BOOK第5巻【ピースピット】110325
2011年03月25日 精華小劇場
作品感想とは全く関係ないのですが、風邪をこじらせてしんどくてしんどくて・・・
お昼の時点では観劇断念の決心をして、BOOKは縁がなかったんだな、また観劇を続けていればいつの日か再演があって、その時に今日の日を懐かしむことができるだろうなんて思っていました。
でも、やっぱり夕方になってどうしてもと。
結局、観劇後、やはりフラフラになってタクシーで帰宅という、えらい散財をするはめになったのですが、とにかく観に行ってよかった。
壮大な5巻にわたるBOOKを読み通すことができて本当に感謝。
「オベルクの墓標」
本編の整合性は完全に崩れています。
ゴーストライターという黒幕はBOOKを改竄して、いったい何をしようとしているのか。
この目的が明らかになります。
最後の巻は、BOOKを改竄して原著者の思惑と違う世界にしようとするゴーストライターと、自分たちの物語を原著のままに守ろうとする行間の住人とそれを助ける猫の騎士との闘いです。
BOOK5巻は途中で終わってしまっている未完のままの話。
この最終ページに行き着いたときに、話はどうなるのかが明らかになります。
びっくりしましたね。
後半はなるほど、なるほどの連続です。
きっと私には気づけていない伏線もたくさんあるので、しっかり観てる人にはもっとすごい衝撃だったのではないでしょうか。
決してハッピーエンドではなく、未来につながった形で何かもやっとしたものは残りますが、それでも、やっぱり感想はなるほどの一言。
うまく説明できないけど、とにかくすごくて面白かった。1巻を観終えた後の感想を完全に逆転させられました。
この巻の重要な役を演じられている首藤慎二さん(ベビー・ピー)。
今までの巻では力を潜めてたんだ。首藤ワールドみたいになっていました。
初見だと思うのですが、ネットで調べたらベビー・ピーの役者さん。一度、劇団公演を観たことがあるから、その時拝見しているのかな。
まあ、とにかく魅力的な役者さんでした。
全5巻をとおして、一番印象に残っている役者さん。
森口直美さん。
ピースピットはもちろん、色々と拝見しているとは思います。この方が主宰のパプリカンポップの公演も観たことがありますし。
美人さんなので、目はもちろん毎回引くのですが、今回の作品では容姿関係なく、役者さんとしてすごく活躍されているように感じました。
大作を読み切ったという満足感が残ります。
ただただ残念なのは、本とは違ってまた読み返したいと思っても無理なこと。
こんな作品、1~5巻を1週間で3巡しかしないのは厳しいです。
作り手側のことを全く関係なく言わせてもらえば、1か月ぐらい公演し続けて欲しいものです。
せめて、もう1回通して観たかった。
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