愉快犯【柿食う客】110125
2011年01月25日 芸術創造館
5人の役者さんの一瞬の隙もない動きとセリフ。
演劇を知らない人に見せたいなあ。
このすごい世界を。
柿食う客は過去にも何度か拝見していますが、だいたい途中から話についていけなくなってしまうことが多かったです。
ちょっと芸術っぽいんですね。本来は私の苦手な分野です。
今回はちょっと趣が違った感じで、ストーリーが分かりやすかった。
それでいて、上記したように素晴らしい役者陣。
傑作ですね。
男、妻、息子、男の母親、女警察官。あと、死んだ娘。
幸福しか知らない一族。不幸によるストレスで死に至ることもある不思議な一族。
そんな血が流れる家族の娘がクリスマスの日に突然死する。
娘の死による不幸で死なないように、父である男は女警察官と犯人捜しをすることで気を紛らす。
息子は大学受験勉強をすることで、このいまいましい血を断ち切ろうとしている。
男の母親はショックで痴呆気味。
妻は・・・
たった5人と死んだ娘の6人しか登場しませんが、深く関わりあっており、話の展開に引き込まれていきます。
最後はぞくっとするような終わり方。
舞台はどう言ったらいのだろう。真ん中が山になっている傾斜がかかっています。
役者さんはその傾斜の舞台を縦横無尽に駆け巡り、おかしくもキビキビした動きやハキハキしたセリフに言葉遊びなど、色々な技をどんどん見せてくれました。
有名な劇団で各役者さんもかなりの実力派だといううわさは、ずっと聞いておりましたが、これまでの公演ではいまひとつそれを感じることができませんでした。
でも、今回でそれも終わり。
すごいところなんだという認識で確立してしまいました。
もう一度、過去作品も遡って観てみたいところです。
今ならもっと違う感想を持てるのではないでしょうか。
近々では、三重か新潟まで行かないと観れないみたい。
う~ん。三重かあ。微妙だなあ。
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