15Minutes Made【Mrs.fictions Presents】110418
2011年04月18日 インディペンデントシアター1st
ここ3年間で、もう10回開催された企画みたいです。
今回が11回目。初のツアーで東京・大阪の二都市公演。
名前のとおり、15分作品のオムニバス。
東京・大阪を代表する6劇団が出演です。
これまでに拝見した劇団が2つ。どちらも関西の劇団。面白い劇団を挙げてと言われれば、どちらもかなりすぐに出てくる劇団です。
残り4劇団が拠点が東京ということもあって、聞いたこともない劇団でした。
感想は、まず、全劇団とも本公演もしっかり観てみたいなと思わせるような劇団の魅力をしっかりアピールされた作品でした。
それと、分けて考える必要は無いとはいえ、やはり関西と関東の演劇は違うにおいがする。
何と言えばいいのかなあ。どちらも魅せるという点では同じなんだろうけど、その手段がどうも異なっているような感じがします。
ミジンコターボ:恋心
有名な作品。私もDVDも含めれば4回目です。
今回はさらに強力な客演の役者さんを入れてグレードアップ。
演劇作品をよりいいものにしていくのに上限は存在しないことを証明しているような内容でした。
Twitterとかで関東の方が、東京公演のこの劇団を見て絶賛しているのをここ数日間で目にしましたが、そりゃあそうでしょう。
さぞかし、心を揺さぶられたことでしょう。
一ファンとして非常に嬉しい。
劇団競泳水着:わたしのせんぱい
女性二人芝居。
一風変わった先輩と普通の後輩の絆を描いた話。
淡い雰囲気の中で、時折くすっと笑わせ、何か分かるなあと同調させ、最後に切なくさせながらも友達っていいなあと思わせる。
二人だけでこの世界観を舞台に作り出すのは見事。
個人的にはかなり好きな雰囲気を持った劇団でした。
ロロ:夏に
暑くてやる気が出ずにダラダラする男。
外で元気に遊びまくる子供。
違う空間の描写を同舞台で交錯させながら話が進みます。
テンポはメリハリがあって、途切れることのないスピードと完全な静止が繰り返されます。
話の内容や言わんとすることは何なのかよく分からない。
ただぐちゃぐちゃにはしゃいでいるだけなのだが、何か統制感もあって不思議な感覚。
劇団ガバメンツ:M.Mushikun
お得意のコメディー。
今回はファーブル。
飼っているフンコロガシのオス・メスを擬人化して、ファーブルとの絡みを笑いにしています。
笑いは一番とっていたのではないでしょうか。
役者さんが個性的過ぎる。このあたりは関西特有かもしれません。
FUKAIPRODUCE羽衣:浴槽船
何だったんだろう。
この時間帯だけ、どっか違う世界に行ってしまいました(寝たんじゃないですよ)。
お風呂に入った女性3人。鼻唄を歌いながら、リラックスしてゆったり。
やがて、浴槽は船となり、気持ちの良くなった女性たちを夢の世界へと連れて行く。
何のことか分からないでしょうが、多分、どんな話だったか書くとこうなります。
よく分からないけど、何か楽しい時間を過ごせた。
Mrs.fictions:殴る蹴る
これは良かったなあ。
ラジカセからクラシックが流れる食卓。男と女。
女は絶対に産むと言っている。男は大丈夫なのか不安そう。
心配しないでいいよという女性。それでもやっぱり男はどういう子が育つのかとかを考えると不安が尽きないみたい。女性も不安は無いと言えば嘘になるけど、しっかりした決意を持っている感じ。
そんな会話のやりとりが続く。
よくある子供ができたうんぬんの話かなと思って観ていましたが、実はこれがちょっと違う。
何が違うかは書かない。面白かったから自分の中だけに留めておく。
とても優しく温かいお話に仕上がっており、役者さんの心理描写もとてもうまい。
以上、6劇団の15分作品。
何を基準にするかによって評価は異なるとは思うが、総合的にみて、確かにオススメ劇団が揃ったという感はする。
終演後、記念にDVDを購入しようと受付ロビーへ。
まずは、ミジンコターボ。
ここはDVDほとんど持っているので、新作を購入するため。
役者さんがブースに立たれており、すげえなあと思いながら、購入すると・・・
役者さんにサインしてもらっちゃった。
片岡百萬両さん、弘中恵莉菜さん、Sun!!さん。
後は、劇団競泳水着の「別れても好きな人」。
ラブコメディーらしい。
FUKAIPRODUCE羽衣の「愛死に」。
たくさんあったので、最新作にしておきました。
この企画はいいですね。
また、定期的にやっていただきたい。
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