ツイキ/イクストラ【劇団有馬九丁目】110108
2011年01月08日 一心寺シアター倶楽
今年初観劇は、関西の学生劇団のコラボ。
関西大学学園座、関西大学劇団万絵巻、大阪大学劇団ちゃうかちゃわん、大阪市立大学劇団カオス、神戸大学演劇部自由劇場、京都造形芸術大学。
ここ最近、学生劇団の作品を拝見する機会が多いのですが、どこもかなりのレベルだと思っています。
もちろん、今回も。
ことばだけじゃ伝わらないことが多い。
そんな伝わらなかったことばが、自分の中から姿となって生まれだす。イクストラ。
自分でも把握できていなかった願いが姿となって現れ、出会い、人は本当の自分を見つけ出す。
チラシの言葉も借りると作品のテーマはこんな感じだと思う。
あらすじは複雑なので書けない。
率直な感想は、今回は話がかなりごちゃごちゃしていてせっかくの面白い設定が分かりにくかった。
それこそ、ことばだけじゃなくて、作品という表現を持ってしても、なかなかその想いは全ては通じないみたい。
コラボなので、各個人や劇団の想いが色々とあって、それが作品の中に全部入り込んでしまっているのが複雑に思える理由のような気がする。
何か一本の太い柱のような物が見えてこなかった。
と言っても、作品自体にはとても満足している。
まず、演出というのかな。魅せ方みたいなものが、素人目からしか見れないが、相当なレベルだと思う。
見ていてワクワク高揚する気持ちにさせられるぐらい。
色々と観劇してきているが、それぐらいのレベルまで感じられる作品というのはけっこう少ない。
きっと、学生さん達が日々語り合いながら、ここをこうしようとか色々前向きにぶつかりながらやり取りし合った結果だと思う。素晴らしい物が出来上がっています。
あと、役者さん。
知らない間にけっこう拝見したことがある役者さんが増えた。
それぞれちょっとした持ち味を話の中に盛り込んだりして、楽しい。
中でも、多分、先日拝見した白血球ライダーの方じゃないかな。ハニーアップルうえしさんは、非常に目を引く。
ちょっと苦言も書いておくと、一部の役者さんでセリフうろ覚えみたいなのが数回。
噛むのはそれほど気にならないのだが、セリフが一瞬出てこないような感じになるのが何回かあると、観ていて不安だし、少々興ざめしてしまう。もちろん、緊張とかもあるのだろうが。
こんなコラボでの公演はなかなかもう拝見できないのだろうが、どこも楽しみな劇団ばかり。
各劇団の公演も今年はしっかり観させていただこうと思っている。
関係ないが、この日はいまひとつ観劇に乗り気じゃなく、これで帰宅予定だったが、やっぱり演劇っていいなあと思わせてくれた。
そのため、その後、近くの劇場で行われる公演も観に行くことにした。
この行動でこの作品から何かが伝わっていると思っていただければ。
公演まで2時間半空いてしまったので、初詣も兼ねて一心寺へ。
初めて一心寺シアター倶楽に行ったときに間違って入った以来かな。
昨年、父が亡くなった報告と、今年もいい作品にいっぱい出会えるようにお願いしておいた。
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