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2011年3月27日 (日)

物語と愛情【トランスパンダ】110326

2011年03月26日 インディペンデントシアター1st

何とも心苦しいけど、いいお話。
大人の恋愛ですね。

別にする必要はないのでしょうが、自分の経験と相関させて、反省したりいらだったり・・・

何とも言えない複雑な観劇でした。

あらすじは人物相関図でもないと書きにくい。

要は売れない女性劇作家の周囲で起こる恋愛話。
母親とその彼氏。彼氏は劇作家の元カレ。
芝居仲間の演出家。劇作家に恋心を少し持っているが、彼をひたすら信じて尽くしてくれる彼女がいる。
妹とその婚約者。婚約者は劇作家の元カレ。
腹違いの弟と彼に恋する女性。
隣の部屋で作家を目指し、劇作家を気にしている男性。

などなど。
複雑な恋愛関係の中、話は淡々と進みます。
特に大きなイベントが起こるわけでもなく、時間と共に解決したり、微妙なスレ違いが修復されたり、はっきりと別れる・付き合う決断をしたりなど現実的な流れで、ハッピーエンドへと向かっていくのがよく分かる話です。
どうしてそんなこと言ってしまうんだ、どうしてそこできちんと言わない・・・などちょっとじれったくなってみたり、そんな風にはならないよ、そこまで思ってくれる女性はいないよ・・・などちょっと怒ってみたりと色々と忙しい観劇です。

深刻になりすぎる点は、劇作家の妄想世界の中の過去の自分と妹2人の女性をイメージしたキャラと一目惚れしたことのあるコンビニ店員が、ちょこちょこ出てきて場を和ませます。

2時間半の長丁場ですが、話の流れがフラットな割には退屈しないようなうまい作りでした。

劇団としては初観劇ですが、透明感のあるごく日常的な芝居をされる感じで、好きなタイプです。

役者というか、役どころ。
劇作家の母親の彼氏、野村侑志さん(オパンポン創造社)。
自分のことが好きだという相手の気持ちを頑張っても頑張っても掴めない中で、よくあんなに人を好きになれるなあ。途中、つらくて爆発していましたが、最後までずっと好きでい続けました。偉い偉い。最後は幸せになりましたが、現実はどこかで腐ると思います。

演出家を信じて愛する女性、得田晃子さん(水の会)。ただひたすらに信じるように頑張っているのですが、そのすがりどころがすぐ消えてしまう。そうそう。そうなんだよ。信じようとすると、見計らったようにすぐ消えるんだよねと変に同調して注目していましたが、これも上記同様。最後まで信じ抜いて、ハッピーエンドを得ます。
基本的に強い大人ばっかり。そう生きれればいいんだけどね。

と、いった感じでこちらはこちらで勝手に妄想膨らませて話をおかしく広げて観ていました。
何か頭を使ったせいか、ちょっと体調悪いせいか観終えてぐったりでした。

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