月刊彗星マジック【彗星マジック×ROPEMAN(32)】110111
2011年01月11日 インディペンデントシアター1st
お見事な企画。さすがは彗星マジック。
舞台監督をよくされているROPEMANの若旦那家康さんとかもいたから出来たのかな。
色々なところで楽しませてもらいました。
とっても満足。
今から思えば全部演出なのか。
いつもの開演時刻18:30が18:45。
と言っても、18:30にはいつもの劇場の2Fロビーに集合。そこでフロントアクトをするとのこと。
18:30にROPEMANの若旦那家康さんが出てくる。
いつもだったら、1Fの劇場で席に付いている時間だ。
ちょっとしたショーをされる。
18:45を迎える。
何だったのかよく分からないが、これから1Fの劇場に誘導されるのかなと思ったら、相方の名乃勝之さんが現れる。名調子で勝手に司会進行を始める。
何かトラブルが起きているらしい。
2Fロビーにはカーテンで仕切られて楽屋がある。私のような一般客にとってはいつも中が気になる聖域だ。
そこから彗星マジックの座長、勝山修平さんが飛び出てくる。
続いて座長に悪態をついて、劇団員の方々が。この公演で連作の定点風景に出演されている役者さん達だ。
皆さん口々に座長を責めて、劇場を出ていかれる。
座長が言うにはクーデターが起こったらしい。
このままでは公演が出来ないので、客の中から芝居を出来る人を探し出す。
ここで司会の方によって時間がストップ。
訳が分からないだろうから、時間を巻き戻して、みんなで何が起こったか見てみることになる。
時間が巻き戻る。1時間前の楽屋。
客は楽屋に案内される。初めて見る楽屋だ。
中では取っ組み合いをしている劇団員の方々が。
時間が再び進められる。
劇団員同士のケンカから、座長への不満、劇団への不満と発展し、クーデターが起こったことが分かる。
時間が止められた時点まで時が進む。
楽屋の中にいる客にロビーから芝居を出来る人を探している座長の声が聞こえる。
二人の方が手を挙げたらしい。
楽屋に入ってくる。かのうとおっさん。有名な面白い男女の二人組。先日の火曜日のゲキジョウで観れなかったので、ラッキー。
座長とその二人。なぜか冷静に他の劇団員と同じ行動を取らずに楽屋に残っていた寺尾有司さんの4人で何とかすることになる。
ちょっと練習するが不安は一杯な状態。
ここで改めて、1Fの劇場に案内される。いつもどおり、整理券番号順に並んで2Fから1Fに移動する。
客が席に着く。
いつもどおり、定点風景が始まる。
あの4人で。
かのうとおっさんの二人は素人設定なのでめちゃくちゃする。
話の進行を妨げるどころか、挙句の果てには一番いいラストシーンを勝手に演じたりする始末。
いったん2Fで会議。
客は待たされる。
座長と寺尾有司さん二人ですることになったみたい。
また始まる。
たくさんのキャラクターを二人でするなんて無理な話。
舞台上で苦しむ二人の下へ、劇団員が一人ずつ戻ってくる。
やがて、全員揃う。
3度目のやり直し。
今度はきちんとしたいつもの定点風景。
ぐだぐだを見せられていたせいか、この劇団らしい役者が体、表情、声で表現する風景描写とかがいつもより格段輝いて見える。
やらせと分かっていても、やっぱり、この劇団はこうじゃなくちゃみたいに思わせる。
といった感じで進んだ今回はイベントみたいな公演だった。
彗星マジックが毎月されている公演。
相方の劇団が毎回変わるとはいえ、マンネリ感はどうしても出てくると思うが、先月はダンスを重視した感じでされていたり、新しいことへ毎回チャレンジしている姿がうかがえる。
今回はとんでもないチャレンジをしたものです。とても楽しめました。
パワフルでいつも前向きなこの劇団が益々好きになった公演でした。
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コメント
なるほど!
ありがたい!
こうやって書いて頂くとありがたいです!
・・・と、反面・・・・・・行けなかった事が悔しい!
くっそぉぉぉぉぉぉぉ!
あそこでトラブってなければぁぁぁぁl!!!
投稿: 石田1967 | 2011年1月12日 (水) 12時54分
ご来場ありがとうございました!
今回は完全に構成を変えて
お届けいたしました。
実は今回の月刊彗星マジックは、
タイトルが「ロープマジック」とありまして、
構成のほとんどをROPEMAN(32)の名乃勝之さんに
組み立てて頂きました。
あれは全部、名乃さんの仕業です。
ある意味1stだから出来たイベントでした。
私たちも名乃ワールドに取り込まれてしまいました。
また来月もよろしくお願いします。
来月は30分芝居で通常通り上演致します。
投稿: 小永井コーキ@彗星マジック | 2011年1月12日 (水) 13時17分
>石田1967さん
コメントありがとうございます。
悔しく思っていただけるとは、なかなかうまく書けているということかあ。嬉しいですね( ̄ー ̄)ニヤリ
実際は映像とかも駆使されており、すごく楽しい企画でした。
他の方のブログやTwitter見ても、かなり好評みたいです。
好きな劇団が話題になっているみたいで、とっても喜んでいます。
それにしても観られなかったのは、本当に残念。
投稿: SAISEI | 2011年1月12日 (水) 13時35分
>小永井コーキさん
コメントありがとうございます。
名乃勝之さん、すごいなあ。
素晴らしい企画でした。楽しめました。
楽屋で叫ばれていた、小永井さんの繊細な表現をもっともっとしたいというようなお言葉。芝居とはいえ、きっと本音ですよね。
馬のお面かぶっていても、この劇団独特の感性はいつも伝わってきていますよ。いつも荒々しい感じだけど、不思議に細かく微妙な雰囲気は、おかしな(いい意味で)役者さんだなあと思っています。
後3回、頑張ってください。
私も是非コンプリートして、本公演招待していただけるように頑張ります。
ありがとうございました。
投稿: SAISEI | 2011年1月12日 (水) 13時51分
ツイッターからとんできました。
彗星マジック・西出奈々です。
ご来場誠にありがとうございます!
これは冒険かなあ?と思っていたのですが、
嬉しい反応をいただけて、私も本当に嬉しいです。
楽屋が「聖域」という表現(笑)
私も逆の立場だったらそう思うなあなんて思いながら拝見させていただきました。
もうあと3回となりましたが、
ぜひ最後まで存分にお楽しみくださいね!
投稿: 西出奈々(彗星マジック) | 2011年1月12日 (水) 16時09分
>西出奈々さん
コメントありがとうございます。
とても楽しませていただき、満足です。
楽屋も見れて興味深かったです。
いつもあそこでスタンバイしてて、階段降りて舞台に出てくるんだあとか、演出かもしれないけど、鏡の前が整理整頓されている人もいるけど、かなり散らかしている人もいるなあとか・・・、色々興味深く拝見しました。
このブログでも記事を少し書いていますが、昨年の一人芝居トライアルは残念でしたね。
個人的にすごく好きな作品だったので、本選でも見たかったです。
劇団の本公演ともども、個人でのご活躍も期待しております。
ありがとうございました。
投稿: SAISEI | 2011年1月12日 (水) 16時57分