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2012年1月22日 (日)

京都市美術館鑑賞

今年の目標の一つでもある感性を磨く。
何をすればいいかなんか全然分かっていませんが、とりあえず、数回は美術館に行こうと決めていました。
でも、なかなかねえ。
だって、元々好きじゃないんだもの。

ちょうどいい機会がありました。
成安造形大学卒業制作展&進級制作展2012。
応援している劇団の役者さんが出展しているという情報があったのでちょっと見に行くことに。
ちょうど京都で観劇もあったので。

いいところにありますねえ。
立派な施設。

Dsc_0221

入る前にまず一服。近くの公園で。
最近は間違いなく館内禁煙ですからね。
難しいものを見ると、ニコチンをより欲するようになるのであらかじめ吸っておかないといけないのです。
普段、観劇前に吸うのもこれが理由です。

入場するとパンフレットをもらいます。
全出展数416名。美術館の1F、2Fをフルに使った壮大なスケール。
もっと一つの部屋でこじんまりとしたものを想像していたのですが、とんでもありませんでした。

さて、パンフレットに全リストがありますから、そこからお目当ての役者さんを探します。
え~っと、宵河くろさん。激団しろとっそんのね。
いない・・・
どうして気づかなかったんだろう。
芸名に決まってるわな。くろって犬じゃないんだからそんな名前は付けんわ。
Twitterで本名教えてとDMを飛ばすことも考えましたが、相手にはしてもらえないでしょう。
こうなったら、自分の感性を信じて、しろっとそん色が出てる作品を探し出す。
というわけで、見つける根拠も無しに鑑賞スタート。
2Fから攻めていきます。

実際、行けば分かりますが、芸術って多彩。
洋画、日本画、ファッション、イラスト、グラフィックス、映像、彫刻、アニメ、写真、童話・・・
ふ~む、凄い巨匠の大作みたいな絵があったり、絵本のようなかわいらしい絵があったり。
妖精辞典みたいなもの作ってたり、着ないだろうって感じのファッションデザインがあったり、何のアニメか知らないけど同人誌みたいなものがあったり、ドールハウスみたいにかわいいもの作っていたり、猫とタランチュラの合いの子、ネコンチュラみたいなゆるキャラがいたり、珍しいところでは化粧品を造っていたり・・・
けっこう面白い。芸術って凄いよなあ。こんなの0から創るんだもん。
最初はどこから始めるんでしょうね。普段、観ている演劇作品も0から脚本作って、その舞台が出来上がって・・・
そう思うと改めて凄いと感じます。出来上がりをイメージして創るのかな。

鑑賞して約1時間。
この時点で、もう見つけるのは無理だと悟りました。

いったんロビーで休憩。
ぼんやりリストを眺めていて、思い出しました。
確か、彼女のブログに写真があったはず。
早速アクセス。
うわ~、ブログ記事の題名が全部日付で分かりにくい。片っ端から見ていくしかない。
見つけました。よく分かんないけど、彫刻です。
そういうものが展示されている部屋に行けばいいのです。

ウロウロすること、30分弱。

Dsc_0222

(一応、美術館スタッフに撮影、ブログアップの許可をとっています。ご本人には許可とっていませんが、ダメと指摘されるまでは載せておきます。立派な作品なんだから構わないよね)

ついに発見。
これはしろっとそんだとピンときました。
と言うのは嘘で、展示案内に激団しろっとそんのユメリアという作品のもう一つの舞台だと説明書きがありました。
ふ~ん、本名は・・・なんだあ。

Dsc_0226

アップ。
桜の花びらをベースに5つのエリアに分かれています。
とても細かく創られています。
よくよく見ると糊がはみ出していたりはするのですが・・・

Dsc_0223

説明書きによると、逢、岐、海、桜、星のエリアに分かれます。
魔女と二人の騎士のお話。
出会った3人は仲睦まじく暮らし始めますが、自国の他の兵士に魔女が見つかり、魔女は命を奪われてしまいます。
魔女を守れなかった騎士たちは、自らの命も絶とうとしますが、魔女の分も生きていく決意をします。
そんな騎士たちが魔女を弔うために建てた(←さかせたと読みます。しゃれてますねえ)建造物。

出会いから、運命の分岐、楽しかった海で遊んだ日々、星降る夜に失われた命、魔女が見たかったであろう桜。
そんな思いのこもった建造物が、橋や階段でつながっており、3人のかけがえのない時間経過を思わせてくれます。思い出の詰まった空間ってことですね。
桜という出会いと別れの象徴によく使われる花をモチーフに心優しい思いを感じさせる素敵な作品でした。

って、やっぱ役者さんって色々な形での表現者なんだねえ。
役の影響もありますが、演じている姿とはまた違った魅力的な姿を見たような気がします。

ちなみに、このエリアは演劇を見る者にとってはかなり面白いところです。
観劇で体験する抽象舞台のようなもののミニチュアがたくさんあるのです。
コミュニケーション低下を問題視し、直線と曲線をうまく組み合わせたつながりをイメージさせるシェアハウス。
種から花へと生命の流れを感じさせる公園。
人の表と裏を考えさせる家。
本音と建前を調整しながら普段生きている人間のそのバランスを4つの家で表現したもの。これなんかはきっと心理学のジョハリの窓みたいな4つのエリアを意識しているんじゃないですかね。壁の大きさやうねり、二重構造などでそれをうまく表現されていました。
同じ方が普段、外に現れる面を地上、心の奥に隠れた意識を地下3階の空間で表現されたりもしていました。恐らくは柱が意識というメタファーになっており、それは地下3階の地面までは届かず、そんな無意識なものがたくさん底にたまっている印象を受けます。
よく舞台で天井から変な物ぶらさがったりして、観る前から頭を混乱させられますが、こんなところにそれを理解するヒントがあるのかもしれません。

正直、絵とかは全然分かりませんが、こういう舞台のような造形物を説明を見ながら鑑賞するのはけっこう楽しいかもしれません。
それを見るのにどういうところへ行けばいいのか分かりませんが。
まあ、少し、感性経験値が上がったような気がします。

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コメント

嬉しくってコメントします。
私自身、役者にこういった形でかえされるのは大変嬉しく思います。

くろの何にも邪魔されない、純な気持ちを受け取り最近はふざけて『くろ好き~』と言えなくなりました(笑)
恥ずかしながら…(((・・;)

くろも嬉しいと思います。わざわざ400の中の1を見つけていただきありがとうございます!
幸せです。

投稿: 大牧ぽるん | 2012年1月22日 (日) 02時07分

くろです!
ありがとうございますぅぅぅ!!
まさかまさかあんな些細な情報で、ご来館いただけるなんて思いもよらず
嬉しいやら、申し訳ないやら、恥ずかしいやら、嬉しいやらでワックワクしております
嬉しすぎてちょっとニヤニヤが止まりません!
ありがとうございます^^

次も会場でお会い出来ることを楽しみにしております!
ありがとうございました(*^ ^*)


くろ

投稿: くろ | 2012年1月22日 (日) 15時44分

>大牧ぽるんさん

ご自分の書かれた脚本を演じる役者さんの心の世界を見れる感じなのかな。
ユメリアの世界を大きく広げてくれていて、とても嬉しいですね。
いい話だねとかいう言葉より、とても心に伝わる気がします。

くろさんファンもいっぱいいますから、ふざけて好き~とか言わないように。
嫉妬で敵対意識を持ちますから(゚ー゚)

それにしても、大変だった、見つけるの・・・

投稿: SAISEI | 2012年1月23日 (月) 17時25分

>くろさん

前日にゲキバカでお会いしたので、その時に行くと伝えておけば、場所も教えてもらえてたのになあ。
本当に宵河くろ探すつもりだったから(^-^;

とても優しい気持ちが伝わるいい作品でした。
細かな作業は苦手?
ここ、はみ出した糊に指紋ついとるとか、ツッコミながら厳しく鑑賞していました。

携帯で3D写真撮影しているので、他の知り合いの観劇客にも見せて回ります。

投稿: SAISEI | 2012年1月23日 (月) 17時29分

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