パペット・オン・ザ・パニック【隕石少年トースター】110128
2011年01月28日 インディペンデントシアター2nd
この劇団は前作以来の2回目の観劇だが、なぜかこの作品はDVDで鑑賞済み。
まあ、うまいこと作るなあ、生で観たかったなという願いを再演という形でかなえてもらいました。
DVDで鑑賞したのを詳しくは覚えていないのですが、多分色々とさらに入れ込んできているのだと思います。
面白く、最後あっけにとられるようなオチは確か同じだったように思います。
ところで、10回公演記念とやらでDVDが半額で販売されています。
私はけっこうこの劇団のDVDは持っているので、購入しませんでしたが、お得ですね。
作品も面白いですし、是非、足を運ばれるといいのでは。
(以下、あらすじが少しだけネタバレ注意。公演は大阪は日曜日まで。その後も東京で公演されるようです)
子供文化フェスティバルを行う劇場の控室が舞台。
カチカチ山の演目で出演する予定の人形劇団。
子供にこびないという名目の下、本当の童話にありがちな、かなりきつくグロテスクな内容の作品を演じようと練習しています。
お昼も近づき、ある男が弁当を届けにやってきます。
お昼休憩をとる劇団員たち。
一方、数日後に出演がある劇団。
脚本家が遅筆で劇団員から随分責められています。最悪、劇団員が辞めることぐらいになりそうです。
そんなところに間違って入ってきたある男。
先ほど、人形劇団に弁当を届けた男です。
どうもあたふたしており、とっさに劇団のオーディションを受けにきたと言い訳してしまいます。
普通なら、不合格でその場をしのげたはずなのですが、そうはいきません。
人形劇団の役者達がお弁当で食中毒を起こし、代わりにこの劇団が人形劇をしないといけないことになったのです。さらに、数日後に迫った公演のために脚本も仕上げなくてはいけません。
猫の手も借りたいこの劇団は男を合格にして劇団員にしてしまいます。
困った男。
それもそのはず。人形劇団を邪魔したのはこの男の陰謀だったからです。
フェスティバルをめちゃくちゃにして、代わりにこの劇場に新しいプロデューサーを送り込む。そのための刺客としてやってきたのです。
仕方無く、劇団の手伝いをしながらも、細かく邪魔をする男。
その甲斐あって、なかなかうまくいきません。フェスティバルは中止目前です。
でも、次第に劇団の純粋な信頼、人形劇団の真剣な思いに心を動かされ・・・
かなりはしょったあらすじです。
実際は、もっともっと深く色々なことが入り組んだ複雑な設定です。
これを最後に綺麗に収束させます。
そして、落語のようなオチで、あっけにとらせるようなエンドを迎えるわけです。
DVDで鑑賞していただけあって、ストーリーもついていきやすく、とても楽しく観れました。
当時、DVDでも感動したちょっとした舞台演出などはやはり生で観ると迫力がある。
当たり前ですが、舞台は生を再認識させられます。
役者さんは随分変わっていますが、イメージはそのまま受け継いだような感じでした。
どちらがいいとかはありませんが、今回はこれまでに拝見したことのある役者さんがいらっしゃったので観やすいのは観やすい。
中西邦子さん(劇団925)、上田泰三さん(MousePiese-ree)、ハシグチメグミさん(baghdad cafe)などは、他公演でも、よく拝見して目を引いていますから、そのキャラのなりきり方はかなり楽しめました。
ここは、ほんわかしながら、ちょっといい話みたいな形で進めるので、個人的には好きな作品が多いです。
再演とはいえ、DVDを鑑賞して好きになった作品を生で拝見できて本当に良かった。
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