火曜日のゲキジョウ30×30【月曜劇団×超人予備校】101207
2010年12月07日 インディペンデントシアター1st
久しぶりの火曜日のゲキジョウ。
今回は両方とも拝見したことのある劇団。
シュールな設定の中で、個性的な役者さん、特に女優さんが飄々とした笑いを提供してくれるという印象。
感想はどちらも面白かった・・・
という書き方は今回ダメらしい。
いつものように開演前のトークショー。
各劇団の座長さん、上原日呂さん(月曜劇団)、魔人ハンターミツルギさん(超人予備校)が果し合いを行う。
テイストがすごく似た劇団同士であることを意識されており、この機会にどちらが面白かったかをはっきり決めたいらしい。
そのために、本来のテーマ「禁止」にさらに「部屋」というキーワードを互いに追加している。
そして、男優1人、女優2人という同じ編成で作品を創り上げて来られたみたい。
客にはアンケートにはっきりどちらが面白かったかを書き、勝者はべた褒め、敗者はこきおろすということを求められた。
アンケートはいつものように書かなかったが、この観劇感想ブログでもそうした方がいいのかな。
・月曜劇団
素晴らしい作品だった。終始、笑いが絶えない面白い作品。劇団、役者の魅力をフルに発揮されている。
部屋にたたずむどちらかというと暗い感じの男。おもむろに口を開き、コンビニへ行く。暗さはオチに使われる要素。それをオーラだけで客に植え付けるという役者の力にまず感動する。この普通の部屋に住む普通の男の下に何がこれから起こるのか、わずか数十秒で完全に作品に引きつけられる。
続いて出てくるネコ耳を付けた女と奇怪な格好をした女。おかしな格好なのに女優さんの不思議な色気に魅了される。劇団お得意のシュールな雰囲気を醸し出し、ここからは役者さん同士の掛け合いによるマシンガンのような笑いの攻撃。動きや歌はもちろん、ちょっとした言葉遊びを使ったセリフなどあらゆる方向からの攻撃に好きなだけやられた。ただ、面白いの一言。
(本当の感想)
ほぼ上記通り。実はこの劇団の本公演ではそれほどの魅力を感じていなかったが、今回でがらりと印象が変わった。
・超人予備校
程度の低い作品だ。いきなりカエルというかぶり物で笑いをとろうとする浅はかさにまず幻滅する。引きこもってカエルになった女の下に会社の先輩・上司が訪ねてきて、同じようにカエルになって説得するというくだらない話。現実と夢の世界を行ったり来たりで話に一本筋が通っていない。引きこもりカエル女の天然で舌ったらずに何かをしゃべればそれだけで笑いが生まれるという安易さが嫌だ。先輩・上司はただうるさいだけで暑苦しい。オーバーなアクションにセリフの言い回し。不思議さを出せば、いいというものではない。こんなもので客を楽しませられると思っていることに驚きを隠せない。
(本当の感想)
だいたい、上記の全て逆。ただ、一部本当に感じたことも書いた。最初21分の作品だったということだが、素人考えでは多分その方が良かったのでは。後半がカエルを引きずり過ぎてちょっとしんどい。
両劇団とも本当にテイストが似ていた。個人的にこういう感じが好みなんだと思う。
かなり楽しく観劇できた。
また、劇団本公演も注目しておかねばいけない。
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