テノヒラサイズの人生大車輪 フレッシュ公演【テノヒラサイズ】110912
2011年09月12日 HEP HALL
新人3人が客演の方と入れ替わって行われた公演。
それだけかと思ったら、他の役もキャストが代わっており、つい数時間前に観たのにまた違う作品に思えるぐらいの新鮮さが。
これは初めから新人さんが出てるという固定観念を持って見たからだと思いますが、若干のぎごちなさは感じた。というより、通常の本公演があまりにも凄過ぎて、いくらなんでもそれをすぐに超えたという感覚は抱きにくい。
新人さん方の本当に新鮮さ溢れる素敵な演技も目を引きますが、ベテランさん方はやっぱり動きや絶妙なタイミングでのセリフとか、色々な技を持たれてるんだなあというのが明確に分かって面白い公演でした。
稲野杏那さん(演劇集団キャラメルボックス)→川上愛さん
物延結さん(コメディユニット磯川家)→家ノ上美春さん
郷本直也さん(砂岡事務所)→柳匡洋さん
という入れ替わりだが、けっこうぴったりはまっている。
客演の方々は観劇を普通にしていれば、必ず名前を知ってしまうくらいの実力あり、人気ありの名役者さん方ですから、これはある意味プレッシャーが大きかったことでしょう。
新人さんと言っても、何が落ちるとかいう感じではない。恐らく、相当な鍛錬を積まれているオーラは、舞台上の自信ある動きで十分過ぎるぐらいに伝わる。
堂々とされていたのが非常に印象的。
川上さんは悲しい過去を心の奥に隠したちょっとすさんだ外面を持つ女、家ノ上さんは小悪魔的に男を騙しながら、自らも騙された人生への疑念を振り払えていない女、柳さんは威圧的なオーラを発しながらも大事な人を救えなかったことに苦しむ優しさを持ち合わせた男を演じる。
その役が持つ個性の引き出しっぷりは、私のような素人の目からは客演さんと寸分たがわぬ魅力を感じる。あとは、全体的にどうしても感じてしまうぎごちないところか。
多分、チームワークを異常なくらいに高く感じさせる劇団だからこその感想かもしれない。
次回からは皆さんも出演されるのかな。
益々、面白くなるわけですな。
期待してます。
それまでは、とりあえず、前々回公演のDVDを購入したのでそれで楽しんでおきます。
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コメント
フレッシュ公演も、ご観劇ありがとうございました。たくさんの方にご観劇いただき、彼、彼女たちが、多くの方に支え、愛されて、今日の日を迎えたことに、ありがたく、心からの感謝ばかりです。
投稿: ほこき | 2011年9月13日 (火) 10時55分
>ほこきさん
こちらにまでコメントありがとうございます。
相変わらず律儀な方だあ。
御礼メール・つぶやきでお忙しいでしょうに。
何となく新人さんのお顔は覚えていたのですが、お昼の公演では新人さん方、会場スタッフされてましたよね。
笑顔が皆さんとても素敵で、客に楽しんでもらおうという気持ちを強く感じました。
実はこの時、既にフレッシュ公演は間違いなくいい出来だと確信していました。
今後もご活躍いただいて、楽しませてもらうつもりです。
投稿: SAISEI | 2011年9月13日 (火) 11時57分