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2010年12月17日 (金)

10分間 2010 タイムリープが止まらない【中野劇団】101212

2010年12月12日 インディペンデントシアター1st

さすがでした。
2006年版をDVDで拝見してうまく出来ている作品だなあと感動しましたが、まさか再演してくれるとは。

しかも、2時間の拡大版になって。

2006年よりもさらに緻密な設定で面白く最高でした。

居酒屋。

大学の映画研究会の同窓会。女と男が飲んでいる。時間は20:50。

遅れている男から電話。店の場所をしどろもどろながら説明して、すぐ来るように伝える。

待ってる間に男は女に誕生日プレゼント。

遅れた男がやって来る。途中、もう一人の同窓生と出会ったらしいが、姿を見失ってしまったらしい。
男は2人とも全く同じ服装をしており、それですごく盛り上がる。女も笑いが止まらない。

3人で思い出話をする。
大学の時、選考にもれて残念ながら上映できなかった映画のこと。

21:00。女の頭がいきなり痛くなり暗転。

20:50の時点に戻る。

こんな10分間のタイムリープのお話。
これが延々繰り返される。

もちろん、これだけでは何も面白くない。
女だけがそれに気付き、少しずつ違うことをする。例えば、遅れている男の電話に対して分かりやすく店の場所を説明する。
それにより、同窓生の姿を見失なかったりして、違ったパターンの10分間を何回も繰り返すことになる。

タイムリープから抜け出すにはどうしたらいいのか。
それを考えているうちに、同窓生達の間で起こった悲しい事件が明らかになり、抜け出すために達成しなければいけないミッションが分かってくる。

2006年版は、最後のループの方で同窓生の男もそれに気付き、女と一緒にループを抜けだそうとしていたと思う。

今回は新たに同じようにタイムリープしていることに気付いた男がやってきて、複雑な設定の中で緻密に計算された展開にもっていっており、さらに驚いた。

脚本もすごいが、この空間・時間の限られた中で毎回変わるタイムリープの状況を見事に演じる役者さんが素晴らしい。
特に女性役の真野絵里さんは、以前から独特の個性豊かな女優さんだと思っていたが、今回改めて魅力を感じた。セリフの言い回しや表情など、どれをとっても最高のお芝居。

この劇団は短編集もよく公演されていつも面白い。
今回のような長編も計算し尽くされた話の展開にワクワクしながら、最後にがつ~んと食らわされる感じでとても好き。
この日は前回公演の短編集DVDが販売されていたので購入。
この作品もDVDが楽しみだ。公演中しか販売しないので、次回も必ず観に行かなくてはいけない。

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