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2010年12月30日 (木)

今年の観劇を振り返る 2010

昨年に引き続き、今年も振り返ってみようかな。

今年は昨年を大きく超す観劇数。現在、勝手にベストテンをするために整理中ですが、220はいった模様。

数だけで言えば、演劇関係者でもない素人にしてはなかなかの数字なんではないでしょうか。

単純に2日に1回以上は観に行っている。
基本的によく公演が行われる木~日のほかに、今年は火曜日のゲキジョウという企画があったのが大きいと思います。
毎週火曜日に行われる2劇団のジョイント公演。月一公演や
年間を通して変則的公演を実施した劇団もそこに入り込んで、火曜日は仕事のスケジュール調整をするのが大変でした。
少しでも小劇場の世界を色々な人に見てもらいたいという関係者の気持ちが強く感じられる年でもありました。

1/8のデス電所から始まって、12/26の赤星マサノリ×坂口修一 二人芝居で終わった今年の観劇。
デス電所は来年から拠点が東京に。二人芝居は全国公演開始。
有名劇団が東京に拠点を移したり、東京公演を初めて行って東京進出を果たしたりと、関西小劇場だけに留まらない活躍を果たそうとする劇団のうわさをよく耳にする年でもありました。
頼もしいなあ、東京の人、きっとびっくりするだろうなあと嬉しい期待感がある反面、肝心の関西の方は衰退しちゃうんじゃないだろうなと少々不安な気持ちも出てきます。
上述したように火曜日のゲキジョウをはじめ、それに対していやもっともっと盛り上げるよという企画もたくさんあり、きっと悪い方向には行かないだろうとは思っていますが。

まだ観劇2年目の私は、当然、昔の関西演劇がどうだったのかは全く知りません。
役者さんや昔からのお客さんからの話を伺うと、今よりもっともっとすごい盛り上がりをみせていた時があったそうです。
何をもって盛り上がっているというのかは、よく分かりませんが、きっと劇場ももっと色々なところがあって、公演数もたくさんあって、当日券で観ようと思っても立ち見か最悪入れないなんてこともあったんだろうと思います。
確かに今はそこまではないですね。特に劇場に関しては減っていく方向にあることが現実です。
でも、客の数に関しては、確実に昨年よりも増えているような気がします。
昨年は20名ぐらいしか入っていない公演とかもあって、当日券でもいつでも観れるものという認識を持っていましたが、今年に入ってからはその考えが成り立たなくなっています。
観た公演はほとんど満員でしたし、ある程度有名どころは予約をしておかないと、観れなくなってしまうことも多かったです。
確実に上昇路線に乗っており、この数年で昔のすごかったという時代を味わえるのではないかと思っています。

さて、来年ですか、どんな観劇をしようかと迷っています。
別に自分の気持ちに任せて、どうするかとかを考える必要はないのでしょうが。
昨年はとにかく観に行きたくて仕方が無くて足を運んだ。
今年ももちろんその気持ちはありますが、どうも行かなくてはいけないという変な義務感みたいなものが出てきています。別に誰からも来いなんて言われてないのに。
趣味を中途半端な仕事のようにしてしまい、自らその趣味の魅力を下げてしまうみたいなことを私はよくしてしまいます。
何か観劇もそれになりつつあるような気がして若干不安を感じています。
数が多すぎて日常化し過ぎてしまい、マンネリ化を勝手に引き起こしてしまっているのかもしれません。

そこに山があるから登る。よく使われる言葉ですが、昔からあんまり好きじゃない。自分の気持ちとは無条件にしている行動のような気がして。
どうして登るのと聞かれたら、だって楽しいんだもんと答えるのが本当だと思っています。
公演があるから観に行く。今年の後半は少なくともそうなってしまっている。
しつこく書きますが、確かに行きたいから行っているのだけど、どうもしっくりこない。
要は自分を楽しむということが昔から下手なのかもしれません。

訳の分からないことを書きましたが、来年もまたたくさん足を運ぶのは間違いないでしょう。
今年、このブログや公演を通じてお知り合いになれた方々がたくさんいます。
自分の好きなこの演劇の世界で、頑張っているそんな方々を応援したいという気持ちは心の中で大きく膨らんでいます。

最後に心残りはLINX'S02公演を観に行けなかったこと・・・。
諸事情あって行けませんでした。他の方のブログを拝見した限りでは、やはり最高の盛り上がりを見せたとのこと。その場にいてるだけで、自分の気持ちに変化をもたらしただろうに。
私生活のゴタゴタに、楽しいはずの観劇を犠牲にする。このあたりが上で述べたような、楽しみ方がおかしくなっているのではないかと思わせるわけです。
まあ残念ですが、今さらどうしようもありません。深く考えずに次回を楽しみにするということにします。

ベストテンを決めるために、今、色々な作品を思い出しています。
素敵な作品にたくさん出会えました。
来年はどんな作品に出会えるでしょうか。
観劇客として観ているだけですが、その時その時の自分を変えてしまうぐらいの力を演劇作品は持っています。
なんで観劇するのという問いに、そんなすごい作品に出会えるのが最大の魅力であり、それだけを求めて足を運んでいるというのが今の自分の本当の答えなのかもしれません。

たくさんの素敵な時間をくれた役者さんはじめ全ての演劇関係者の方々に感謝を込めて、ありがとうございました。来年も楽しみにしています。ご活躍を!

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コメント

今年は本当にありがとうございました!
こんなによく書いていただいたのは私にとってとても勇気になりました。

またしろっとそんも全力で芝居してます。
元気になりたい際は逆におこしください!
なんていってみたりします。

とにかく感謝していることをお伝えしたくコメントしました。
本当にありがとうございました!!!

投稿: 大牧ぽるん | 2010年12月31日 (金) 22時34分

>大牧ぽるんさん
あけましておめでとうございます。
コメントありがとうございます。

劇団員の方も卒業を迎えたり、色々としろっとそんも変わっていくのでしょうが、ずっと応援しています。

しろっとそんの観劇は、いつも懸命に頑張っている皆さんの姿を見て、私も頑張ろうと元気をもらいに行っています。
あと、不思議なゆる~い雰囲気を楽しませてもらっています(゚▽゚*)
今年はさらに、すごいと驚愕させられるぐらいの素晴らしい作品を期待して観に行くつもりです。

ぽるんさんはじめ、劇団員の皆さんにとって素敵な1年になることを祈っています。
今年もよろしくお願いします。

投稿: SAISEI | 2011年1月 1日 (土) 05時42分

こんばんは、ご無沙汰しております。
昨年は本当にお世話になりました。
ステージタイガーという劇団に所属できたこと、本当に嬉しく感じられる一年でした。
今年は事情で、自分自身の露出は控えめになりそうですが、タイガーとしては益々頑張って参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
良い一年になりますように。

投稿: 今村こころ | 2011年1月 1日 (土) 22時22分

>今村こころさん
あけましておめでとうございます。

あんまり舞台では拝見できないのかな(ノ_-。)
色々とチャレンジすることがあるのでしょうから、今年も是非頑張ってください。
何をするにしても、応援しています。
ステージタイガーには今年もたっぷり楽しませてもらうつもりですので。

今年もよろしくお願いします。

投稿: SAISEI | 2011年1月 2日 (日) 01時16分

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