砂ニ咲ク花 タイガー・レボリューションBバージョン【ステージタイガー】110912
2011年09月12日 インディペンデントシアター2nd
千秋楽公演。
もう、電車止まって大変だった。
HEP HALLからの40分での移動だったので、そんなに時間の余裕ないのに、堺筋線止まるんだもん。
なんばから、走って汗ダラダラ。
汗かくのは、ここは舞台での役者さんの大事な仕事なんだから、客はいいんだよ。
まあ、何とか間に合い、無事に観劇。
観終えた今の感想は、とにかくAバージョンをもう一度観たくて仕方がない。
別にBバージョンがダメだったというわけでは決してありません。
むしろ、初日にAバージョンを観た時よりも、格段と感動しました。言葉ではうまく書けませんが、とにかく心から感動した。素晴らしい作品でした。
だからこその気持ちなんです。
2回観て、話の細かなところが分かり、実はとても優しく美しい話であることが感じ取れるようになったのです。
恐らく、すっかり熱い役者さんの姿に見とれてしまい、初日は相当見逃しているところがあります。
それが残念でならない。
一度観ただけで全てをしっかり理解できない観劇能力不足がこういう結果を招いたのかと思うと、本当に自分に腹が立ちます。どうして、ちゃんと観れないんだよ。
ライフセーバーを題材にして、立ち止まった人がまた走り出すような話なんですが、登場人物はもちろん立ち止まってしまった理由を持っています。
その呪縛から抜け出せずに苦悩し、それをある島でのライフセーバースクールの仲間たちとともに解放していくような流れです。
同時にこの島自体も過去の呪縛から抜け出せていないところがあり、それに対して島に住む女の子が立ち向かっていく。
ライフセーバースクールでは体が弱く20歳で死ぬとまで言われていた女性が決してあきらめずに前へ前へとひたすら進んできた強い熱血人生が、周囲の人を変えていきます。
島に住む女の子は、ほわ~っとした天然で熱血さは無い。でも、島を愛し、周囲の人を愛する心の底の強さがある。寂しさをこらえて、強く生きてきた。
形が違えど、この二人の本当の強さが、周りの人たちへの勇気につながっていったような気がするのです。
初日は、島の女の子のことを十分感じ取れておらず、片面でしか観ていなかったので、この作品の細かな優しい部分を見落としていたように思います。
特に観ないと分からないでしょうが、オママゴトをするシーン。
この静かで力強さを出してくるシーンは息を飲みます。
どうしても肉体美や熱血に目がいくような作りになっているので、初日は静かなシーンだし多分ぼ~っと観ていたのでしょう。
本当の強さは、別に叫んだり、熱さをPRしなくても十分醸し出せます。そんな美しいシーンです。
千秋楽では小野愛寿香さんが演じられました。初日は南由希恵さんがされています。
ここをもう一度観たい。きっと、また違った魅力を出されて演じられていたはずだから。
ライフセーバースクールでの熱く強い女性は、樋口友三衣さん。初日では小野愛寿香さん。
こちらは目立ちますので、真剣な表情での力強さを両方ともよく覚えています。樋口さんはかわいらしい方なのに、感情むき出しで演じられるのでちょっと怖いです。
千秋楽での主役、ネコ・ザ・メタボさん。舞台に立つのが2回目とか言われていたので、どこかで拝見したことあるのかもしれませんが、覚えはありませんでした。
オープニングでいきなり語るシーンがあり、初日では谷屋俊輔さんが多彩な表情で引き込む演技がいつもながら尋常じゃなかったので、千秋楽もかなり期待していました。
まあ、この方もすごい。谷屋さんは多分ベテランさんなので、技巧も使った演じ方をされるのでしょうが、ネコ・ザ・メタボさんは思いっきり素でぶつけてくる感じ。
懸命で熱い心意気はお二人ともそれぞれの持ち味で伝えてこられました。
脇を固めているライフセーバースクールの面々も初日とは入れ替わっており、また違う面白さや気色悪さがあるのですが、細かさすぎるのでこれくらいに。
DVDはいつできるのかな。
感動冷めやらぬうちに、また観たいなあ。
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