アイスクリームマン-中産階級の劇的休日-【売込隊ビームプロデュース】
2010年11月18日 アイホール
正直、観終えて、何か不安な気持ちが心に残るだけで困る。
自分の精神状態がいい感じならば、それで結構だが、私生活で何やらの不安を抱えていたりすると、それが起き出してきてしまい、心がざわつく嫌な気分になる。
これが売込隊ビームの持ち味なのだろうから、仕方がないが、あまり自分にとっては好ましくない作品。
舞台は地方の自動車教習の合宿所。
教習生には売込隊ビームの役者さんはじめ、客演の個性的な役者さん方が演じている。
多すぎて、やや混乱する。
出来事もけっこう多くて、最終的にすべてがどうつながっているのかが分かりにくい。
たぶん、メインの話はこれなのだろう。
合宿所受付の女性。試験に落ち続け、主と化している男。お互い意識しているっぽい。
受付女性の姉が突然やってくる。女性は母親の葬式にも出席しておらず、仲はかなりこじれている。
やってきた姉は教習生のイケメン男といい仲になる。
イケメン男が手を出している女性が教習生の中におり、ちょっとした修羅場を迎えたりする。
卒業試験を迎え、合格した男と姉は、車で東京へ。
途中事故にあって、死んだ報告が合宿所に入る。
姉とは思っていないとかたくなに事実を拒絶する受付女性に、主と化している男は、何かあふれ出るものを無理矢理抑えるかのように女性の顔にマジックで落書きをする。
終わり。
何なのか分かりませんね。書いている本人が分かっていないから仕方がありません。
舞台で観たままを記録として書いておきました。
詳細はDVDが出るみたいなのでそちらで。
この他に、パチンコにはまってしまっている男や家出をして近くのラーメン屋で働いている少女への夜這い。
他人との接触をかたくなに避ける中年女性、誕生日を迎える女性とその人に恋をする男。
イケメン男としっかりけじめをつけて別れきっていない女性にその女性と一緒に過ごそうとしている男。
などなど。
複雑で何か嫌悪感を感じる人間関係が描かれたシーンがいっぱい。
その中で、上述した最後のシーンを迎える。
非常に気分が悪い。
本当に精神状態が悪かったら、私の観劇史上初の途中退場を決断していたかもしれないぐらいの嫌悪感を持った。
本当はみんな楽しい役者さん達が揃っていたのになあ。
作品によって、こんなにまで嫌な雰囲気を全体的にかもし出せるのかという驚きだけが残る。
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