中篠岳青短編集【劇団KAMELEON】110312
2011年03月12日 アトリエ劇研
いわゆる戯曲というやつですね。
空間を表現するような、別世界を遠いところから見ているような、独特の雰囲気があります。
今まで観た中で言うと、ウミ下着やチェーホフの作品みたいな感じかな。
何が言いたいのか分からなかったり、何でこんな表現の仕方なのかなと思ったり、ちょっと苦手な分野です。
その割には、まずまず楽しく観れた方だったのでは。
作品はライン、カルビ、、みんなで練習を。
ライン。
これが上述したように、典型的な作品の意味は何となく分かるけど、どうしてこういう表現するのかなというパターンの作品。
女3人のグループ、恋愛関係の男女の話が個々に進み、どこか深いところで交差している。
赤いひも。
これが目に見える形で人間関係をつなげている。
どこかずれている人間関係は、たった1本のひもだからか。
言葉では表現できないけど、意味は分かるし、何となく共感できる。
役者さんの顔と名前が一致しないのだが、心の奥に潜む感情が出てきたようなぞっとする表情をされた方が印象的だった。
カルビ。
これも上述したように、典型的な何が言いたいのかよく分からないパターン。
このタイプが一番苦痛。
面白くなければ、観ることを捨ててしまえばいいのだが、面白くないわけではないので、話自体にはずっと食いついている。
でも、終わっても何も残らない。
何を感じて、何をつかめばよかったのだろう。
感性が足りんなと、ちょっと自分が悲しくなってしまう。
いつになったら、こういう作品を楽しめる日が来るのか。
みんなで練習を。
スレ違いを楽しむような、一番分かりやすい作品。
男優さんたちの、掛け合いを楽しめた。
もっとドタバタした感じにもできるのだろうけど、この手の戯曲風の作品では静かな笑いを誘う感じで進む。
全体的に、若い役者さんが多いみたいだったので、また違うタイプの作品を観ると、全く変わった印象になるかもしれません。
旗揚げ公演だったので、まだ劇団の魅力を掴みきれていません。
ちょっと苦手なタイプの作品なので。
劇団名のとおり、また変わった作品も見せていただければなと思っています。
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