チェーンデスマッチ【ベトナムからの笑い声】101203
2010年12月03日 スペース・イサン
面白過ぎる。何というのか、パンフレットにも書いてあるが、いい大人たちの悪ふざけ。でも、そんな言葉では表せないくらいの、質の高い最高級の笑いをいただいた。
6月にこの劇団を初めて拝見した時から、ここは面白いから京都まで追いかけようと思っていたが、正解だった。
普段の私を知っている人は、こんなにケラケラ笑う姿を見るとちょっと引くんじゃないかな。一人で行ってよかった。
6本のオムニバス。
古代帝国の謎。
古代人たちの合コン設定。古代ネタで十分笑わせた後に、字幕を使った古代語バージョンでもう一度。前回もマフィアの設定で似たことをされているが、この劇団の見事な持ち味を発揮。
コント師“東京アンサンブル”。
時事ネタ、チリの落盤事故救出劇をコント化。地下と地上のやり取りを、様々なネタで笑わす。海老蔵なんかも盛り込まれていて、ギリギリまで笑いを追求されているのはプロの仕事だ。
母の愛したバルタン政二と娘の恋した春団治。
前回とよく似た女優さん、荒木千恵さんと山方由美さんの素晴らしい掛け合い。題名通りにウルトラの母とバルタン星人の恋。こんなシュールな設定の中で、母と普通の娘のおかしなやり取りに終始笑いが絶えない。春団治の意味するところは、この劇団の前回でも見られたパターン。平気で訳の分からないことをしてくる。
円周率~ギネスに載り損ねた男~。
徳永勝則さんという役者さんの魅力を存分に発揮。円周率10万桁に挑戦する男の姿を時系列で追っていく。審査員とかの掛け合いも面白いのだが、うまく作れば一人芝居でも相当な笑いを生み出す作品になりそう。1人芝居フェスタとかにでも出ればいいのに。
パン屋のパン子ちゃん。
パンフレットの言葉を使うならば、今回の作品の中で一番の悪ふざけ。パン屋のパン子ちゃんが商店街にお使いに行くだけ。その中で様々なキャラと出会う。キャラは全て、アテレコでのセリフなので動きだけになる。これを全役者さんが各々演じ手とアテレコを切り替えながら進めていく。演劇らしい手法で、この手法自体を遊んでいる。パ・パ・パ・パ・パン子ちゃ~ん。帰り道に音楽が頭を回る。
名作劇場①~キン肉マン編~
これは書かなくていいかな。見たら分かります。
110分。風が強くて寒い日でしたが、十分に笑って、あったまらせてもらいました。
それと、この劇場、非常に場所が分かりにくいし、狭い感じですが、中に入るとなかなかの広さで、段差がしっかりあるので大変見やすい。初めての劇場でしたが、なかなかいいところでした。
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