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2010年11月26日 インディペンデントシアター2nd
祝200本目観劇。2日に1回ぐらい観てるということかあ。そりゃあ仕事が進まないはずだ。
25日に引き続き、一人芝居フェスティバル。これで全員12人を観たことになります。
好みが出やすいので、自分にとってはいまひとつという作品もありましたが、総じて役者さんというのはすごいなあという感想は共通のものです。
四方香菜さん(えるきゅーぶ)、大塚宣幸さん(大阪バンガー帝国)、林英世さん、上野真紀夫さん(CUSTAR:D)、菊田由美さん(劇団無国籍)、himeさん(バンダムクラスステージ)の6人。
25日と同様の書き方をして、勝手に順位付け。
最も印象に残ったのは四方香菜さん。「チェリー」。これは仕方がありません。この作品は3回目の観劇になりますが、最初観たときから傑作だと思っていますので。本当は最近演劇にはまりつつあるお友達にも一番見せたかったのですが、残念ながらかないませんでした。今回はさらに細かなところまで楽しめるように質を高めていらっしゃいました。最初はどっかの家の応接間みたいなところで拝見して、今やインディペンデント2ndで関西で大活躍されている役者さんの作品と肩を並べて公演。大きく育ったねえと作品に対して親戚のおじさんのような気持ちになっています。
この役者さん、御本人のブログにコメントを書き込みした時から、ご丁寧な対応をしていただいており、この日は途中休憩中にわざわざ話しかけていただきました。女優さんに声かけられると完全に舞い上がりますね。小劇場とはいえ、遠い向こうの世界で生きている人という印象を常に持っていますから。
12月中旬にLINX'Sで司会、12月下旬には自劇団の公演があるようです。趣向を凝らした面白い作品を見せていただけると思いますので、是非。
2番手は大塚宣幸さん。「101人ねえちゃん」。1人の女性と付き合うために、付き合っている100人と別れるまでの過程を描いた作品。日めくり式に101の数字をめくっていき、別れるエピソードが展開されます。テンポも良く、独特な大塚さんワールドになっていました。最後のオチも小気味いい。貫禄ですね。多分、器用な方なのであらゆるジャンルで活躍できるようです。一人芝居は初めてなので、新しい一面を拝見できてよかった。
3番手は菊田由美さん。「ときどき沼」。3番手と書きながら、2日通して一番よく笑った作品です。登場人物が多く、場面場面で色々な役に自然にシフトしてしまうような技術を使った作品。面白いんだけど、題名の沼を感じさせるようなある種の絶望感や恐怖が常にどこかに残っているような雰囲気が出ていました。
4番手は上野真紀夫さん。「赤裸々なるままにひぐらし」。3人の作家さんに15分作品を各々作らせて、その中の2作品をその場で選んで演じる。もちろん、御本人は幕が開く直前まで何が選ばれているかは分からない状態で芝居が始まる。作品内容よりも、こんな設定に驚きました。追い詰められての力の発揮具合はさすがの経験を感じます。この日は入谷啓介さん(CUSTAR:D)と遠坂百合子さん(リリーエアライン)の作品。もう一人の保木本真也さん(コメディーユニット磯川家)は残念ながら観れず。なぜか海外に迷いこんでしまった日本猫の悲哀、修行だけを頑張ってきた忍者が社会に出た時の悲哀の話。どちらも自虐的な悲しいキャラを面白く演じられていました。
5番手以降は・・・。ちょっと好みに合わなかった。
理由ははっきりしていて、朗読だったから。
林英世さんは向田邦子作の朗読なので、ところどころくすりと笑ってしまうような感じなのだが、やっぱり聞いているだけは飽きがきてしまう。
himeさんはイブの悲哀を描いている作品だったのかな。とりつかれたような状態で切々と語る姿は美しい。でも、やはり同様。途中から話についていけなくなり飽きがくる。
2日にわたって、計12人。
偏った感想になってしまいましたが、一人芝居は本当に役者さんはもちろん、作・演出の方の考えとかが普通の公演より伝わりやすいみたいで、観劇としては少々緊張してしまいます。
構えてみたり、お気軽にみたり、話に必死に付いていったり、ただ役者さんに見とれるだけになったりと疲れました。
来年夏はこれまでの作品から選ばれた作品を公演し、もっと盛大にするみたいです。
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コメント
書き込みが遅くなってしまい申し訳ありません…
先日はお越し頂きましてありがとうございました!!
ロビーでもお話しできてうれしかったです☆
うずらギャラリーでの初演の時からずっと見守っていただいた「チェリー」、ご満足頂けたでしょうか?
実はなにかの再演をするという機会自体、高校演劇の大会以来だったので、ものすごくどきどきしておりました…
が、ずっと応援してくださってる方がいらっしゃるというのは本当に支えになりました。
他の本当にビックな出演者の方々の中でのオープニングアクト。本当に心臓に悪い思いをしましたが(笑)なんとか登場拒否せず舞台にあがれたのはSAISEIさんたちのおかげであります☆本当にありがとうございました!
12月は頼もしい仲間たちと一緒に舞台に立てます☆心強いです♪
みんなと一緒にがんばりますので応援していてやってください♪お願いします!
投稿: よんぽ | 2010年12月 7日 (火) 14時00分
>よんぽさん
お声をかけていただいた上に、わざわざコメント書き込みまでしていただいて、本当にありがとうございます。
大変満足させていただきました。
素晴らしい作品でした。
さぞ緊張されたことでしょうが、立派なオープニングアクトだったと思います。
続く役者さんも場が温まって感謝すると同時に、盛り上がったのでプレッシャーをいい感じに与えたんじゃないでしょうか。
今度はホームなので、伸び伸びした素敵な姿が拝見できそうですね。楽しみにしています。
その前に、司会か。こっちも緊張しそうですね(*^-^)
頑張ってください。
投稿: SAISEI | 2010年12月 7日 (火) 15時36分