彼女に鎌を下ろすとき 未来編【激団しろっとそん】110809
2011年08月09日 シアトリカル應典院
初日に続いて、別バージョンを観に行く。
(初日の感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/110808-4d79.html)
感想としては、初日と変わらず。
いい作品、公演であることは間違いないと思う。
この劇団のブログはよく拝見している。
毎回、公演を目指して、相当な努力をされているのがよく感じられる。
公演直前になっては、懸命な努力をしてきた者だけに与えられる自信にあふれる文章がよく目につくようになった。
そうとはいえ、やはり幕が開くまでは不安だってあるだろう。
初日の盛り上がりをしっかり確認して、安心するとともにもっともっといけるぐらいのさらなる自信が出てきたのかな。
もう、貫禄十分の舞台だった。
その貫禄は客に安心を与え、より楽しく心地いい時間を共有させてくれる。
大変、満足な観劇。
と、褒めの感想はここまで。
以下、終演後に感じたままに、ちょっと否定的なことを書く。
あくまで個人的な意見。
(どれほどの方の目にこのブログが留まるのかは分からないが、読んでしまったがために、変な目で作品を観ることになってしまうのは心外なので、千秋楽終了まで以下は白字にしておきます)
(8/15加筆:なあんて、偉そうに書きましたが、この劇団のブログを一度ご覧になってから読んで下さい。http://ameblo.jp/sirottoson/entry-10986689561.html
如何に私がきちんと観れていないかが分かります・・・)
はっきり書いてしまうと、何で2回観に行ったのかが、今ひとつ自分の中でしっくりこない結果になった。
初日の友情エンド、今回の未来エンドと2バージョンあるのだが、どうも違いがはっきり分からなかった。
今の正直な気持ちは、どちらか1つで辞めておいた方が、きっとより心に残ったように感じている。
別エンドを観たがために、もう一方の足りなかったところが見えてきてしまい、一点の不満も無く、最高に満足していたところに水を差された。
仕事の都合がつかなければ良かったのに・・・
初日の感想でも書いたが、友情編は、友情を深く思わせながら、各登場人物のこれからの道を想像すると、はっきりとは描かれていないが、きっとそれぞれがこの経験を基にしっかり生きていく(死神や幽霊少女はこの言葉が適用されないが)のだろうなと優しい気持ちになる。
この時感じたのは、これは私の中では未来という言葉の方がぴったりなエンド。
だから、本当の未来編はどうなるのかが、非常に興味深かった。
未来編で感じたのは、これからの道がややぼかしながらも描かれている感じ。死神や幽霊少女も幸せになるだろうということを少しだけ視覚化している。でも、友情は友情編ほどに強くは押していないが、やっぱり登場人物達が友情の上で理解し合ったことははっきりと同じように語られている。
本当はもっと感じ取るべき何かがあって、それを私が理解しきれていないだけかもしれない。
でも、実際はこの程度しか違いが分からなかったために、これだけで未来編と名乗るのはいかがなものかという気持ちになっている。
要は、これならば、友情編の上に、さらに未来への希望を明確に描いた形での完璧なエンドが作れるんじゃないのかなというのが2つ観た後の感想だ。
別エンドはやはり興味を引くので、どちらも観たいと思う。
毎回、そんな試みをされている劇団なので、それが楽しみの一つでもあるかもしれない。
私も以前から興味を惹かれつつも、日程の都合上チャンスが無く、今回初めてそれを味わうことが出来た。
でも、今回のような感じならば、初日観て、千秋楽も観たら、何か分からないけど色々なところが良くなっていて、エンドまでもが違うと思えるぐらいに素晴らしくなっていたよと思えるような形の方が好きだな。
違いを存分に楽しんだ方もたくさんいらっしゃるでしょう。
色々なブログを探索して、その意見も踏まえてもう一度考えてみたいと思います。
それにしても、昨日の今日だったので少しは細かいところも覚えているつもりなのだが、時折、立ち位置とかが逆転したりしているのはバージョンによるものなのかなあ。こちらの勘違いか。
小ネタも変えたりしてたけど、こちらは毎回変えるのかな。昨日の方が面白かったな。
よく分かりませんが、生だからこその醍醐味もあるけど、その時に現場に居合わせるしかないというつらさもありますね。
観劇するのも難しいです。
色々書きましたが、上述したように作品としては、とても素晴らしかったの一言です。
いい作品だからこそ、色々なこと考えたくなってしまうのですよ。
楽しい時間をいつもありがとうの気持ちは言葉としてきちんと伝えたいです。
あっ、あと2日間の観劇中ずっと思ってたこと。
これは作品と何の関係もありません。
後からこの記事を見直した自分へのメッセージ。
ずっとつらかったね。主人公の名前。呼ばれるたびに思い出さざるを得ないもんね。
まだ、傷癒えてないのに・・・。よく我慢して観ました。読み返す頃には幸せになっていることを祈ります。
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コメント
貴重なご意見、ありがとうございます!
これから色んなところで参考にさせて頂きたいと思います!
お忙しい中、二日間時間を割いて来てくださって、本当にありがとうございます!
また是非ともご来場くださいませ!
投稿: 秋月ピエール・準 | 2011年8月10日 (水) 00時24分
>秋月ピエール・準さん
連夜のコメントありがとうございます。
生意気書いて申し訳ありません。
いよいよラストが近づいてきましたね。
大盛り上がりするでしょうから、存分にパワーを発揮してください。
また、舞台で拝見できる日を楽しみにしております。
益々ご活躍ください。
ありがとうございました。
投稿: SAISEI | 2011年8月10日 (水) 00時49分
2バージョン観劇感謝です。
差し入れのお菓子おいしくいただきました!元気もらえました、ありがとうございました!
貴重なご意見ありがとうございます。
私も他の方の感想などを拝見し、勉強したいと思っています。
至らぬ点もまだまだありますがどうぞかわらぬ応援いただけたら幸いです。
SAISEIさん、ありがとうございます。なんとお礼を言えばいいか・・・。
次回はぼんてんべす&しろのWキャストの
空飛ぶ本屋でお会いしましょう!
(POST☆MENよりのお話しになる予定です)
投稿: 大牧ぽるん | 2011年8月11日 (木) 12時05分
>大牧ぽるんさん
色々とブログを回っていますが、やっぱり反響大きいみたいですね。
高校時代から一緒に成長してきた立派な代表作になりましたね。
DVシーンの是非議論が多いなあ。
いまだ、エンド違いの是非を解説してくれているブログに出会いません。見つけたら、TwitterとかでRTしてくださいね。
ちなみにDVシーンの私の個人的見解は、必要・不要以前にうま過ぎ。あれだけ迫力ある心に響く演技を見せられたら、流れのギャップで何らかの違和感を持たない人はいないと思います。真剣に演劇されていることが普段から伝わるので、それが妙な形ではまり過ぎたんだろうなと思っています。
個性的な役者さんのWキャストは楽しみ。
多くの方々と同じく、ピエールさんの魅力にはまってしまったし、次回はこれまで以上に期待して観に伺います。
また、どこかの劇場でお元気な姿を遠くから見ております。
投稿: SAISEI | 2011年8月11日 (木) 23時31分
ご来場ありがとうございました!
花園モエ役、宵河くろです
毎回心からのお言葉楽しみに、そして励みにしております
少し説明させていただきますと
エンドごとに立ち位置、感情変えさせていただいております!勘違いではないです。気付いてくだすってありがとうございます!
少しの方だけでも、気付いた!とおもっていただければ嬉しいです
本当に有り難うございます!
ちなみにくろの次回は、また男役の気配がします!
それではいきなり失礼いたしました!
くろ/花園モエ/しろっとそん
投稿: くろ@激団しろっとそん | 2011年8月13日 (土) 10時45分
>宵河くろさん
よかった。少しずつきちんと観れるように成長しているみたい。
せっかくだから、もっともっと伝えたいことを受け取れるように私も頑張っている最中です。
次回公演ぐらいには、よく見てるなあと言われるぐらいになります(゚▽゚*)
びしっと決まったかっこいい男役が定着しちゃってるんだね。
私の勝手なイメージで宝塚系の美人さんだから仕方がないか。一番最初に拝見した時みたいなかわいらしい感じの役も見たい気はしますが。
厳しいつっこみはきっと健在なんだろうな。
そちらも楽しみにしています。
お疲れ様でした。
ゆっくり休まれて、また楽しい作品をお願いします。
ありがとうございました。
投稿: SAISEI | 2011年8月14日 (日) 01時18分
加筆、見逃しませんよ!
SAISEIさん。ありがとうございます。
でもこれは私たちの実力不足なのです。本当に痛感しました。
私たちはこの言葉も受け止め、次回にいかしていきたいと考えてます。
なので次回も是非どこがかわってるのかな・・・なんて考えながらみていただけたら幸いです。
WCAST内容もアップしました通りです。
楽しみにしておいてくださいね!
早くお見せしたい気持ちでいっぱいです!
ありがとうございました!
投稿: 大牧ぽるん | 2011年8月16日 (火) 00時35分
>大牧ぽるんさん
えっ、何で分かったのw(゚o゚)w
ブログにコメントしたから、こいつそう言えば分かってなかったなとまた訪ねられてしまったか(゚ー゚;
その時の私の素直な感想だからそのまま残したけど、もしアクセスして来られた方がいらっしゃったら、本当のところも知って欲しいなと一文だけ加筆させていただきました。
こちら側の感じ取る能力不足もあるだろうし、表現側の力不足もあるでしょう。
また、いつの日か、互いにそれぞれの立場で力を付けて、この作品をしっかり味わい合える日が来ればいいかなと思っています。
それだけ素敵な作品だと思います。
その頃にはもう制服が厳しくなってるかな(笑)
バックヤード編も拝見しました。
全編通して、皆さん、とっても素敵な表情されている。
完全に魅了されてしまった写真も幾つか。やっぱり、ちょっとした時の笑顔は惹かれるね。これは熱烈ファンが付くわ。私もちょっと魅惑されてる。
撮影者の愛情もこもってるのかな(゚ー゚)
マクベス客演やらで忙しいところ、コメントくれてありがとう。
次回公演はもちろん、しろっとそん、劇団員の皆様(ぬけっとそんも含めて)が益々魅力的にご活躍されるのをずっと応援しております。
投稿: SAISEI | 2011年8月16日 (火) 05時34分