ローヤの休日【ゲキバカ】110404
2011年04月04日 インディペンデントシアター1st
ブログ、Twitterで観た方のお薦めが多く、やはりチェックしておかなくてはと観劇へ。
渡辺毅さんはコメディーユニット磯川家の客演でかっこよかったし。
舞台を挟んで両側に客席。立ち見もでるぐらいの満席。
1stでするから・・・
観終えて、それも納得。
これはすごいわ。
どう表現すればいいのか分からない。
面白かった、楽しかった、いい話だったとかを超えて、とにかく感激したという感想を持てる数少ない観劇の一つになった。
(以下、若干ネタバレ注意。名古屋公演が4/8~10まであります)
感激・感動なんだけど、感想記事で困るパターン。
心に訴えかけてこられているので、書きようがない。
観たこちらだけがテンション高くなっているような状態なので、観てない人には何も伝わらない。
面白い話だったら、何とか簡単なあらすじ書いたりして伝えれるのに。
舞台は牢獄。
窃盗団5人組の1人が収監されている。
死刑囚となっているようだ。
そこに囚人思いの看守、過去の経験から非情にふるまう所長が絡んでいく。
収監されるまでのいきさつは、冒頭の数分のダンスシーンのみで表現される。
何の説明も無し。
これで分からせてしまう表現力やいかなるものか。
窃盗団の5人組はまあ個性的なキャラ。
仲間思いのリーダー、オカマ、天才過ぎるバカ、無能なバカ、そして流れで仲間になった死刑囚の男。
全員共通なのは力強い男らしさが漂う。
ある日、死刑囚の男の牢獄に仲間たちが入ってくる。
死刑執行までのしばしの休日。
楽しかった窃盗団生活や自分の過去を振り返ったごっこ遊びが繰り広げられる。
そして、脱獄計画へ。
死刑囚の男は大事なことに気付いていない。
それが分かった時・・・
窃盗ごときで何で死刑なの、牢獄を無視した人の出入りなどの矛盾の理由は漠然と感じていたが、最後にはっきりする。
あまり恵まれなかった幼少期の家庭生活、特別に何か際立った能力があるわけでもなく、何かをしたいわけでもない。
そんな男が手に入れたひと時の窃盗団との楽しい時間。
それすらも失った絶望。
最後はある意味救いようのない終わり方だった。
いや、最後のシーンで今度こそ幸せになと少し思えるところがまだ救いか。
個人的には、普通、このパターンをすごく嫌うのだが、なぜか全くそう感じなかった。
多分、迫力に完全に押されたような気がする。
7月に二本立ての公演をするチラシが入っていたが、吉祥寺シアターって書いてあるな。
関西には来てくれないのかな。
今回の公演で、私をはじめこの劇団ファンになった方も多いと思います。
責任とって、ちゃんとこちらでも公演してもらわないとね。
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