ファイルナビゲーター【イッパイアンテナ】110513
2011年05月13日 ART COMPLEX 1928
前々回の公演が初観劇だったのですが、今回、観終えて、改めて思いました。
多分、普通の人よりは多くの舞台を拝見しており、極力、色々なジャンルにも足を運ぶようにしています。
でも、結局のところ、私はこういう作品が好きです。
そして、こういう作品を作る劇団が好きです。
本当に笑いだけのワンシチュエーションコメディー。
途中ほろりともしなければ、真剣に深く考えるなんてこともほとんど無い。
ただただ楽しい時間を過ごしてくれと言わんばかりに、たっぷり笑わせていただきました。
(以下、少しだけネタバレ注意。公演は月曜日まで。それまで白字にします)
舞台は野球部の部室。
泥棒に入られたのか荒れた部室。
片付ける部員たち。お調子者っぽい男子に、これまたしっかりしているのか天然なのかよく分からない唯一の女子。
連絡を受けてやってくる男子マネージャー。
確かに幾つかの大事な物が無くなっている。
ちょうど防犯カメラを部室に取り付けており、早速確認。
と、思いきやそのカメラまで無くなっている。これは内部の犯行なのか。
そんなことをしてドタバタしているところに、生徒会がやってくる。
生真面目な堅物の生徒会長に、会長を崇拝する何やら怪しげな腰巾着の男子。
万年弱小野球部への廃部通告。
こんな状態で、泥棒事件が知れたら、完全に廃部になる。
必死にごまかす部員たち。
さらに怪しげな影が。
借金取り。どうやら、野球部の副顧問の女性教師が借金をしている模様。
そういえば部費も無くなっている。まさか、泥棒は先生なのか。
新たな問題を抱え込み、さらに事態は悪化する。
収拾がつかないこの状況を何とか逃げきろうと奮闘する。
そこには多くの隠された人間関係や事実が存在しており、最終的に・・・
細かなことまで書くと大変なのでかなりはしょりましたが、トタバタ、スレ違いの中でたくさんの笑いを生み出しながら、多くの伏線ネタが後半につぎつぎと謎解きされていく形で話は進みます。
なるほど、よく考えられてるなあと感心させられたり、無茶苦茶じゃんと呆れかえったりとなかなか観ていて忙しいです。
まさに痛快コメディー作品。
とにかくずっと笑えます。
話の流れ自体も面白いのですが、ここは役者さんのキャラの異常な濃さもそれに大きく貢献しているようです。
まともなキャラが誰一人いない。
この状態でよく最後にまとまったものです。
まあ、それだけにオチは劇中、姿を見せないものが全ての原因みたいになるのですが。
それと、最後の映像で締めるところは好きなパターンなので印象的でした。
目を引いた役者さんが書きにくい。
上述したように全員が特徴的過ぎて、結局全員に目がいってしまう。
劇団の本公演、客演などで数回拝見した方もいらっしゃるのですが、不思議となかなか頭にインプットされません。
前々回の公演の時に感じましたが、毎回、役にはまり過ぎているのが逆に覚えにくくしているような気がします。毎回、違う印象を植え付けられてしまっているような感じ。
終演後、過去作品DVDが3本販売されていたので、全部買ってしまいました。
前々回公演は既に生で観劇済み。
多分、どれも今回と同じようなワンシチュエーションコメディーみたいです。
さくっと気楽に見れそうで楽しみです。
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