死なない薬【オリゴ党】110226
2011年02月26日 シアトリカル應典院
客演で役者さんを何人か拝見していますが、劇団としては初観劇です。
今回もチェックはしていましたが、日程の都合上、スルーするつもりでした。その前に観劇した公演が早めに終わったので、急遽。
なかなか深いテーマの本格的な話でした。
役者さんはちょっとおちゃらけた感じの面白い方が多かったのですが、話の真剣味にそれが殺されてしまっているように感じました。
それと、舞台演出なのでしょうが、見にくい。
密室や話の中のキーワードの一つになっているのでしょうが、舞台周囲を額縁が吊り下がっているので、役者さんの表情が完全にかぶってしまっていることが多くて残念でした。
とある山奥の研究施設。
そこには老人ばかり。
ある製薬企業が出資して作ったようです。
実験目的は、作品名のとおり、死なない薬の治験。
そんな薬を飲まされて、ある程度若返った後に永遠に生きることになった人達の悲哀を描いています。
既に先に治験を開始し、何百年も生きている人や恋愛なども絡んで、終始、よくない方向に話が進むなという不安な感情を煽るような進め方。
気持ちのいい観劇ではない(これは否定的に言っているのではないです)。
最後は施設の研究対象とそのアテンドの年齢が逆転した状態になります。
そんな状況に追いやられた人達がとった行動は、・・・。
体が永遠に生きることが出来るようになっても、心はその覚悟が出来ていない。
唯一の方法は孤独であること。
長生きとか関係なく、生きるってどうなんだろうなと少し考えさせられます。
まだ初観劇なので、劇団の色がよく分からない。
嫌いではないけど、楽しそうな役者さんが揃っているようでしたので、また違った作品では印象も変わるでしょう。
次回公演は9月。再演のよう。
また、足を運ぼうと思っています。
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コメント
来場ありがとうございました。
これからも頑張って行きたいと思います。
応援、どうぞ宜しくお願いします!
投稿: つねりょ | 2011年3月 1日 (火) 18時12分
>つねりょさん
コメントありがとうございます。
不思議な雰囲気の作品でした。
また、これからも拝見していこうと思っています。
名作、期待しております。
お体に気を付けて、ご活躍ください。
ありがとうございました。
投稿: SAISEI | 2011年3月 3日 (木) 21時18分