恋する、プライオリティーシート【コメディーユニット磯川家】110126
2011年 01月26日 一心寺シアター倶楽
最近、傑作ばかりを観劇しており、言葉の重みが無くなってきましたが、また素晴らしかったの一言です。
2年前千年女優を観て演劇に興味を持ち、その後、この劇団のバレンタインデーをモチーフにした作品に感動して、観劇に完全にはまりました。
この日も前々日に千年女優の再演を観劇したところ。ちょっとしたデジャブみたいな感じになりました。
観劇3年目を迎え、あらためて演劇の素晴らしさを教えてもらった気がします。
これから、まだまだ大阪・東京と公演が続きますので、詳細なあらすじは書かないでおきます。
当たり前ですが、こんなところであらすじ見るよりかは、実際に生で観に行って欲しいです。
本当に幸せな気分になります。是非。
自分で後から思い出せるように、当日パンフレットを基に少しだけ記載しておきます。
舞台はBar。本当のBarのような舞台になっています。ピアノもあり、劇中にきれいなメロディーが流れ込みます。
一人の男とバーテンダー。
バーテンダー曰く、このBarにはある女性のための優先座席がある。
何で。理由を話し始めます。これがちょっといい話。
作品はそのちょっといい話を回想しながら進みます。
綺麗な女性。一人座って飲んでいます。
Berにやってくる男達。当然、女性に声をかける。
甘えるしぐさを見せる女性。男もその気に。そして、Barの下のホテルに誘う。女性もOK。
男は立ち上がり、手を差しのべる。女は手を出さない。その代わり、自分の目の前のバーテンダーの名を呼ぶ。
バーテンダーがカウンターの奥へ。持ってきたのは車いす。女性を抱えてのせる。
さあいきましょう。女性の言葉に男は茫然。逃げるように店を出る。
そんな障害者であることを利用した遊びを続ける女性。障害者であるがためにわがままに振る舞う女性。
ある日、いつも女性の世話をしているバーテンダーが彼女に告白します。
その日から女性の運命は変わってきます。
Barのバーテンダーや専属歌手、集まるおかしな客達を巻きこんだハートフルコメディー。
互いにスレ違いを起こしながらも、深く女性に関わってくる様が話の進行とともにどんどん明確になっていき、最後、綺麗に一つにまとまります。
役者さんの個性的な魅力はもちろんですが、脚本の圧倒的なクオリティーの高さに唖然とするはずです。
色々な形で優しさが外に現れている人達。そんな全ての人が幸せになりますように。
そんな願いが込められた素敵な作品でした。
まあ、とにかく観て下さい。
この劇団の魅力の一つ、3秒に1回笑わせるぐらいの力を維持したまま、最高に心温まる話を進行させますから。
役者さん演じる人達の言葉や行動に、自分もこう言っていたら、考えていたら、していたら、きっと人生っていい方向に進むなあと思わせてくれます。
大げさですが、観終えた後、きっと自分が変わっているような気がします。
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