空洞メディアクリエーター【デス電所】101127
2010年11月27日 HEP HALL
今年の初めての観劇がこの劇団。なぜかDVDで過去作品をずっと観ており、期待が高過ぎたのか、この時はいまひとつだったという感想でした。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/100108-847d.html)
今回は期待どおりというか、やっぱりDVDで感じていたとんでもない劇団ということを再認識。
暴力、エロ・・・、PTAのおばさんとかが観たら絶対に子供には見せられないと思うのでしょうね。
でも、作品の奥深いところに潜む何かはとても考えさせられるものであり、単なるおふざけでは無いように感じます。
異常な親からの愛を受けて育ち、それを打ち消すかのように鍛錬を積んできた女性。アルコールに溺れてしまっている。
光を失ったがゆえに、研ぎ澄まされた感覚を手に入れた女性。第六感を利用したギャンブルにはまっている。
小説を書くのが好きな気の弱い男。暴力的な先輩にひどい虐待を受ける中で、自分の隠れた才能が開眼する。
その才能を利用して、漫画を一緒に作り始める男。
そんな人達のこれまでの生きてきた過程を各々紹介した後、みんなが出会うところから物語は始まる。
以降はあらすじがちょっと書きにくい。
本来は絡む訳が無いような人達が出会って、異常な方向に進んでいく過程がけっこう複雑。
途中、上述したようにうわ~、強烈だなあという表現がたくさんある中で、ちょっとした平和的な笑いを平気で盛り込んでくるところなどは、この劇団の魅力の一つか。
とにかくうまく出来ている作品で、ただ無茶苦茶な作品としても見れるし、少し真剣にとらえて見ることもできる。
この公演を最後に東京へ行ってしまうらしい。もう昨年ぐらいから何となく匂わせていましたけどね。
ここは、まだ演劇を観始めた頃にDVDでよく拝見していた劇団で自分の中では思い入れが大きい。
向こうでも御活躍いただきたい。
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