有毒少年【ピースピット】101114
2010年11月14日 ABCホール
楽しみにしていた公演。
まだ、私が観劇するようになった前に行われた初演DVDは見ている。
その他のピースピット作品も多分、全部持っている。
今とはまた違った作風・雰囲気を持つ作品達を生舞台で味わいたいなとずっと思っていた。
再演はしない劇団だと聞いていたが、嬉しいことにその願いがかなった。
事前情報で2時間40分の大作。
気合いを入れて、観劇。
やっぱり末満作品はすごいなという感想しか書けなくなってしまう。
最近観た作品ではMOTHERは観終えて、優しい気持ちになった。ちょっと触れたら涙が出そうになって帰り道が大変だった。
戦国ボルテックス学園では、もう心の中のマイナス感情が何もかも吹っ飛んでしまった感じ。恥ずかしいので、電車の中で思い出し笑いしないように、なるべく頭を無にして帰った。
今回は観終えて、息苦しく、心がざわざわする。思い出すと心がきゅ~っとなる。悲しくて切ないけど、無毒少女の最後の凛とした表情が、その気持ちを消し去る。うまく書けないや。
とにかく、心に訴えてくるような作品だから、記憶に残る。
こちらの心に攻め込む色々な手段をきっと持っているのだろう。
さしずめ、脚本が戦略、選び抜かれた素晴らしい役者さん達が兵隊・武器といったところか。もちろん、総司令官は末満さん。
攻め込まれたこちら側は、意外に自分がこんな感情も持っているのかと気付かされる時がある。
多分、自分で気付かない内に、心のどこかが解放されているに違いない。
だからピースピットが好きなのだと思う。
繰り返しになるが、すごい作品だった。
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