« 炉庵 松阪<徳島> | トップページ | Good night, Mr. Morning.【大阪大学劇団ちゃうかちゃわん】110917 »

2011年9月18日 (日)

猿とドレス【レトルト内閣】110917

2011年09月17日 ABCホール

オリジナル、コピーをテーマにした心理サスペンス。
ここも名前をよく耳にする割にはあまり観に行ったことが無く、今回で多分3回目。
その3回の印象が毎回違うので、いまだ劇団のイメージが固定できない。

特に今回は今までと雰囲気が違った。
終始漂う不穏な空気の中で、サスペンスストーリーが展開されていく。
そして、そのスピードが異常なくらいに早い。
スピーディーというよりかは、シーンがめまぐるしく切り替わる。
時折入り込むナンセンスなシーンや歌・ダンスが意識を落ち着かせるのか、おいてけぼりにはならないのがうまいところか。

ラストを急にびしっと終えられて、思い出した。
この劇団を最初に観た哀願ソワレという作品で同じ思いをした。
積み重ねた結果、エンドを迎えるのではなく、初めから決まっていたエンドを急に出してくるような形をとられる。
ぽか~んとしながらも、まあ納得みたいな形になって少々気持ち悪い感が残る。
これも創り手側の手なのだろうが。

舞台はファッション業界。

パクリの神様と言われるほど、コピーする能力に長けたファッションデザイナーが、オリジナルブランドを立ち上げることになる。
そのプレッシャーから心理的にどんどん追い込まれる。
そんな中、隣に住む女性が自分の服装を真似てそっくりになっていく。
さらには、師匠でもあるデザイナーのアイディア本を盗んだ疑いまでかけられる。
自分はいったい何なのか。
オリジナルとコピーの間をさまよう中、真相が明らかになっていく。

自分らしくあるということを深く考えた時に、人真似なのかオリジナリティーを出しているのか分からなくなり、混沌とするような世界を描きだしたような作品。
自分がだんだん見えなくなっていく様子が狂気的に感じる反面、完璧を気取りながらも弱さを露出する主人公のデザイナーへの共感も覚える。

デザイナーが松本茜さんで、隣の女性が初夏さん。
本当にどっちがどっちだか分からなくなり、混乱した。
それだけに妙な気味の悪さが残る。

この日はゲストに伊藤えん魔さん。
相変わらずの面白さで、何か不安を覚えながらの観劇に笑いの安らぎを与えてくれた。

まだ全然この劇団が掴めない。
面白いのか、エンターテイメント性たっぷりなのか、奥深さのある話を突き詰めているのか。
次回公演は来年5月なので、その頃には色々と忘れてしまい、また新しい感覚で観劇することになるのだろうな。まあ、それもよし。

|

« 炉庵 松阪<徳島> | トップページ | Good night, Mr. Morning.【大阪大学劇団ちゃうかちゃわん】110917 »

演劇」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 猿とドレス【レトルト内閣】110917:

« 炉庵 松阪<徳島> | トップページ | Good night, Mr. Morning.【大阪大学劇団ちゃうかちゃわん】110917 »