結成記念公演 ~Start too soon without thinking carefully~【演劇ユニット 見切り発車】110403
2011年04月03日 音太小屋
旗揚げ公演なので、もちろん初観劇。
2演目の公演でした。
どちらも、うまく出来ている話。
驚いたのは、大半の役者さんが初舞台だったらしい。
とてもそうは思えないくらいの堂々とした演技っぷり。
笑わすところは笑わし、決めるところは決める。
よくありがちなグダグダ感が全く無く、とてもしっかりした作品を見せていただきました。
「幸せの五歩手前で」
ダメ大学生が卒業とともに、学生時代付き合っていた彼女にプロポーズの決意をする。
ところがなかなか緊張してうまくいかない。
共通の友人に彼女に内緒で相談して、アドバイスを受ける。自信も復活。いよいよ決めるぞと彼女を待ち構える。
彼女はその共通の友人と一緒に買い物。
彼に呼び出され、家に向かう。急な呼び出しに別れ話などを想像したりして落ち着かない。
事情を知る共通の友人は、おかしくて仕方が無い。
そんな時に突然の雷。
彼女と共通の友人の心が入れ替わる。
ドタバタの中で、結局プロポーズは・・・
といった感じのよくありがちな設定の話。
オチもほとんど分かってしまうような感じではあったが、役者さんが個性的でうまく盛り上げる。
難を言うと、入れ替わり後のキャラがちょっとはっきりしてない時が見られたところ。
きっと難しいんでしょうけどね。
「あの日は色々ありました」
部室の冷蔵庫前に立つ怪しい男。
冷蔵庫に何か飲み物を入れて、ケラケラ笑っている。そして、どこかへ立ち去る。
部室にいる大学生5人。
冷蔵庫にある誰が入れたかも分からないおかしな飲み物を飲む。
この飲み物、特殊能力が身に付く薬。
ジャンケンに必ず勝てる、鉄を触ると放電する、目をつぶってスターウォーズのテーマを歌うと100年後の地球の姿が見れる、空気を清浄化する。
1人だけ何か分からない。一番楽しみにしていて、神様のようになってみんなに色々とイタズラしたいなあなんて悪い事を考えていたからか。
100年後の地球。青くなく暗闇の世界。毒ガスによって地球は滅亡するらしい。
空気を清浄化する力。これが役に立つと盛り上がるみんな。
でも、おかしい。それなら、なぜ100年後の地球が暗闇に。
しばらく時間が経って気付く。
ジャンケンに必ず勝っていた人が必ず負け始める。
飲んでからある時間が経つと、能力が反転するらしい。
となると、地球滅亡の原因は、空気を清浄化する力の反転。毒ガス。
説明書によるとリセット薬があるらしい。
それらしき物を、1人だけ能力が見つからない人が数日前に確かに手に取っている。
急いで探すけど見つからない。
どこへ行ったのか。
あきらめかけた時に、なぜか急にリセット薬が現れる。
とりあえず、それを飲んで窮地を逃れる。
一件落着。
ラストは1人だけ能力が分からなかった人がキーワード。
なぜ急に現れたのか。実はそれこそが能力。冒頭のシーンにもつながる。
うまく出来ている話なので詳細は書かないでおく。
これだけで、自分は思い出せるから。
こちらも役者さんが個性的で、5人の掛け合いが特徴的で面白い。
謎解き風の話の流れも面白く、脚本に魅力を感じる。
それぞれ60分ぐらいの作品。
たっぷり味あわせていただきました。
上述したように、旗揚げ、初舞台とは思えないくらいのしっかりした公演。
単なる自分達が頑張った成果を見せる自己満足にとどまらず、きちんと客に見せることを強く意識されているような雰囲気にすごく好感を持ちました。
是非、またどこかで公演を打って欲しいです。
| 固定リンク
« 広くてすてきな宇宙じゃないか【大阪教育大学 演劇集団 Freedom Infinity】110403 | トップページ | 030「Jacques Mayol」 ☆☆ 北新地グルメマップ作成の旅 »
「演劇」カテゴリの記事
- 【決定】2016年 観劇作品ベスト10 その3(2016.12.31)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その2(2016.12.30)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その1(2016.12.30)
- メビウス【劇団ショウダウン】161209(2016.12.09)
- イヤホンマン【ピンク地底人】161130(2016.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント