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2011年2月21日 (月)

血の創世記【関西大学劇団万絵巻】110220

2011年02月20日 茨木市立男女共生センター ローズWAM

この劇団は昨年、今年と卒業公演を拝見しており、それがかなり素晴らしかったので、ここは新人公演もと観劇。

とても面白い作品だとは思います。
役者さんも各自、個性を出して楽しいキャラを演じている。

ただ、正直に全体の感想はと聞かれると、まずまず。点をつけろと言われたら50点ぐらいになってしまいますね。

血液型をうまく話の設定に用いた話です。

真面目で神経質なエの国。
利己的で自由奔放なビーパイ。
温厚で社交的なオムレツ王国。

エの国とビーパイはある地を巡っていがみ合っています。
オムレツ王国が仲裁に入りますが、なかなかうまくいきません。
いつ戦争になってもおかしくない、そんな時に戦争へと向かう決定的な事件が起こります。
婚約者がいるエの国の大君の娘とビーパイの皇子の間に子供が出来てしまうのです。

十数年の時が経ちます。
事件は封印され、生まれた子供も捨てられてしまったようです。
二国の争いは、以前以上に激しいものとなり、ついに戦争。
でも、その時に二国をつなぐ救世主が現れます。
それは、・・・

みたいな話です。
うまく作るなあと感心していしまうような設定でした。
各役者さん、血液型を表す国のイメージに沿って、特徴的なキャラを作られていました。

素人がちょっと偉そうに少しだけ書きますが、ご容赦いただきたい。

全体をとおして、役者さんを見ているとどうも落ち着かない。
別にセリフを噛むとか、演技が下手とかでは決してないのですが(これまで見た劇団で、それなりの歴史を持つ劇団なのに、こんなことがあるところはいくらでもあり、それを考えると本当は満足するべきなのかもしれませんが・・・)、どうも不安な感覚になる。
舞台に溶け込んでないというか、舞台に引き付けられるような感じに観ていてならないというか・・・
場慣れみたいなものですかね。よく分かりません。

役者名挙げてしまいますが、唯一、この人は最初から何故か安心して観れた。エの国の大君の娘・ことねさん。
途中から、何となく、安心するようになった方。エの国の次期大君・ニポリエルさん。ビーパイの大神官・ほくとさん、皇子・ごみブリさん、妃・こうへェェェさん。
あとは、不思議なオーラでしっかりと評価できません。アンヌ・バーグ役のクライMk-Ⅱさん。

話として設定はとても面白いのに、最後が尻すぼみに感じます。
時間を考えて、無理矢理に結末づけたように思えてしまいます。
3つの国のいざこざ劇は、昔、しろみそ企画という劇団で観た作品を覚えていますが、どの国も特徴的で、話の中で均等に重要な役割を担っていました。
この作品ももちろんそうなのですが、オムレツ王国の存在感だけが妙に薄く感じます。せっかく3つあるなら、何らかの形で三すくみ状態をやっぱり期待します。複雑になってしまうのかもしれませんが、もっとひねれるのではないでしょうか。
最後に血液型を利用したオチをつけるためだけにいるキャラもいますよね。なるほどねとは思いますが、観ている最中は、ずっとこの人いるのかなという感じになってしまいました。これを打ち消すには、もっと強烈なオチが必要だと思います。

と、まあ、勝手なことばかり書きましたが、新人さんということは18才ぐらいということですかね。
そんな方たちが、こんな作品を作って公演をするのですから、それだけで本当は拍手なのかもしれません。
私からすれば息子・娘でもおかしくはないぐらいの方たちですから。

一つ、この劇団の公演では必ず褒めていると思いますが、受付、会場内などのスタッフの方々がとても礼儀正しくしっかりしています。劇団の伝統なんでしょうか。
過去の卒業公演でも、しっかりしているなあと気持ちよく観劇させていただいています。
当たり前だと思われるかもしれませんが、それが出来ていない劇団公演は非常に多いです。
身内だけを意識して、なあなあになってしまっている公演。そんなことでは、当然、作品もそんなレベルになってしまう。要は、学生が先生・先輩・後輩・同級生・親・親戚などに見せるだけの学芸会になってしまっている公演が。
この劇団は、その点が非常に素晴らしく、学生さんとはいえ、私はプロとして見ていますので、厳しい感想になっていることはご理解いただきたい。
今回は無料でしたが、別にお金を取る価値は十分あると思います。と言いながら、カンパもせずに帰りましたが・・・。

今回、拝見した役者さんが、今後、自劇団の本公演や様々な劇団の客演に出演されて、ご活躍されることを期待しています。
また、別の舞台で知っている役者さんを拝見できて、その方が舞台で活躍されているなあと感じれることは、観劇の楽しみの一つですから。

公演、お疲れ様でした。

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