アドシバ BOUT.33【作・演出家チーム vs 看板役者チーム】110426
2011年04月26日 インディペンデントシアター1st
昨年5月から行われてきた火曜日のゲキジョウのラスト。
LINX'Sとかで少し見てはいたが、本格的なアドシバは初めて。
いやあ、面白かった。
すごいイベントだ。
すっかり楽しい気持ちになってしまいました。
お馴染のフロントアクトは何と30分という贅沢さ。
上田ダイゴさんと今井慎太郎さんがトークやちょっとした即興芝居をされる。
もうこれだけでもある程度満足してしまいそうなぐらいの楽しい時間を二人だけで作られる。
作・演出家の虎本剛さん(ステージタイガー)、勝山修平さん(彗星マジック)、泉寛介さん(baghdad cafe)、今井慎太郎さん(空間悠々劇的)。
看板役者の谷屋俊輔さん(ステージタイガー)、上原日呂さん(月曜劇団)、緒方晋さん(The Stone Age)、向田倫子さん(ババロワーズ)。
司会の上田ダイゴさん、サリngROCKさん(突劇金魚)の下、両チームが即興芝居で対決する。
芝居だけでなく、間に挟まれるトークも対決ムード満々で繰り広げられる。
さすがは関西を代表する方々だけあって、ご自分の見せ方がお上手。入場してくるだけで客席は大盛り上がり。
第1回戦。
設定乱入バトル。
初めてなので、よく分からないが、最初の1分は決められた台本で片方のチームが演じ、そこからもう一方のチームが乱入してアドリブ芝居が開始されるみたい。最後は決められた音楽が流れ、オチをつける。途中、各チームの代表が芝居を止めておかしな演出をつけたりする。
1回戦は、作・演出家チームが先行で芝居を開始。
おかしな筋肉兄弟が稽古をしているところに鬼がやってくる設定。
筋肉といえば、もう虎本さん。今井さんとのコンビでおかしな兄弟を演じ、笑いをとりまくり。
負けじと紅一点、向田さんが怪しい鬼を演じられる。お決まりの恰好で、出てくればもう客を完全に掴んでいる。谷屋さんは無茶苦茶の3人を抑えるしかないような感じでおとなしめ。でも、こうしないと最後、多分まとまらなかっただろうな。隠れたファインプレー。
第2回戦。
同じく設定乱入バトル。今度は看板役者チームが先行。
美女の生まれ変わりのおじさんと彼氏がもめている中に、美女と昔、接点があった2人が乱入してくる。
生まれ変わりのおじさんに緒方さん、彼氏に上原さん。緒方さんのおっさんくさい独特の演技に上原さんの絶妙なツッコミが爆発。
乱入してくる気持ち悪いやさ男、泉さんに、なぜか子供の勝山さんが場を盛り上げる。
ちょっと収拾つかない感じになり、切羽詰まった感が皆さん出てくる。
最後は一番若手の勝山さんに全て押しつけちゃってた。
3回戦はOP・ED決め打ちバトル。
オープニングのキーワードで芝居を開始し、エンディングの決め台詞で終わらせる。
今回はOPは実話、EDがだまされたあという一言。
OPは作・演出家でスタート。勝山さんの中学生にからまれたという何か納得してしまうような実話を泉さんに聞かせるシーンからスタート。出だしの実話から既に面白い。
後はもうギリギリの中で皆さん、持ち味を発揮。
慣れているのか緒方さんとかは、いっぱいいっぱい感を計算したかのように笑いに変えるし、ぽんっと言った一言で場をうまく変えてしまう。
対戦なので客の投票で勝敗をつけるが、今回は看板役者チームの勝利。
甲乙つけ難いが、まあ全体的には役者さんチームの方がうまさは感じたかな。
芝居対決以外に間に挟まれるトークも楽しい時間。
今回は演出家と役者の暴露話なども聞けて、面白かった。
何となくこれまで機会がありながら観に行かなかったのだが、この企画、すごく面白いわ。
次はいつするのかな。絶対、観に行こう。
最後に、これで火曜日のゲキジョウはいったん終了らしいです。
本当は継続してやって欲しいけど、色々と大変なのでしょう。
全ては観れなかったけど、1年間、本当に火曜日を楽しみにしてきました。
週末だけの楽しみの観劇が平日にも味わえるんだもの。
こんな素晴らしい企画をずっと続けてこられた出演者はじめ関係の方々に深く感謝します。
ありがとうございました。
しつこいけど、また、やってね。
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