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2011年6月15日 (水)

初級革命講座 飛龍伝【VAG asobeeno】110614

2011年06月14日 一心寺シアター倶楽

つかこうへい追悼企画第4弾。
いよいよ折り返し。

全6シリーズあるこの企画。
失礼ながら、この劇団だけは全く知らない。
しかも、チラシからは明らかに全共闘運動を描いた作品であることが感じ取られ、自分には難し過ぎるので敬遠するつもりでした。
それでも、これも勉強みたいなつもりで行きました。

結果は大正解。
こんな力強い作品はなかなか出会えないですよ。
話としても、役者さんを観ても、とにかく力強いと強く感じました。

(以下、本日も公演あるのでネタバレ注意。
ただ、この程度なら逆にすんなり話に入っていきやすいかもしれません。この作品のすごさは私の言葉では到底伝わりません。是非、舞台で熱演する役者さんから感じ取ってください)

全共闘運動での人間関係が描かれています。

百姓出身の中卒機動隊と全学連の女性との奇妙な愛。
ここは、いい結末を迎えないことを匂わせながらのシーンでもどかしいくらいにつらい。
純朴で懸命な男と、思いやりを持ちながらもどこか凛とした冷たさを持つ女がいい味を出します。
機動隊の男、札場タケトさんと女性闘士、児玉華奈子さんの熱演が光ります。
つか作品特有の切なさが感じられます。

さらに年齢を重ねた話へと進みます。
今はもう挫折してしまった伝説に残る全学連闘士と未だ機動隊を続けるしかない男との奇妙な友情。
闘争中に逃げだしてから、また立ち上がると言いながらものんびり暮らす闘士に、それを許さずまた闘い合わせると強く迫る機動隊。
伝説の男が立ち上がるのを待っている全学連闘士、不髄になるくらいにまで戦った機動隊のためにも。
深刻な話なのに、ここは会話のやり取りが笑いを誘います。
機動隊の男の異常なまでに闘争にかける熱い思い。学生は卒業すればそれで終わり。機動隊はド田舎出身、中卒ではずっと戦い続けるしかない。そんな、どうしようもないもどかしさを強く演じられていました。
伝説の闘士の飄々としてめまぐるしく変化する表情は素晴らしい。当たり前だけどさすがは役者さん。岡崎マサフミさん(from ar9)。
闘争を忘れたかのように振る舞う飄々とした姿やいいかげんな言葉の中に隠れた、その時代に生きた熱い感情が見えてきます。

基本的には出演されているのは3人だけ。
とにかくしゃべる、しゃべる、しゃべる。汗ダラダラになりながら。
まあ、これを作品とは関係なく観るだけでちょっと感動すると思いますわ。人ってすごいなと思う。
そこには熱意も感じられるし、時代に置いていかれそうになっている人達の焦り、ゴールが見えないもどかしさ、どうにもならない現実・・・など様々な感情が心に訴えかけてきます。

つかさん作品を3作観て、何かしら心に残る共通点みたいなものがあります。
何かはうまく書けませんが、人を捉えた作品なんだなあといった感じでしょうか。

やはり原作も読んでいこうと思ってます。
時代を超えた何かを感じられるような気がします。
そして、それは今、生きていくことに重要なことである気もします。

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