定点風景 劇場版 -森の灯台と赤の広場の夜-【彗星マジック】110709
2011年07月09日 インディペンデントシアター2nd
う~ん、圧倒され過ぎだったかな。
あまりの凄さにボー然としちゃって、感動を飛び越えてしまいました。
とりあえず、もう少し気楽にもう一回観ようかと思っています。
一番前に座れたので、役者さんの顔をまじまじ見て、この人達、何でこんなにすごいんだろうといった感じで観てしまったので、逆に純粋に話に感動するのを忘れてしまいましたわ。
次回は、とりあえずすごいのは当たり前としておいて、この優しい話をしっかり味わい直したい。
この劇団の初見は、2009年03月01日の「朔」という作品。
この年の1月に初めて観劇して以来、15本目でした。
劇場のウィングフィールドも初めてで、何ここ? マンションの一室じゃんと恐る恐る入ったのを覚えています。
たしか、この時、なぜだかは知りませんが、作・演の勝山修平さんがセーラー服姿で客をお出迎えされており、あ~、ふざけた劇団を観に来てしまったと後悔しながら開演を待ったことも。
ところが作品が何とも幻想的で美しく、何て綺麗な話を演じるところなんだと感服。
演劇ってこんな形もあるんだなあと新鮮な気持ちになって、ここはまた観に行こうと思ったのが始まり。
こことは関係ありませんが、ちょうど一週間後にbaghdad cafeの公演もあり、似た雰囲気だなあ、素敵という言葉がぴったり合うなと、私の中では同カテゴリーの中に入っているお気に入り劇団となっています。
その後、多分、本公演を一つ観て、今回の作品のベースになる月刊彗星マジックに足を運んでいます。
毎月、拝見していたので洗脳されているところもあるでしょう。
どんどん好きになってしまっている。
素人が偉そうな書き方をしますが、2年あまり拝見し続けて、好きにさせるだけのレベルアップが尋常ではない。
技術的なものだけではないでしょう。
人に表現して伝えるという点での真剣さや熱さみたいなものもどんどん膨らんでいるのかもしれません。
いつもながらの幻想的な衣装に、音楽。
そして、恐らくはご自分達でも相当な自信を持たれているはずの表現。
ここはいつの頃か、役者さんのセリフや表情で表現しているというか、もう存在自体で表現してくるような感じがしています。
話自体の感想はまた千秋楽も拝見することにしたので、その時に書くとします。
劇団のことをすごく褒め称えたのと矛盾しますが、作品で目を引いたのは今回は月刊彗星マジックの定点風景では出演されていない客演の役者さん。
中でも、立花裕介さんは素晴らしい。何て懸命で優しい表情をされるのか。発する言葉や表情・動きからそれが溢れんばかりに伝わってくる。かっこいい~、と思いっきり引き付けられてしまった。この方は持ち前なのか、ちょっと笑いもうまく入れてくるからそこも魅力です。
ナツメクニオさん・林遊眠さん(劇団ショウダウン)。二人とも切ない。すがるように信じるその姿には何の悪意も無いのに、いい方向には向かわない厳しい現実が見え隠れして、作品を単なるファンタジーにしていない。純粋だからこそこうなった。そんなことがよく分かるキャラクターになっていました。
イトウエリさん(手のひらに星)。悲しみを背負う亡霊の恨み・憎しみやらと深い愛情の相反する感情が出てるというのかな。よく分からないけど、恐い、近づくなという気持ちと優しい、護ってやれという気持ちが同時に出てくる。
こうして書いてみると、要は役者さんが一人一人の登場人物をすごく丁寧に演じられているということなのかな。こういうところが好きで魅力を感じているのかもしれません。
素敵な作品だったな。
もう一回、しっかり味わって心に残すようにするつもりです。
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コメント
ご来場ありがとうございました!!
早速のブログでのご紹介、
まことにありがとうございます!!
「朔」からだったんですね。
今となっては、
遠い昔の事のように感じますが、
それからずっと観て頂きまして、
本当にありがとうございます!!
もちろん、
まだまだ精進してまいります!!
更により良く!!
千秋楽、お待ちしております!!
よろしくお願いいたします!!
投稿: 小永井コーキ@彗星マジック | 2011年7月10日 (日) 01時14分
>小永井コーキさん
公演中でお忙しいのに、コメントありがとうございます。
色々とぐだぐだ書きましたが、言いたいことは彗星マジック大好きということです。
千秋楽はもちろん楽しみにしておりますし、今後の活動もずっと期待し続けます。
残りの公演、皆様、お体壊すことなく頑張ってください。
素敵な作品を観劇できて、とても幸せです(o^-^o)
投稿: SAISEI | 2011年7月10日 (日) 08時03分