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2011年11月 8日 (火)

マクベス 破滅編【カメハウス】111107

2011年11月07日 シアトリカル應典院

う~ん、変に気が高ぶっているから、本当は日をおいて感想を書いた方がいいんだろうな。
でも、明日は同作品の革命編を観るし、他公演観劇日程も詰まっているので、書けるうちに書いておこう。

とにかく凄かったんだ。
痺れる舞台。
一瞬も気を抜くことを許されず、ただただ凄い、凄いと観る。
演劇ってこんなに凄いんだ、凄い物を知ってしまったよってね。
この気持ちは3年前に初めて観劇した時の気持ちとそっくり。
あの時、観終えてすごく嬉しくて、観劇をずっと続けていきたいな、たくさんの作品を観たいなと思った。
そして、あれから本当に観劇を続けて、今回で609本目だ。
素晴らしい作品にもいっぱい出会ったけど、あの時の気持ちはもう甦らないと思ってた。
突然、甦ったから、今、動揺している。
同時にすごく幸せな気分だ。

とりあえず、感想としてはありがとうと記しておく。

あらすじ書けと言われると実は書けない。
人物相関図が当日チラシにあるが、そこに書いてるままではなく、違う視点からの相関もあるので、かなり複雑だ。
明日、革命編を観たら、さらに複雑になることだろう。
話もヤンキー女子高生が極道まで登りつめ、数奇な運命の中で破滅へ向かっていくという基本軸はあるが、マクベスを原作にしている作品だけに奥深さは尋常ではない。
要は、はっきり書いてしまえば作品の話としての筋をしっかり理解は出来ていない。

それでも、凄いと思うのだ。
それは恐らく、誰がこうして、何がどうなって、こうなったから面白かったとかではなく、話自体の中核をしっかり感じさせているからだと思う。それを感じさせるための極上のエンターテイメント性に深く感動する。
これが初めて観劇した時の演劇の凄さを感じた気持ちに多分つながっている。
初観劇作品は千年女優だが、この時もあんまり話の筋をしっかり理解して、それで感動したというものでは無かった。
それよりも、演劇だからこういう作品になるということに感動したように思う。

踊りまくる。
でも、それは情景描写であったり、心情表現であったり、話の進行に合わせたものになっている。
これが私は芝居とダンスの融合という奴だと思ってる。
よく、シーン切り替え時にただ踊るのは、芝居にゲストでダンサーさんも呼んでますよというだけで融合では無いと思うんですよね。
音楽も同様。体が震えるぐらいの音量で客を威圧する。
単なるバックミュージックでは無い。もちろん、感情高めるように使われているのだが、単にそれだけしか機能してない訳では無い。これも、私が思う、芝居と音楽の融合が成立している。
演技だけでなく、音楽やダンスをもって、芝居を表現するということ。

幾つものシーンがあるが、それをただ単に見せるということがほとんど無かった。
演劇だから、舞台だから、こんなことやあんなことが出来る。
それを妥協せずに、突き詰めるだけ突き詰めてみた感が伝わる。
その結果、見せ方の技術が高くなっているのはもちろんなのだろうが、そんな懸命な過程が見え隠れしているのがなぜかは知らないが伝わっているような気がする。
そりゃあそうだろう。
あそこまで役者さんをめまぐるしく入れ替え、情景描写しなくても話は進む。幕だって多分ご自分たちで作ってるんじゃないのかな。あんなに美しいものにせんでも、シーンは切り替えれる。
そんなこと全てをきちんとこだわってやり遂げているのだろうから、それは素人の私でも分かる。
こだわりをしっかり持って、それを知らしめることが出来るのがプロだ。
プロを見りゃあ、それは凄いと思うのはある意味当たり前だ。

役者さんはたくさんいるなあ。
目を引いた人を書こうにも、全員輝いていたからピックアップしにくい。
全員書くのはしんどいから、数人だけ。
ねっ。私はプロの劇評家じゃないから、こうやって妥協する。
多分、この劇団がこういう感想ブログを書けば、きちんと妥協しないで全てを書くと思う。
そういうことを上で一応述べているつもりなんだ。

まあ、そんなことは置いておいて、すごく好きな役者さんがいるんですね。
石神禿さん(ステージタイガー)と小永井コーキさん(彗星マジック)。
やくざ。力、感じたなあ。こんな感じの役どころはあんまり見ないので、新鮮で魅力的だった。
やっぱりかっこいいよなあ。
仕草とか表情もいいんだけど、声とかがまたすごくいいの。

色々なブログでよく男前と噂されてた方、この人が北山貴靖さんかあ。
確かに男前だわ。コミカルで優しい感じなんだね。おかしいなあ。前回公演のマクベスでも出られてたはずなんだけど、あんまり印象に残ってなかった。絶対目を引いてそうなんだけどなあ。まあ、今回できちんとインプットされました。
でも、亀井伸一郎さんとの真剣な格闘シーンではキリッと、最後は主人公、優子のことを思っての優しい表情。味わい深い役者さんでしたね。

主人公のヤンキー女子高生は米山真理さん。この方は前回公演のマクベスでも同じ役ですね。
印象が全然違う。これが、この作品、前回も良かったけど、今回は突き抜けてるなあと感じた理由なのかな。
おかしな書き方になるかなあ。前回は尖った単なる悪みたいだったんだが、今回はちょっとかわいいと思ったんですよね。
でも、この感覚は間違ってはいないように思ってます。だって、女性を主人公にしてる作品だから、やっぱり女性を感じさせないと。本来は、原作どおりの男の方が分かりやすいはずだもの。それを覆している作品なんだから、この感覚はそれで正解なんじゃないかなと思います。

あと、チケットをここで購入したから書いとかないかんか。
激団しろっとそんの役者さん。大牧ぽるんさんとしろさん。
ぽるんさん、先生役だけど、他の役で出てきた方が目立ってるよ。先生役がいつものうざい感じ(褒め言葉ね)。
ちょこちょこたくさん出てこられてたけど、情景描写のパフォーマンスで見せるキリリとした表情があまり見ないので魅力的だったかな。
しろさんは重要な役どころだったんだね。自劇団の前回公演に引き続き、全然笑わない。どうや、殺ったるぞみたいな感じですかしてるのはお似合いかな。ただ、よくよく考えると不器用な女の子役ですな。一緒に戦うことでしか、そばに入れない。前半、そのもどかしさを怒りにしてしゃべるシーンあったけど、その時はあんまり事情を理解してなかったから、表情とか見逃してしまった。革命編でもう一度、確認してみよう。
う~ん、こんなこと書くと気色悪いかな。スカートの丈ね。観劇の集中を妨げるから困るんだよね。

書いているうちに、高ぶる気持ちもおさまってきました。
いい作品だったし、いい公演だと思います。
ロングラン公演してくれたから、劇団の意図するところではないのでしょうが、他劇団公演も観れた上で、ここも観れた。
色々と挑戦してくれたおかげです。
これに応えるためにも、何回かリピート観劇するべきかもしれませんが、今回は辞めておきます。
とっても幸せな気分なので、今の気持ちを、このまま心に刻んでおきたいのです。

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コメント

かかなならんか!なぽるんです!(^ω^)(笑)

うざい(誉め言葉)ありがとうございます!
そして感動いただけた事、本当に光栄に思います。
今日の革命編で更にそうなるでしょう。
しろがね…あぁなるんですよ(笑)
お楽しみに!

全てを語るのはまた革命編のブログにしますね!(*^^*)
今日もお待ちしています!

投稿: 大牧ぽるん | 2011年11月 8日 (火) 09時43分

>大牧ぽるんさん

いつもコメントありがとうね。
公演中で忙しいところ、こまめに他のブログやTwitter含めて、丁寧なお返事を返されているのは、これまた、この公演を盛り上げている駆動力になっていることでしょう。
必ずしもではないけど、一つのプロの行動だなあと感心していますよ。

しろさん、あ~なるんだね。
ちなみにぽるんさんもあ~なるんだなと。

また、劇団ブログで観劇ポイントだったところを確認させていただきます。

残りも頑張って(゚ー゚)

投稿: SAISEI | 2011年11月 8日 (火) 12時58分

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