見られる。自信がどんどん失われる。
何でそんなにまで人生を悲観したんだ、この人は。
ひくのを待ったり、薬塗っとりゃあいいじゃないの。そんなに悲観せんでも。としか思えないのですがね。
でも、皮膚に何か出来ると、何か不安めいたものがずっと心に残るのは何となく分かります。自分が何か悪いことをしたかのような気持ちになるのは何なのでしょう。
皮膚自体の治癒能力は人間の体、最高の仕組みを持っています。基本的には治る方向にしかいかない臓器です。治らない時は他が悪いのです。皮膚はシビアに体調や精神状態と連動して病状を現わすので、そこに負い目を感じるのかな。
面白い演出で、照明を自分で持って、色々な角度から自らを照らしながら話を進めていきます。光がこの女性に向けられる視線のような感じです。

・「一人相撲」 GA-Ko(劇団野風増)
①○ ②○ ③○ ④○ ⑤○ ⑥○
<二次審査、1位突破おめでとう>
役者の独身女性。新人演出家の若い男にダメ出し。でも、その人のことが実は好き。そんな新人演出家が部屋を訪ねてくるという。作品名どおりの一人相撲の妄想が始まる。
劇中劇をうまくつかってオチを付ける。お得意のパフォーマンスもこの劇中劇の中にうまく組み込み、エンターテイメント性を高めています。
妙齢の女性の哀しきも滑稽な姿が描かれています。
一番、バランスがよかったです。面白さ、分かりやすさ、演劇らしさなど、色々な点で突出するものはあまり感じませんでしたが、そのバランスが支持率を集めやすい作品だなあと。1位通過も納得。
膨らませれば、さらに面白くなることでしょう。色々なことを追加することもやりやすそうな話だし。
本選に今のところ、一番近い位置にいるような気がします。

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コメント

うわぁーん!ご来場ありがとうございます!
はっきり書いてもらえて良かったです。

悔しいけど、亀井さんと次を約束しました。

次は○、いただきますね!
でも嬉しいブログありがとうございます!

まだまだ未熟者ですが、応援してくださいね。

投稿: 大牧ぽるん | 2012年7月11日 (水) 12時14分

>大牧ぽるんさん

お疲れ様でした。

生意気、書きましたが、思ったままです。
魅せる力が強いなと思ったのも、話が面白くないなと思ったのも全部、感じたことです。

残念でしたが、まだまだ幾らでも機会あるでしょ。
いつでも、日程さえ合えば観に行きますし、何回でもチャレンジしてください。

あっ、遅くなりましたがお誕生日おめでとう。
通過のおめでとうと合わせて言うつもりだったのに(ノ_-。)

投稿: SAISEI | 2012年7月12日 (木) 01時54分

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