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2010年11月 6日 (土)

あゆみ【ままごと】101105

2010年11月05日 精華小劇場

入ると何も無い舞台を挟んで客席。音楽もかからず静寂の中。

どんな作品なのかも全く分からない。作・演出の柴幸男さんは有名な方らしく、苦手な芸術的作品なのかなと若干緊張の中、開演を待つ。

始まってからがすごかった。普段の観劇では感じられないような圧倒感。

8人の女優さんが統制のとれた動き、セリフで一瞬の隙もなく話を進めていく。何も無い単なる平坦な舞台も照明ひとつで演劇の場に変わる。

あらためて、やはり演劇というものは魅力深いものであると思った。

ある女性の一生を描いた作品。

生まれて初めて歩く、捨て犬との出会い、小学生時代の友達とのすれ違い、高校時代のミステリー小説好きの先輩への恋、上京、社会人の後輩との恋、結婚、出産、そして迎える死。

ごく普通の一生。それが、逆に共感を呼ぶ。自分にもあったわみたいな話がたくさん盛り込まれていて、ある種の懐かしさのようなものを感じながら笑いがこみあげてくる。

8人の女優さんが、めまぐるしく様々な役に転換していく。感じとしてはピースピットの千年女優みたい。ただ、千年女優よりかは転換のタイミングが異常なぐらいに早い。セリフ一つでもう違う方に転換してしまっているぐらい。でも、不思議と混乱しない。

75分の公演中、全く隙間がない。客に考えさせる隙すら与えない。これは柿食う客の作品でもよく感じる。

役者さんの動きやセリフの掛け合いは本当に圧倒される。ここまで統制とれて出来るのかと少し畏怖の念を抱く。

2008年初公演以来、口コミで話題が広がり、全国を再演しながら回っているみたい。たまたま、大阪に来ていたこの公演を見れて良かった。
演劇になぜここまで自分がはまっているのかを分かる気にさせてくれるような作品だった。

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演劇」カテゴリの記事

コメント

話しが混乱しそうですがそんな事無いみたいですね

人気あるのはそこかな?

投稿: まこと | 2010年11月 6日 (土) 12時22分

>まことさん
久しぶりですね。
忙しかったのかな?
混乱は全く無いです。
このあたりのうまさが芸術的作品として評価されているのかもしれないですね。

投稿: SAISEI | 2010年11月 7日 (日) 13時20分

貧乏暇なしと言いますか…今は昼休みもタバコ3本一気に吸う10~15分ぐらいで仕事してるので

元気は元気です

投稿: まこと | 2010年11月 8日 (月) 19時37分

>まことさん
忙しいんだね(゚ー゚)
元気なら良かったです。
にしても、なかなか蒲郡行けないなあ。

投稿: SAISEI | 2010年11月 9日 (火) 15時40分

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