BOOK第4巻【ピースピット】110324
2011年03月24日 精華小劇場
3巻から本当はぶっ通しで最後まで観たかったのですが、仕事の都合上、日が空いてしまいました。
その間にちょっと体調不良に。それでも、観ないわけにもいかず、やはり楽しみに劇場に向かいました。
公演時間も長くなり、これまでの巻よりもっともっと大規模なシーンが連発します。
時折入り込む、ちょっとした遊び心のあるブレークタイムのようなシーンも、これまでの巻でもありましたが、より趣向を凝らしたものになっており、さすがはピースピット作品といった感じです。
「ベンゼルの盟約」
もう既にBOOKの世界はめちゃくちゃになってしまっています。
4巻に登場するはずの人物がこれまでの巻で消えてしまっていたり、消えているはずの村が存在していたり。
これまでの改竄のつけが矛盾という形で現れてしまっているようです。
本編と行間の区別がもはや付きにくくなっていますが、一応、この巻の本編では、長兄と次兄の長きに渡る戦争に終止符が打たれます。
それもまさかの展開で。
長兄、次兄は、これまで次兄と結託していた悪い魔女の策略によりこの世界から姿を消します。そして、これまでは表舞台にあまり出てこなかった第3王子が冥界王として君臨する世の中となります。
と言っても、この第3王子は実は次兄であったりとややこしいのですが、もう観ないと分からないと思います。
行間は2巻と同じような感じで面白トリオの案内で進んでいきます。
財宝目的に城に忍び込んだ義賊のお話です。
その中で、このBOOKを改竄しようとする真の目的がぼんやりと見えるようになっています。
これまでの巻の公演時間が100分程度からこの巻では120分ぐらいと長くなるのですが、その分、話の展開も密ですが、それ以上にイベント的な遊んだシーンも混ぜ込んで全く退屈せずに、かつ話の進行にも付いていけるように出来ているところは、単に作品を見せるのではなく、観る者を楽しませるように作り上げているところがやはりピースピット、末満健一さんの魅力なのだと思います。
この巻はやっぱり面白トリオ。
Sun!!さん(ミジンコターボ)、大塚宣幸さん(大阪バンガー帝国)、浅田武雄さん(劇団O.Z.E)。
3人の面白い掛け合いを楽しみながら、話が佳境に向かっていくことを感じることができます。
浅田さんは初見だと思うのですが、なかなか芸達者。お二人に負けない魅力を発揮されていました。
あと、これまでの巻でもそうなんですが、長兄の赤星マサノリさん(sunday)と次兄の佐藤博昭さんの確執。
この巻で爆発してしまいますから、その争いは相当な見物です。
お二人ともかなりのイケメンですので、呪われた運命という苦悩の中で、汗をほとばしらせて戦うシーンは男の私でもちょっと惚れるぐらいにかっこいいシーンでした。
残るは最終巻。
これで全てが明らかになるはずです。
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 【決定】2016年 観劇作品ベスト10 その3(2016.12.31)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その2(2016.12.30)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その1(2016.12.30)
- メビウス【劇団ショウダウン】161209(2016.12.09)
- イヤホンマン【ピンク地底人】161130(2016.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント