うしおととら 第十九章 「霧がくる」【シアターOM「うしとらプロジェクト」】111219
2011年12月19日 シアターOM
噂ではずっと聞いていたうしとらを遂に観劇。
もう3年間続いているプロジェクトらしく、原作も知らないし途中からでは無理だろうとずっと敬遠していたのですがね。
時期同じくして3人の方に薦められたので、これも何かの縁かなと。
とりあえず、観ると決めて、後輩から簡単に原作の基本設定だけを聞いて足を運びました。
うしおが人間、とらが妖怪。
獣の槍を使って、全国を旅しながら妖怪を退治していく話。
これだけ。
さすがに分からんだろうから、まあ、とりあえずどんなことをしているかだけでも知っておこうぐらいの気持ちだったのですが、意外に楽しめました。
ほんの少し原作も読んでおけばもっと楽しめるかもしれません。
細かいところまで気を配った演出は、相当なもの。
狭い舞台をうまい具合に使って、うしとらの世界を創り出しているようでした。
そして、単純に面白い。
漫画らしく個性的なキャラの特徴を忠実に再現しているらしく、話は知らずともおもしろくて笑ってしまったり、ちょっぴり感動してしまう作品でした。
開場前に2Fの事務所兼待ち合いへ。
お薦めいただいた一人の方はもう到着。
この日は千秋楽でしたが、何でも、全6回公演全てを観ているとか。
この時は、ファンなんだなあといったぐらいですが、後にとんでもないことだということが分かります。
この方に、この特殊な公演を観るにあたっての事前レクチャーを簡単にしていただき、開場を待ちます。
原作の漫画が置いてありましたが、ちらっと観る程度にしておいて、予備知識無し状態を維持しておきます。
開場後、初めてということで、お薦めの席をスタッフの方に教えていただき、席を確保後、また2Fへ。
もう一人のお薦めいただいた方も到着。
とにかく、役者さん方、特に代表の稲森誠さんの芝居に対する熱意がすごいんだと熱烈にPRされましたので。
開演。
舞台上にはとら役の稲森誠さん、うしお役のたもつさん、ダンサーの梨田いづみさん。
梨田さんも、お薦めいただいた方。
先日、他公演で拝見してTwitter上だけですがお知り合いになっている役者さん。
本当に梨田さんだったのかなあ。未だに何か確証が持てません。
他公演で拝見した時と印象が違い過ぎて。お母さん役だったから、おとなしめのキャラだったんですね。
ここでは思いっきりはじけてました。
稲森さんが色々なトークを繰り広げ、それをたもつさんや梨田さんがツッコむ。
和気あいあいとした楽しい雰囲気の中で、面白エピソードが語られます。
前説が1時間近くあります。
事前にレクチャーを受けていたので、覚悟できた状態だったので良かったです。
知らなかったら、かなり不安になっていたでしょう。
話はかなり面白く、時間があっという間に過ぎます。
もうこれだけで帰ってもまあまあ満足ぐらいのトーク。
稲森さんがイメージと違って、普通のおじさんっぽくてびっくりでした。
深夜稽古など当たり前、真剣に舞台に取り組む熱い人と伺っていたので、強面で、ほとんど喋らない人だと思っていた。
たもつさんや梨田さんも何か面白い方。稲森さんの子供のように思えたりするぐらいの打ち溶けた掛け合いは、とても楽しかったです。
いよいよ本編。
まあ、霧の妖怪が現れて、うしおととらが退治します。
徳野とかいうやくざと妖怪に襲われる村のおばあちゃんとの親子愛なんかもちょっと滲ませています。
残念ながら、根本的に何で妖怪に追われて、やっつけないといけない状態になっているのかが分かっていないところがあります。
衣装とかは、ちらっと漫画で見た限りでは、かなり忠実に再現している。
暗転後のシーン切り替えは普段もよく観るが、漫画のページをめくったりする時と同じような感覚を得る。
舞台が狭いので、闘う時も向き合わず、互いに客席を向いたりする、よくある演出があったりしますが、それが漫画のコマを観ているようであまり違和感が無い。
次どうなるというワクワク感が非常に大きい。
展開のスピードがいい調子。
感想はこんな感じでしょうか。
霧の妖怪が冥界の扉に吸い込まれる時に、徳野というやくざを道ずれにするようなシーンがあるのですが、上記した、再現性、ワクワクドキドキ感、スピードが全て一瞬で揃ったみたいで、すごい衝撃が自分の中に走りました。
終了後は、いつもされているみたいで抽選会や歌、トークなどなど。
なかなか帰してくれません(笑)
どっと疲れました。
でも、とても楽しい公演でした。
来年は2月に2章分の公演があります。
はまるか、それもどっぷりはまるのか、軽くにするのか、はたまた、今回だけの経験に留めるのか・・・
考え中。2月の他公演スケジュールにもよるしなあ。
あと、もし、初めて観に行く方がいらっしゃれば、一つだけアドバイス。
席は壁側より通路側の方がいいと思います。
壁側、すごく寒いです。それも壁側だけ。
私は左半身だけすごく冷えてしまい、左肩の調子がおかしくなりました。
2月はより一層寒いはずなのでご参考に。
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コメント
ご来場ありがとうございました

レポも楽しませていただきました!
次回はぜひ!
またお越しいただき、そのあとにハマるかどうかお考えください(笑)
前説の梨田が普段の梨田に近いので、ホルマリンヘッドとはえらく違ったように映ったかもしれません
イメージ崩してたら…すみません( ̄▽ ̄;)
来年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
投稿: 梨田いづみ | 2011年12月20日 (火) 12時23分
>梨田いづみさん
コメントありがとうございます。
噂にたがわぬ迫力で楽しめました。
作品もだけど、公演自体がとても楽しいし。
また、原作を少しかじって臨みたいと思います。
今週の公演も興味あるのですが、他公演のスケジュールががっつり入ってしまっていて・・・
それにしても、清楚で優しいイメージが・・・(笑)
また伺った時はご挨拶させていただきます。
ありがとうございました。
投稿: SAISEI | 2011年12月20日 (火) 14時00分
単行本全巻持ってたけど半同棲してた別れた彼女の家に…徳野でしたっけ?そっち系の話しもうっすら記憶にありますよ
投稿: まこと | 2011年12月27日 (火) 19時59分
>まことさん
徳野。そう、そんな親子が出てきた。
ただいま、まだ2巻を読んでるところ。
投稿: SAISEI | 2011年12月28日 (水) 12時29分